診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~

貯蓄診断の実際:オフショア講座(4)

診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~
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オフショア講座(4)

IFAについて

IFAって何?

IFA(Independent Financial Advisor)と聞いて、ピンと来る方は、かなりの富裕層か情報通の方である。

最近では、多数のファンドを扱う証券会社の形態で日本にも進出し始め、長期の資産形成に重点を置いた金融サービスが、ようやく始まったようにも見える。

確かに、中立的な立場でファイナンシャル・プランニングをする、という点では、英文名称の日本語訳として正解である。

ところが、国内で相次いで旗揚げした日本人向けIFAは、米系の流れを汲んでいるせいか、ミューチュアルファンドをリスク別・投資戦略別に分類し、顧客のリスク許容度や投資目的・期間に合わせて、最適なポートフォリオを作成することで目的を達成してしまっている。

長期の資産形成手段としては、画期的な試みかも知れないが、万一の時のリスクマネージメントについては、系列の保険会社の商品を紹介したり、外務員登録をしている生保代理店が引き受けるに留まっている。

これに対して、欧州系のIFAは、どのようなサービスを提供しているのだろう? 

日本でお目にかかれるのは、ほとんどが、本国から極東の駐在員として派遣されてきた西洋人相手のIFAで、通常の日本人とは接点がない。アジアで活躍しているIFAも、同じく欧州系である。

こちらも、当初は西洋人駐在員相手であったが、最近では、現地富裕層ご用達としても、安定的な地位を保っている。

彼らは、主にオフショア生命保険の商品や、オフショアファンドを利用し、国際税務と投資のスペシャリストとして、最大限の利益を顧客にもたらすよう、何代にも渡るトータルなファイナンシャル・プランニングを行うのである。

オフショア生保のポートフォリオ・ボンド

オフショア生保の商品については、初回で概説したが、最も高級なものになると、一つのポートフォリオ(=ボンド)に、ファンドのみならず、株式、債券、不動産(実際は、SPC発行の債券)など、あらゆる市場性のある商品を組み込んで行くことができる。

あくまでも、一つのボンド契約だから、その中で株の売買を行おうが、債券の配当が出ようが、全てはポートフォリオの含み損益となって、合法的にキャピタルゲインあるいはインカムゲイン課税の繰り延べができる。

まるで、自分一人のためのプライベートファンドが設定され、選任のファンドマネジャーが、あらゆる資産を一括管理してくれているようなものである。(もちろん、一任勘定でない限り、最終的な投資判断は、自分にあるが)

これを知ってしまうと、数種類のファンドの組合せで保険を運用する、国内では最先端と言われる某外資系生保の商品も、急に色褪せて見えてしまう。

生命保険の運用先としてのボンドだから、被保険者の死亡時には、死亡保険金が上乗せされて、資産価値はさらに膨れ上がる。しかも、トラストを設定して、このボンドの法的な所有権を予め移しておけば、次世代には無傷で資産を継承することができる。

最高税率70%に泣く日本の資産家には、垂涎の的であろう。(残念ながら、日本の税制では、このスキームで相続対策はできないので、念のため)

IFAがカバーする領域

IFAの仕事は、これだけには留まらない。

紹介者なしには開けないプライベートバンクや、オフショアバンクの口座開設手続きも支援するし、不動産を購入する時には、モーゲージも組む。

大手IFAになれば、事業を始めるお客様には、法人設立から会計・監査、事務代行サービスまで、チームで丸ごと面倒を見る。企業年金の運用まで指南するのだ。

ある意味では、スイスなどの老舗プライベートバンクよりも、小回りがきく分、カバー領域が広いかも知れない。

特定の顧客ニーズが大きいと判断すれば、自らが企画し、銀行や生命保険会社、ファンド会社に働きかけて、独自の商品を企画・提案する主導権も持つ。大手銀行による元本保証付の仕組債などが、オフショアのあちこちで組成されるが、IFAのネットワークがあればこそであろう。

日本でこれだけのノウハウと集客力がある保険代理店があったら、是非、お目にかかりたいものである。(国内の規制以前に、言葉の障壁が…などと言うお粗末な言い訳だけは聞きたくない)

全世界の保険業界の上位数%で構成される国際組織のアニュアルミーティングで出会ったトップ・セールスマン達も、多くは各分野のプロを集めて会社を設立し、チーム全体で動いている、と話してくれた。

税理士や会計士が保険の代理店となっている日本のシステムと、一見類似しているように思えるかもしれないが、法人税節約のための掛捨て商品が主流の日本のスタンスとは、天と地の開きがある。

保険、資産の運用と保全、税務、法務、会計、そして何よりも、資産管理全般のホームドクターとして、顧客接点を可能な限り広げ、何代も先まで見越してプランニングをする。

こんな、真のIFAが、国内でも受け入れられるようになって欲しいものだ。


FPの資格が国家資格となりました。
が、日本のFPが出来る事といえば…

以前、某雑誌にて記事を掲載しているというFPの方とやりとりをした事があります。その時、オフショアについて意見を聞いてみた所…「どうもたくみさんは異端な方ばかり流れる傾向があるみたいですね」との言葉で終わり。

FPが国家資格となったとして、果たして欧州のIFAのような事が可能となるか? というと……欧州のIFAの存在すら知らない、という状態が続くのではないでしょうか?

誤解を生じるかもしれないですが、自分自身がIFAであるという訳ではありません。あくまでも「それに近い権利を持っている」だけです。

と、、ここらの情報を持っているので「LA? ふざけるなよ!」「ライブワン? アホ!!」等と声を大にしていっているんですね。

自分自身もIFAの出来る事全てを把握、というか理解してません。

ふははは、自己ファンド・海外法人発足! なんて大きな話は来た事ありませんから。。いずれ、自分もやってみたいですね。

はい、自分はまるで受験生みたく英語の勉強をしていたりします。

よ~やく…読む程度はなんとかなるようになりましたが…まだ会話レベルに達していないですね。

(交渉なんてもってのほか)

補足

はい、今読んでも「なんだよ、IFAって……化け物か?」ですよね笑

現段階においても「不動産」絡みは1件も扱った事ないですし、そんな話も来た事ありません。事業を始めるお客さんに~等というのもやった事ないなぁ……

一応、税理士(海外投資に明るい)との絡みはあるので、やろうと思えばできるのかもしれないですが……零細IFAの自分の元には企業案件はこないっすね。

えぇ、真のIFA業務にはまだまだ程遠いっす。

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