診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~

貯蓄診断の実際:貯蓄情報(1)

診断の実際~貯蓄編(オフショア情報?)~
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貯蓄情報(1)

前書き

かなり数字が古いので注意してください。
中期国債ファンド・外貨貯金など、今はもっと低くなっています。

とりあえず、どうぞ。

貯蓄商品の考え方・選び方

まず、現在の銀行貯蓄の数字を見て下さい。

  1. 普通貯金で0.1%、税引き後は0.08%となっています。
  2. 定期貯金で0.15~0.5%前後

(1)(2)を毎月1万ずつ積立てた場合

 
10年後
20年後

(1)

1,204,234(120万)[+4,234]

2,416,210(240万)[+16,210]

(2)

1,226,800(120万)[+26,800]

2,504,605(240万)[104,605]


もう書くまでもないですね。
現状では『銀行に預けておくだけでは資産増加はムリ』です。ただ、この『現状では』という点を覚えておいて下さい。

現在保険での確定利回り商品に入るのは損!

『今、非常に低金利なので保険のがトクですよ』

このようなセールストークが一般的に使われています。終身保険、個人年金、養老保険etc…

一見、非常にいい金融商品に見えます。

が、あえて自分は『現在絶対に入ってはいけない商品』と紹介します。

確定利回り

保険というのは、契約当時の予定利回りが契約終了まで変わる事は有りません。
(ここでは普通の保険の話をしています。変額は後で書きます)

現在は歴史上で類を見ない程の超低金利時代です。ただ、この超低金利は今後も続くというかというと、絶対にありえません。

来春から金融自由化により、海外の銀行が日本に本格的に進出してきます。ご存じかもしれませんが、ドイツやアメリカの銀行金利は4~6%複利が当たり前です。

そう、4%をきった段階で『ストライキ』が起きてしまうぐらいなのです。現在の日本の金利自体が『異常』なのです。

※この文は…お気付きの人もいるでしょうが、、かな~り前に書いたものです。はい、今じゃアメリカもゼロ金利に限り無く近くなっている訳で…ここに関しての突っ込みはしないで下さいね。

ゼロ金利政策が終わり、海外の銀行が日本に参入してきた場合、日本の銀行も金利を上げざるを得ない状況になります。そうしないと銀行が潰れてしまうので。

金利の上昇に伴い、いずれ保険会社も予定利回りをあげざるを得ません。そうしないと銀行等に顧客が流れてしまいますから。(さらに海外生保に顧客が流れてしまう)

予定利回りが上昇すると容易に想定できる現在、これらの保険に入るメリットは何ひとつありません。会社が長期的に存在するかどうかもアヤしいですし。。。

以前メールマガジンで掲載した海外FPの人の言葉を借りるなら、

『1%程度の利回りが長期的に続いてしまうリスク』

といっていいでしょう。

具体的に数字を出していきます。
現在確定利回りで一番いい利回りである「あんしん生命」で例えます。

長割り終身の予定利回りは『2.75%』でまわしているのと同じ計算になります。

。。。。。。。。。。。。。。。

終身(長割)200万・・・月34700円(37歳加入で60歳まで)

総払込合計=41640円(年)×23年=957720円
60歳での解約金・・・・・・・・・約120万 円

※払込終了時点の解約金は保険金額の約6割です。

この数字は約1.84%複利で毎月積立てた数字と同じです。

銀行等で金利が1.84%複利以上になったら、銀行に預けた方がトク。
※これは生保にもいえる事です。

複利1.84%程度なら、近々なるでしょう。そうなった場合、同じ額を銀行に預けていった方が貯蓄率がよくなります。この程度の金利商品は加入しているだけ無駄です。

実際、他の商品はさらに利回りが悪くなります。
当然、お勧めできません。

※はい、、予定利率2.75%なんて時期もあったんですな、昔は。ただ、超長期低利回りが固定されるリスクという意味においてはこの数字でも「リスク」というのは変わらんです。

インフレ

あと一つ、致命的な弱点があります。
インフレに対応していない点です。
インフレとは『物価上昇』『金銭価値の低下』という事です。そう、今の100万と将来の100万では全く価値が違ってしまう可能性が高いという事です。

例をあげます。

昭和48年時点での大卒の初任給・・・・7~8万
現在の大卒の初任給・・・・・・・・・・約18万

20年ちょっとで倍以上値段が変わったという事がわかります。
終身保険、年金は確定利回りで長期のものです。

はたして現在と同じ貨幣価値でしょうか?
同じ20年ちょっと後、きっと今の金額の半分以下の価値にしかなっていないでしょう。

そういう意味でも、『通常の貯蓄商品(保険)』はお勧めできません。

結論

『貯蓄は貯蓄、保険は保険』とわけるのがいいといった理由をかいていきました。
では、どういったものが現在あるのでしょうか?
以下、載せていきます。

<日本円で安全性が高いもの>

投資信託、この言葉は聞いた事があるかと思います。
なんか「損するかも・・・」と思われている方も多いでしょう。
が、『確実なもの』も中にはあるのです。

※はい、、かな~~り前の情報ですので、全く当てはまらない事を前提にして下さい。今じゃ…MMFが元本割れ~なんてありましたし…敢えて、この貯蓄情報は昔のものを訂正いれずに掲載しています。その理由は──読んでいけば分かるかと思います。 

【公社債】

簡単にいうと、「国にお金を貸す」といった感じです。サラ金会社等、お金を貸したら利子を取りますよね? これを自分がやる、と考えてもらえばいいです。当然利子をつけて返ってきます。

各社により違ってきますが、年複利1.5%~2.5%程度です。当然100%とはいいませんが、国が潰れる可能性は・・・ないでしょう。

※ふははは、こんな時代もありましたねぇ。国が潰れる可能性…大いにあるよ(笑)

一部の銀行、証券会社で取扱っています。単位は1万程度から。

まぁ銀行や保険会社に預けるくらいなら、ここに預けていてもいいでしょう。

ちなみに1万につき105円の解約手数料、分離課税がとられるので短期解約する分には向いていません。

※何度も書くように、これは今では通用しません。間に受けないで下さいませ。

【中期国債ファンド】

公社債と同じく、安全性が高いものです。銀行の口座の変わりに充分なりうる商品です。年複利で1~1.5%前後。とりあえずいい商品が出るまで様子を見る、という時はここにお金をいれていてもいいでしょう。

ちなみに現在自分は様子見、という事でここに財産をおいています。一部の銀行・証券会社でとりあつかっています。ただ、人気が高く、募集うちきりとなるケースが多いですので確認して見て下さい。

※ふははは、こんな時代もありましたねぇ。当然、今では全く夢のような話ですので間に受けないように……

投資信託とは?

以上、代表的な「ほぼ確実に利回りを稼げる商品」をあげました。

が、他にも沢山商品はあります。なんちゃらファンド、とかいろいろあって訳分からないでしょう。

投資信託とはなんぞや?

一言でいうと、『大体の傾向を伝え、運用する人にまかす』というものです。世界投資型、などというのは『世界のものを中心に運用してみてくれ』みたいな感じです。

安全性を重視(国内、国外)、一発勝負(国内、国外)ってな具合に選べるのですね。

当然、商品によっては結果的に年平均利回りが10%をこえる事になるかもしれないですし、逆に元本割れをおこす可能性も大いにあります。

株とは?

投資信託はある意味「ファジー」なものといいます。まかせるわけですから。

反面、株はモロ「デジタル」です。考え方は『自分が◯◯という会社に金を投資する』です。

基本的に配当金は『気持ち』といった所でしょう。

『ごめん、これだけしか返せないわ』と、貸したお金より少ないお金しか戻ってこない場合もありますし、『いやぁ、今金があるから3倍にして返すよ』と、が~っと戻ってくる事もあります。

投資信託もそうですが、ある程度の研究が必要でしょう。あるじゃん、ZAI、ISIZE等一度はよんでみて下さい。この銘柄ばかりは、『これがいい!』と自分がすすめる訳にはいきません。損した場合の責任を負う事はできませんので。

面白いものがあります。
野村証券のバーチャルの株取り引きゲーム。
一度これをやってみてもいいでしょう。
http://www2.nomura.co.jp/html/about_index.html

※なんか過去の自分が怖いです。思いっきり訂正を入れたいですが、あえてそのままにしておきます。詳しくは補足にて。

外資系

外貨貯金って、聞いた事ありますか?
年複利4~5%前後。
正直、日本の金利を考えると断然いいです。日本の金利が狂っているのがよくわかるかと思います。この数字が『世界水準』なんですよ。

※うぅ…ホントこんな時代があったんですなぁ。。今じゃ…1%割れ当たり前だし…

ただ、以下の手数料が現在はかかります。

日本円→ドル・・・・・・1円(TTS)
ドル→日本円・・・・・・1円(TTB)

これに分離課税がとられますので、表面上の数字より悪くなります。

あと、為替リスクというものもあります。

現在1$116円程度。将来お金をおろす時、円高(例えば1$100円)ならソン。逆に円安(1$200円)ならばトクとなります。

ただ5~10年と預ける事により、為替リスクは限り無くなくなりますのでこれも1つの選択手段に考えてもいいでしょう。

この外貨もので、特にお勧めできるのが以下の所です。

大和銀行(外貨の達人)・・・年利5%
              為替の手数料が往復で1円
http://www.daiwabank.co.jp/home.htm

東京三菱・・・・・・・・・・1万程度から毎月積立てできる
http://www.btm.co.jp/

三和銀行(運用セレクトプラン)外貨定期、投信が50%ずつという
               もので、なんと現在金利が10%!
http://www.sanwabank.co.jp/

※なんか…つくづく「いい時代もあったなぁ」としみじみ思います。


一度に全部送ろうと最初は思いましたが、かなりの量となってしまいましたので、ここまでにしておきます。

『公社債』『中期国債ファンド』、あとは銀行外貨貯金のHPはチェックしておいてください。

御質問は随時自分が分かる範囲でしたらお答えします。

次回は『保険を利用した場合のメリット、今後について』です。

補足(必読)

「なんだこの酷い内容は……たくみ氏はこんな低レベルだったのか!」

な~んて思われる方もいるかもしれません、これだけみると。えぇ、過去の自分が書いたものですが、ホント酷い。。

これ、自分がFPになってすぐの駆け出しの時に書いた内容だったりします。(次回もそうかな?)

本当のスタートは次々回から、です。(今回、次回の2年の勉強を経ての内容になる)

何故、拙いものを掲載したか?

その後の対比を見て頂きたかった点(かなり成長していきます、自身が)、そして「こんな時代もあったんだよ(色んな意味で)」という記録を残しておきたかったのが理由です。

投資の勉強を始めた当初は中々酷かったですよ。何せ、複利って何よ? というレベルでしたから。途中で出てくるかな? 標準偏差や相関係数等を理解する為に高校数学チャート式を1からやったり、気合で英語の勉強をやり直したり……冗談抜きに大学受験並、それ以上に勉強したものです。(何せ、師匠のIFAは海外在住(日本人です)だった事もあり、題材が全て英語でしたから……)

と、話が逸れました。

この診断の実際の主旨はあくまでも「こんな感じでやってますよ~」というのをイメージして頂く事であり、講座という訳ではありません。多々情報が古いので現在には当てはまらない事もしばしばあります。(それに関しては、赤文字で注釈つけていきます)

そうは言っても、現在でも十分参考になる部分もそれなりにあるので、ある意味うちのHPで一番参考になるコンテンツになる……かな?

ま、気長に最後までお付き合い下さいませ。

たくみ(2020.5)

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