再発ガンとの闘い・覚え書き(2)
前書き
さぁ、本日も体調不良となるまえにとっとと書いて配信しときましょう。つまんねぇ、メールマガジンのはじまりでありんす。
ちなみに、現在は、睾丸剤、もとい抗ガン剤を投与されて4週間が経過し、もうじきで3回目の投与が開始されようとしています。
毛髪が抜け始めるのはどれくらいからか
3週間が経過された頃に毛髪の根元がやせ細っていくのがわかってきます。これは、人によって違うのかもしれませんが、毛髪がやせ細るということは根元が尖り、針のようになってくる(自身の場合)というわけで、寝返りをうったりすると、やせ細っている毛髪があれば丁度その部分が頭皮の中に食い込んでくるため、これがけっこう痛く、「ここが痩せ始めてるな」なんてわかってきます。
現在では、頭を洗っていると頭髪が途中で折れ、シャンプーの泡の中に混ざっているのがわかります。現在は昨年のように「抜けている」と言う感覚が適切なほどの脱毛は発生しておりません。
今回の治療スケジュール
てなわけで今回の治療スケジュールです。
1.ABVD療法/済
2.ABVD療法/済
3.MOPP療法1-1回目
4.MOPP療法1-2回目
※MOPP療法は1週間事に投与され、2回で1セットとみなされます。
・CTスキャン
5.ABVD療法
6.ABVD療法
7.MOPP療法2-1回目
8.MOPP療法2-2回目
9.放射線療法(20日、約4週間)
全体で約4~5ケ月の治療期間としています。現在は2回目の抗ガン剤投与が終了し、1月24日(水)に3回目の投与がはじまります。
で、この3回目が終了し、しばらくしてからCTスキャンを行い、病巣が縮小していれば、継続して抗ガン剤投与を行い、いよいよ放射線治療となります。
もし、縮小していなければ放射線療法の治療では効果を得ることが出来ないので、幹細胞なんとかという治療法となり「これでもか、これでもか、死んでしまえ」という量の抗ガン剤を投与されることになります。当然入院することになるので、どうしたもんか悩んでしまうところです。
ガンは5年間経過して初めて「治癒した」と言えるようになります
私自身がガンであることを知ってる方は、闘病後の弊と話したり見たりすると、「大丈夫じゃん」「問題ないじゃん」とたいていは言ってきます。
これぞまさしく知識がないから言えることであって、再発というものを知らずして発言出来ることと言えます。これってHIVウイルスに冒されている者に対して、「発病してないじゃん」、「問題ないじゃん」と言ってるようなものじゃないでしょうか。弊としては、別に死にそうだ、もう駄目だなんて表現してたって仕方ありませんから飄々としてますが、その心中は穏やかじゃありません。「再発したらどないしよ」。というわけです。
例えるなら、「白鳥が水面下で足をもがいているのを念頭においてない」というわけです。「大丈夫じゃん」なんて言われると、苦々しく思っていました。すぐに感情爆発できる輩は
「てめぇは物事わかって言ってるのか!」
と激怒するところでしょうが、そういうことをしない弊は、
「そうっすかね」
と胸にしまってしまうタイプでありやす。こういった感情を殺してしまう人間はガンになりやすいとデータがあることをほとんどの方は知らないでしょう(苦笑)。
抗ガン剤投与で嘔吐しないのは何割か
担当医によれば現在は80%位の方が、抗ガン剤を投与されても嘔吐しないそうです。これは、「吐き気止め」など、本体とは違う周辺の薬の進歩がめざましい結果だそうでして、私が治療をはじめて1年の間に吐き気止めの薬は改良されたものとなっていました。ちょっとは期待しましたが、それでも私は吐き続けてます。おぇっ。
担当医によれば、残り20%の人には何をやっても効かないんだよね。ということですから、私には何をやっても吐き気を止めることは出来ないようです。担当医と
担医「昨日はどうだった?」
スカ「院で2回、家で3回は吐きました」
担医「(うわぁっ)」
※と言いながらしっかりとペンを走らせてカルテに記述してます。うーん、さすが。
嘔吐するのは一過性のもの
抗ガン剤を投与されて何が嫌かと言われれば「吐き気」になるかと思いますが、弊は考え方を改めたら結構楽になりました。それは一過性というもので、「投与された日を一日吐き続けていれば翌日は気分がちょっとは良い」というものです。
他の方がどうだかわかりませんが、弊の場合は翌日には気怠さがあるものの、吐き気は収まっているので、今回の2回目投与から気分一新、「吐きたくなったらとっとと吐く」ようにしました。
その結果、今回は病院で2回、家で3回、合計5回吐きました。これによってかどうかわかりませんが、翌日は気分良い朝を迎え、会社の新年会イベントの仕切も無事に終了し、いきなり22時近くまで残業してぐったりしてました。
情けない嘔吐
さてさて、今回の投与中のことなんですが、投与している最中に急に下腹部がひんやりしてきたので、トイレに駆け込んだところ、これが下痢。おでんドパピプペ。
で、投与中なんとなく気持ち悪くなったのでトイレに駆け込んだところ、いきなりゲボボ、立ちながら見事便器の中へストライク、略して立ちゲロ。しかも朝に飲んだポンジュースもどしてました。
んでもって本日最後の病院嘔吐2回目に駆け込み、便器に顔を突っ込んで、鼻水たらしーの、涙流しーの嘔吐して、トイレットペーパーに手を伸ばすと、これが、空。
すか「おいおい、まじかよ、オーマイガッ!」
※ポケットに手を入れるとハンカチは病室にあるのがわかり、
すか「アンビリーバボー」
なんて思いながら、洋式便器の水たまりの水で口をすすぎ、口のまわりを拭い、病室へ戻りました。今思えば抗生物質が効かないMR●●(名称忘れました)なんとかというやつに感染してもしょうがない事してたなと思います。
※教訓・吐く前にペーパーを確認しよう。
「うんこ」すると胃のムカムカが緩和されます
これも私の経験則なんですけど、抗ガン剤を投与されると、胃が車酔いに似て24時間、毎日ムカムカしている状態になります。歯磨きやアクビの時にちょっと油断すると、オエッとなります。しかーし、うんこするとこれが緩和されます。
ただ、抗ガン剤を投与されると便秘になるので弊の場合は3日くらい経過しないと、うんこが出ません。しかもこの投与後初回のうんこ、人間外のうんこのようにめちゃくちゃ臭いです。
スネークマンショー海賊版の中でうんこを喰らう男を彷彿とさせてくれます(知らないか)。
投与された翌日に刺激物は食べてはいけません
2回目の投与を行った翌日に実はビーフカレーを食べたんですけど、これがいけなかったようでして、今回は便秘5日となりました。体内に毒素が貯まりっぱなしっすね。
この期間中は便意もないし、踏ん張ってもなんの反応もないし、胃がムカムカしているし、「なんじゃこらぁ(松田優作風)」。
んで、やっとでてきたうんこも非常に濃厚で、密度が濃いのが肛門から伝わってきます。ほおっておけばいつまでも肛門にぶら下がっているのがわかるため、仕方ないから、肛門に力を入れて断ち切るわけなんですが、この感触が「密度がたっぷり詰まっているのぉ」というもので、口の周りは米粒だらけ、お尻の周りはクソだらけというが見なくてもわかります。
ありがたいことに自宅トイレはウォシュレットのため、この水を浣腸よろしく腸の中に導入し、「エイヤッ」とばかりにぶりぶりと出させていただきました。
で、現在はそれなりに戻りましたが、投与後11日経過した時点では、うんこはまだ4回しかでてません。しかも会社で1回やりましたが、これがベッタリと濃厚なので「胃腸の調子は最高だぁ(なんかの古いCM)」とはなってないようです。食物繊維が入ったココア、乳酸菌飲料のカルピスなんぞを飲んで、増えているであろう大腸菌を退治して、いつものように快調にうんこするよに努力してもでないっす。大腸壁の間間にうんこが宿便になって潜んでしまったような気がします。
投与されて弱っている胃腸に、いきなりカレーというのは好ましくないようです。実は勤務先近くの飯屋でランチを食べてるんですけど、そこでカレーを頼むと量が多いものですから、ついつい欲を出してしまうんです。
欲ボケ、色ぼけ、何事も腹八分目がよろしいようです。
唾液が薬品臭くなります
考えなくてもわかることだと思いますが、投与された翌日、翌々日は口の中が薬品臭くなります。例えるなら消毒液がたえず分泌されているようなもので、敏感な方は、「かぁーぺっぺっ」とツバをはき続けなければ気が済まなくなってくるように思います。体内に血液中に1リットル近く注入されれば、おしっこや唾液が臭くなるのは仕方ありません。何事も治るためには仕方ないと言えます。
では、では。
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