オフショア講座(2)
オフショア生保の十八番
オフショア生保の秘密
その昔、為政者である英国貴族が作り上げた重税社会。社会保障制度を充実させ、国力増強の財源となったはいいが、自らの富までが侵食されるのは不本意であった。
そこで、彼らは植民地をタックスヘイブン化することを思いつき、かくして特権階級の資産は、「オフショア」で保全され、子々孫々にまで伝えられるようになったのである。
例えば、1000年以上も安定した自治政府を維持し、投資家保護規定もしっかりしているマン島には、生命保険会社が多い。
しかしながら、前号でも触れたように、日本の生保とは、かなり業務内容が異なり、保障というよりも、何代にもわたる資産の保全と、長期運用が主眼となっている。
ある20代独身女性のポートフォリオ
まだ独身のうら若き乙女がいたとしよう。
日本なら、さしずめ、保険は早い内に加入した方がおトク、などと言って、定期付終身保険(死亡保障は合計で3000万円というところか…)を勧められる可能性が高い。
が、オフショア生保だと、こんなプランを出して来る。
月々2万円の積立プラン
積立期間:5年以上、任意
投資先:
- a)Fidelity Funds European Growth(20%)
- b)Investec Wired Index Fund(20%)
- c)Invesco GT Healthcare Fund(15%)
- d)ACMGI Global Growth Trends AX Fund(30%)
- e)Baring High-Yield Bond Fund(15%)
投資配分やファンド銘柄の変更は、年最大12回まで無料で引受けてくれる。
ちなみに、それぞれの騰落率は、以下の通り:
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少々乱暴に、過去1年間のデータを元に試算すると、年率34.4%のポートフォリオとなる。
もちろん、現代ポートフォリオ理論をかじったことがある方は、リスクは各々のファンドのボラティリティーの加重平均よりも小さくなることをご存知であろう。
もちろん、このパフォーマンスが一定であるわけはないが、これまで、それぞれのベンチマークやセクター平均を少なからず上回る成績を誇っているファンドばかり。その気になればウェブでも簡単に検索できる。
詐欺にあって、得体も知れない外国銀行のCDを大量に買わされてしまうような運用とは次元が異なることは明白だ。
将来、これに死亡保証などを必要に応じて追加して行くが、条件によっては、保険料を増やさず、積立金から必要コストを差し引くだけで足りることもある。
こうした商品を売るのは、もはや金融のプロ達であり、10人10色のポートフォリオ作成のために、細かいファクトファインディングを重ねて行く。そして、加入者が納得行くまで、何種類ものポートフォリオを検討し、シミュレーションを行うのだ。
残念ながら、このサービスを全て日本語で請け負ってくれるところは少ない。日本の保険業法上、国内では営業できないのだから、あったら違法ということになる。
賢い消費者は、英語力を磨いて、海外に船出するしかないのだろうか…。
規制緩和が待ち遠しいと思うのは、筆者ばかりではあるまい。
補足
IFAの師匠の講座の2回目です。
当時は「はえ~、意味不明な単語多いし、何か凄いな~」なんて見ていましたが、今見るとポートフォリオ例に関してはツッコミを入れたい感ありますね笑
……それはおいといて、固い文章・内容より分かりにくいかもしれないですが、意外にも自分とターゲットが同じだったという……
自分「取りあえず国内生保をぶっ潰す!」
師匠「オフショア生保を日本に上陸させる! その為に国内生保は邪魔だ!」
まぁ……「こういうサイトに来る人は、きっと日本の金融に嫌気がさして海外に目がいく筈だ!」という発想は、今見ても強引な気もしますけどね笑
ちなみに、師匠が自分に声をかけてきたのはHP発足後ではなく、生保レディ対策マニュアルという大きな声では言えない生保会社の裏事情が廃刊になった後に細々と発行していたメルマガからという・・・(大きな声では言えない生保会社の裏事情のメルマガの作者と同一人物でっせ~といったらかなり驚いていたのは強く記憶に残っています)
「いずれはHP発足して、人気爆発する筈だ!」
な~んて言ってくれて「当時何のバックボーンもない自分に」「限りなく薄い将来性だけで」毎日の様に教えてくれていましたが、先物買いしすぎだろ! と。。。
当時は頼みの「大きな~」のメルマガが廃刊になり、「俺、もうダメだな・・・」とかなり意気消沈していたが為、「それが例えお世辞でも」嬉しかったものです。えぇ、ホントその言葉だけを信じて・・・HP発足していきましたから。
ここらは物語で語っていく事になりますが、師匠がいなければHP発足すらする事なく、道半ばで諦めて野垂れ死んでいた可能性が高いです。
この場を借りて・・・ホント、ありがとうございました!
と、脱線すいません。
まだまだ講座は続きます。
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