大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~

大きな声では言えない生保会社の裏事情 ~vol.19~

大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~
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大きな声では言えない生保会社の裏事情 ~vol.19~

前書き

本編です。
会社に行かなくなって、のんびり……なんて出来てません。前より忙しいような……

まめ知識 締切り

締切り、どこの世界にもある様に保険会社にもこれがある。

会社によって違うかもしれないが、うちは25日が締め。ノルマが達成されていればなんてことはないが、達成されていない時は・・・

何故か締めの前日・当日は普段よりたくさん契約があがる。電話でお願いして成績であげるとか、中には後に説得する為に成績をいれるとか(見込みの段階で成績をあげる)までする。

上司『(締め一週間前に)どうだ、見込みはあるか?』

部下『いえ、今月はないです』

上司『・・・今からあたってなんとかしろ!』

まぁどこにでもある様な話だけど、こんな急に保険勧められ入れてしまうなんて内容はどうなんだろう?

ぶっちゃけた話、締めきり間近の契約は内容よりも成績主体で安いものになりがちみたいです。(うちの営業所の場合)

まともに保険を考えるのであれば、月初めからじっくり考えましょう。(どうしても月末になると営業マンは焦りがちになってしまう)

『なんとか一本お願いできないでしょうか?』
『今月成績が足りないんです』
『助けてください』

よく使う手です。
・・・自分も入社当時良く使ってました。。。

言われたこと、ないですか?

気をつけましょう。

読者からの投稿 hisaさんより

たくみさん、こんばんは。
以前メールを差し上げた、D生命のhisaです。

とうとうお辞めになるんですねー。といいつつ、私も今月で退社します。理由は、たぶん9割方たくみさんと一緒です。

去年FPを取ってから、会社本位の保険や、無意味な転換を、どうしても自信を持って勧めることができなくなりました。

年末、トレーナーに昇格させるかどうか、3人中2人を選ばなくてはならない、というとき、会社は、無意味な転換で、件数よりも保障額が大きいものを、保険月にとってきた人を選び、私は選ばれませんでした。

確かに私は会社の役に立つ契約はとってきてないかもしれない。だから、会社の利益になる保険を、何も考えずどんどん勧めてどんどんとってくる営業職員を選ぶのは、当然かもしれませんね。

私の営業部で、FPを取ったのは私一人です。私は、知識を持って、保険だけでなく、いろいろなことを提案できるセールスレディになりたかったし、GNPなんて言われているこの業界を、変えたかった。そういうセールスレディを育てていきたいと思っていました。

以前、早乙女さんが、FPだから保険のコンサルティング力があるかどうか、大いに疑問だと書いてありましたね。実際のところ、コンサルティング力があるかないかは別として、何も考えず、知識も付けず、会社の「セールス話法集」だけ読んでる人より、FPの勉強をして、少しでも知識を付けようとしているセールスマンの方が、お客様のお役に立とうという意識が多少なりともあるのではないでしょうか。そういう意識を持って保険を設計すれば、少しはましな保険になると思います。

あ、話が少し横にそれましたね。

しかし、会社にとって私のような人間はいらないのだなあ、と痛感しました。会社に反抗して、堂○人生を勧めないのは、私だけですからね。会社が、堂○人生を主力にすると言ったとき、「この会社危ないかもしれない」と正直思いました。

今、堂○人生じゃないと保険じゃない、みたいな感じまでありますよ。後からどのくらいのクレームになることやら・・・。

でも、堂○人生がいい、と言う人がいるのも事実です。異常に病気を怖がっている人や、先のことより今の安さが大事、と言う人など。いくらデメリットを強調して言っても、こっちがいいと言います。

保険なんて、何が一番得かは、死んでみないとわかりません。生きる可能性のほうが高いのも事実ですが、生きることばかり考えると、本来の意味での保険って、必要ないのかもしれない。生きて得をする可能性にかけるか、めったに無い死だからこそ保険で備えるか。人によって、考え方は様様です。

要するに、きちんとした説明をして、いろいろな選択肢を与えて、その上でお客様が一番喜ぶものを提案できれば、それでいいのでしょう。

いろいろ考えて、私は保険会社を離れることにしました。FPとして、一つの保険会社に所属していても、お客様からは本当のFPとしては見てもらえないし、代理店にしても、いくつか取り扱う商品の中の、コミッションの大小をどうしても考えてしまうでしょう。

だから、保険販売による利益を求めるのでなく、純粋にFPとして、お客様にとって利益率の高いものを、遠慮なく勧められる立場に立ちたいと思いました。

まあ、相談料で今すぐに食べていくことはかなり難しいですが、急がず、あせらず、10年後の自分を見て、知識を付け、経験をつんでいきたいと思います。


・・・ぶっちゃけた話、こんな内容のメールを案外たくさん頂きました。
で、共通しているのがお客さんと保険会社の間に入ってコンサルティングする中立の立場になりたいというものでした。

で、早乙女氏の意見。

保険なんて、何が一番得かは、死んでみないとわかりません。生きる可能性のほうが高いのも事実ですが、生きることばかり考えると、本来の意味での保険って、必要ないのかもしれない。


この人、本質はわかっているよね。でもこれを自分自身やセールスの相手に訴えているかどうかは疑問です。本質が分かっていながら、通常の(保険会社で言う通常)営業活動を行っているのであれば、これは詐欺に近い。

きつい意見ですが、的を得ています。
この早乙女氏の意見を見てギクリとする人、何人いるでしょうか?

アメリカではFPというコンサルティングでお金を貰うのが当たり前の様です。金融ビッグバンの本家、イギリスでは営業自体かなり規制がかけられているみたいです。

日本で正当なコンサルティングが行われる日ははたして訪れるのでしょうか?

日記??

いやぁ、辞めるのは大変ですねぇ。会社にいかなくなってから3日で実に携帯に留守電が23件入ってた。

で、今度は自宅に電話が鬼の様に入る。まるで借金取りの様に。

内容といえば『お客さんから電話がじゃんじゃん入って困ってる』との事。

……んなわけないって。

会社にはいってなくてもお客さんのとこにはちゃんといってるんだもん(笑)(実際、普段より動いていた様な・・・)

何故自分が会社にこなくなったか上司は全く分からないらしい。

って、ちゃんと話もしたし、書類も書いてきただろう! 聞いてなかったんかい!!

退職の際記入する莫大な用紙の中に面白い用紙があった。『守秘』とかいうもの。

『この営業所であった出来事は一切口外しないことを誓います』

とかいうやつ。
で、これを破ったら裁判できるらしい。

いやぁ、面白いねぇ。これじゃぁ会社が非常識な事をやってるよと認めてるものだよねぇ。。。

って、自分は既にこれ破ってるのかな??? これにはサインしなかった。

会社にもよるが、保険会社で失業保険がでるところは少ない。うちはでない。退職金は雀の涙。ホント、契約社員と変わりない。なんだか、ねぇ。。。

うちの会社を辞めて財閥系生保に勤めている人に会い、いろいろ話を聞いた。フレッシュマン(新入社員)から保険をとるとデジカメとかもらえるらしい。4月戦らしい。

・・・どこも一緒だねぇ。。。

そう、初めて会社の外から保険会社を見てみると、異様な世界だったってのが改めて感じられる。

保険会社の退職率が一年以内で50%、2年以内で80%、3年以降は非公開という現状、改めて実感してます。

さぁて、来週は職探しでもしようかな。

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