診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~

ドルコスト平均法

診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~
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ドルコスト平均法

もう前にも説明をしていますが、ここでもう少々詳しく書いていきます。

ぶっちゃけた話をいうと、株でも投信でも、常に右肩上がりという事はまずないです。

価格がグワっと下がったり、上がったり。
そういうものです。

結論から書くと、積み立てモノの場合、換金する時にさえ価格が上がっていれば問題ない、といえるんですな。

いや、平均的に上がっていくよりも「一旦下がって、上昇していくのがベスト」といえます。

一番馴染みがあるモノ、ドル貯金を例としてみます。
為替手数料を無視して、1年ごとに定額10万ずつ購入するとしてみます。

 
1ドル価格
平均レート
購入額
合計
円交換
元金
 
1年
120円
120.00円
$833.33
$833.33
100000円
100000円
0.00%
2年
110円
115.00円
$909.09
$1,742.42
191667円
200000円
-4.17%
3年
115円
115.00円
$869.57
$2,611.99
300379円
300000円
0.13%
4年
118円
115.75円
$847.46
$3,459.45
408215円
400000円
2.05%
5年
120円
116.60円
$833.33
$4,292.78
515134円
500000円
3.03%
6年
122円
117.50円
$819.67
$5,112.45
623719円
600000円
3.95%
7年
125円
118.57円
$800.00
$5,912.45
739057円
700000円
5.58%
8年
123円
119.13円
$813.01
$6,725.46
827232円
800000円
3.40%
9年
125円
119.78円
$800.00
$7,525.46
940683円
900000円
4.52%
10年
130円
120.80円
$769.23
$8,294.69
1078310円
1000000円
7.83%

為替手数料・金利を全く考えないという前提の場合、常に為替レートが一定ならば、プラマイゼロとなります。

が、大抵は上記のように上下するのが普通ですな。

さて、「うわ、円高になっちまったよ、損した~」というのは、積み立てで考えた場合は当てはまりません。

はい、「価格が下がったという事は、それだけ沢山購入できる」わけですからね。

理屈は「安い時に買い、高い時に売る」という、いとも簡単な仕組みです。

非常に極端ですが…

$1=120円の時10万円分ドルを購入。($833.33)
$1=100円の時10万円分ドルを購入。($1000)
$1=140円の時ドルを売却→256,666.2円(56,666円の儲け)

という事です。

ただ、「いつ上がるか下がるか分からない」というのがリアルです。よって、例えば1ヶ月、1年単位等で平均して購入していく、という手段にて、平均単価を安定させる事が可能となります。

上記における「平均レート」というのを見て下さい。単純に2年目ですと、「(120円+110円)/2」という計算で出した数字っす。

この「平均」よりも為替レートが上ならば、トク、下ならば損という事になります。

ファンドの場合

上記の為替と全く同じ解釈でOKです。

 
ユニットP(a)
ユニット平均(a)
ユニットp/平均(a)
ユニットP(b)
ユニット平均(b)
ユニットp/平均(b)
1年

0.95

0.95

0.00%

1.05

1.05

0.00%
2年

0.9025

0.92625

-2.56%

1.1025

1.07625

2.44%
3年

0.857375

0.903291667

-5.08%

1.157625

1.103375

4.92%
4年

0.81450625

0.881095313

-7.56%

1.21550625

1.131407813

7.43%
5年

0.773780938

0.859632438

-9.99%

1.276281563

1.160382563

9.99%
6年

0.735091891

0.83887568

-12.37%

1.340095641

1.190334742

12.58%
7年

0.698337296

0.818798768

-14.71%

1.407100423

1.221301268

15.21%
8年

0.663420431

0.799376476

-17.01%

1.477455444

1.25332054

17.88%
9年

0.63024941

0.780584579

-19.26%

1.551328216

1.286432504

20.59%
10年

0.598736939

0.762399815

-21.47%

1.628894627

1.320678716

23.34%
11年

0.658610633

0.752964435

-12.53%

1.710339358

1.356102411

26.12%
12年

0.724471696

0.75059004

-3.48%

1.795856326

1.392748571

28.94%
13年

0.796918866

0.754153796

5.67%

1.885649142

1.430663999

31.80%
14年

0.876610753

0.762900722

14.90%

1.979931599

1.469897399

34.70%
15年

0.964271828

0.776325462

24.21%

2.078928179

1.510499451

37.63%
16年

1.060699011

0.794098809

33.57%

2.182874588

1.552522897

40.60%
17年

1.166768912

0.81602058

42.98%

2.292018318

1.596022628

43.61%
18年

1.283445803

0.841988648

52.43%

2.406619234

1.641055773

46.65%
19年

1.411790383

0.871978213

61.91%

2.526950195

1.687681795

49.73%
20年

1.552969422

0.906027773

71.40%

2.653297705

1.73596259

52.84%

すいません、滅茶苦茶分かりづらいかも。
最初の設定基準(購入時のユニットプライス)を1.00としました。

(b)が、毎年5%ずつ、常にユニットプライスが上昇していった場合
(a)が、10年目まで毎年5%ずつユニットプライスが下がり、11年目より毎年10%ずつユニットプライスが上昇していった場合 

と、こんな感じで作ってみました。
はい、10年目までは当然下降線を辿っていくのでマイナスは増える一方ですな。
ここでまず注目は13年目。
ユニットプライス自体は0.7969‥と、開始時期から比べたらまだまだマイナスラインですが、平均プライスより上となる為、ここでプラスに転じます。

で、さらに注目が18年目。
常に上昇していった場合のユニットプライスは2.4066‥。
対し、(a)のユニットプライスは1.2834‥。
ただ、ユニットプライス/平均プライスで見ると…ここで(a)の方が(b)よりもプラスに転じます。

はい、ファンド・株等の場合は、必ずしもマイナスになったからといってそんなに悲観する事はないです。

将来的に上がっていればOKな訳ですから。

積み立ての場合、特に目先の変動に一喜一憂せず、ある程度の~んびりと考える方が精神的にラクといえるでしょうな。

目先のマイナスは、「お買得時期(いわゆる仕込み時期)」と思う事。

「うわ、もうマイナスだよ」

で、手放してしまうのは勿体無いでっせ。

まとめ

一番利益が大きい推移……下がって上がっていく(V字型とでもいえばいいかな?)
一番損が大きい推移………上がって下がっていく(逆V字型とでもいえばいいかな?)

で、損しないコツは、「上がるまで待つ」ですかね。
って…株等ですと「潰れたらおじゃん」とかあるので、注意が必要ですけどね笑

(後、NTTみたいなケース。まず…発売当初の株価になる事は以後ないかと)
(後、、今後上昇見込みがないと判断できる所は…どうかと)

後、、、正直「いつやめるか?」というのが一番難しいですかね。もしかしたら来月にガンと下がるかもしれないですし、上がるかもしれない。。

これだけは…「自己判断」にて決めましょう。


ドルコスト平均法を説明せい! といわれると、案外難しいですねぇ、ココ。

自分自身、理解しているのですが、いざ他の人に分かるよう説明となると……これで分かるかな???

この積み立て系で「いや、こう説明した方がいいでっせ」というアイデア・意見がございましたら是非お教え下さい。

次回は…「手数料等全てを加味したHansard積み立てものの推移説明」っす。次回で一応Hansardものの説明(?)が終了、以後違う商品・やりとりへと移っていきます。

では。

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