診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~

貯蓄診断の実際:オフショア講座(1)

診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~
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オフショア講座(1)

オフショア概観

オフショアとは?

香港に住んでいると、利子や配当、キャピタルゲインには一切課税されず、大変嬉しい。ただ、事業所得には最高16.5%、個人所得にも15%と、わずかだが課税され、確定申告の度に悔しい思いをする。ところが、世界には、税金がゼロという所もあるのだから、上には上があるものだ。

さて、昨今、巷でよく耳にするようになった「オフショア」という言葉。「海外」と同義に使う人も少なくないが、大間違いである。金融の世界では、軽課税国や非課税国(居住者以外には非課税、という国・地域も含む)の意味で使われることがほとんどで、狭義には、完全非課税国を指す場合も多い。ケイマン、バハマ、バミューダなどは、良くも悪くも有名である。

香港では、そこらのおっさんでも平気な顔をして英領バージン諸島に株式会社を持っていたりするので面白い。

金持ち華僑が大好きなプライベート・バンクはスイス籍であることが多いが、スイスも、お隣のリヒテンシュタインも、広義のオフショアである。

オフショアは恐くない

日本人のオフショアに対するイメージは、なぜか、脱税だったり、マネーロンダリングだったり。

でも、これは、そうした使い方しかできなかった暗い過去の産物で、意図的に正しい情報を伝えて来なかった「お上」の責任は重い。

その結果、個人でオフショア金融センターを上手に使いこなしている富裕層には、あまりお目にかかれない。

が、最近は、ネットでもどんどん情報が入るようになり、オフショアの生命保険会社について書かれた本が次々に出版され始めてきた。まさに、日本のオフショア黎明期であろう。

オフショア金融センターは使い方を誤らなければ決して恐くない。それどころか、実にバラエティー豊かな金融商品が揃っていて、億万長者でなくとも、充分に利用価値はある。オフショアに拠点を持つ生命保険会社がその良い例である。

オフショア生保の積立プラン

生命保険会社とはいえ、主力は資産運用。例えば、月々2万円弱ぐらいの積立プランにしても、100種類前後のファンドをリスク別に揃えて、リストの中から、数種類までのファンドを、好きな比率で組み込ませてくれる。

各ファンドのパフォーマンスも一覧表になっており、ファンドの入替えや比率の見直しも無料。世界債券型とか、日本株成長型などと、お仕着せ商品を買うのではなく、自分好みのポートフォリオを組んで行くのである。

契約者が死亡すると、ファンドの保有時価総額より1%多い金額が、受取人に支払われるので、生命保険の一種として税制上優遇されている。これを親子連名で契約し、夫婦連生保険にできるのだからすごい。ネットで年率10%以上のリターンもザラである。

日本の低金利を嘆く前に、できることは色々あるはずだ。

次回からは、もう少し詳しく、オフショア生保の商品に触れてみよう。

補足

前回同様、これは以前IFAの師匠に自分が習った際に書いてもらったものです。

正確には、前にどこぞかで師匠が連載していたものをそのまま送って貰ってこれを元に赤ペン先生して貰っていたものでした。

暫くは師匠の講座が続きます。

小難しい部分も出てきますが、今でも十分参考になるでしょう。

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