野田スカの「リビングニーズ狂奏曲」

再発ガンとの闘い・覚え書き(1)

野田スカの「リビングニーズ狂奏曲」
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再発ガンとの闘い・覚え書き(1)

前書き

 さて、今回のは2回目の抗ガン剤投与前日に書いておいたものです。さすがに治療も再発後となりますと、どういった事が行われるかわかるので、結構気持ちの部分で落ち着いているものがあります。

 んで、今回は過去や今迄を紀貫之の土佐日記のようにつらつらと、思いつくまま書いてみました。

再発の強さ

 さて、ガンが再発するとちょっとやっかいな事がありまして、それは何かというと抗ガン剤いわゆる化学療法に対して免疫ができているということです。

  ちなみに、弊の場合もご多分に漏れず再発ですので、耐性をもっていることになりますが、ラッキーなことに6回しか投与していない状態での再発なため、担当医も言っているように、その部分に光明を見いだすことができます。つまり12回投与後の再発ではなく6回(正確にはダカルバジンを除いたため5.5回ではないかと担当医と話してますが)投与後の再発なので、まだまだ通常量の抗ガン剤で効果が期待できるかもしれないというわけなのです。

 とりあえず、4回投与した時点でCTスキャンをするので小さくなっていれば効果ありとなります。

今回選択した治療法

 さて、前回選択した治療法は化学療法オンリーでしたが、今回は化学療法+放射線療法の2本だてを選択しました。本来なら入院してサルベージ療法だと担当医は言ってましたが、もう2年くらいは会社で働いておきたいため渋々承諾してもらいました。

 もしこれで3回目の再々発となったら、背水の陣で「末梢管細胞なんたら療法(別名サルベージ療法と言われました)」を行うことになります。

 これは、無菌室へ入院することになるもので、? 3あたりの白血球数を0~300という、病気に感染したらかならず合併症になるというレベルにまで下げ、通常の5~6倍の抗ガン剤を投与する療法なんだそうです。こんな時に医療ミスでもされた日には、確実に死ぬことができます。イッツ・ア・ファンタスティック!

 で今回、放射線療法を選択するにあたり、会社へカミングアウトするわけなんですが、これを機会にアルコールを断つことにします。もともと好きではないし、酒に対して良い印象(飲んで休むヘタレな会社上司や同僚のO)がなかったので、無理強いされても、

 「すんません、アルコールはガンの誘因なんでちょっと出来ません」

と胸をはって言うことができます。

 本来なら昨年の内にカミングアウトしておくべきなんでしょうが、入社間もないため、いきなり退職勧告されることもありえるので、会社に必要な人間となるため、歯を食いしばって働いてました。その結果が別に自慢するわけではありませんが、今回の2階級特進へと繋がったような気がします。

 まぁ、酒を飲んだ翌日は休んでしまうヘタレな上司と昇進について話したら、昇給はないけど、責任はよこすという事が喝破出来たので、バカ言ってんじゃないよお前と俺はということで、自分の確固たる位置を会社で築いた後は好きなようにさせてもらうことにしました。

ABVDとMOPP(両者とも抗ガン剤を組み合わせる多剤療法)

 てなわけで、今回も化学療法を実施するわけなんですが、今迄実施していたABVD(だっと思う、違ったら次回で訂正します)療法とは別の、MOPP(モップ)療法も今回は選択することになりました。両者の違いはABVDの方が治療効果が高いと言われていることでして、再発ということもあり耐性をもっている可能性があるため、MOPP療法も選択し光明を見いだそうというのが狙いです。

 なんて、何気なく言ってますが、このMOPPはとんでもない抗ガン剤なのです。

医師「野田スカ君、このMOPPの中でVという記号ってあるでしょ、なんだかわかる?」

スカ「うーん、victoryのvですかねぇ(いぇー、俺って前向きホジティブ人間~!)」

医師「違うよこれは、●×△□◎(専門用語で意味不明)と言って、マスタードガスの原料なんだよ、そんなもん投与するんだよ」

スカ「(うげぇっ)まさに毒を盛って毒を制すですね」

医師「うなんだよね。こんなの使わないでも直る時代がくればいいんだがねぇ・・・・・」

スカ「(俺って、絶対死ぬな、長生きできんわ、まじで)」

 まぁ、仕方ないんで投与されてきますけど、俺の人生、新崎人生、南無阿弥陀仏でリングロープを渡るようなものです。むぅ。

 ちなみに、このMOPP療法(抗ガン剤を組み合わせる)は、白血病や胃腸のガン、皮膚ガン、肺ガン、脳腫瘍、甲状腺ガン、肉腫などを発生させる可能性があると言われています。健常なあなたならそんなもん投与してみますか?

担当医のインフォームド・コンセントは最高

 さて×2、病気になったら医師とそれについて、そもさんせっぱ、問答することになるわけですが、この医師にもスプーキーな方がご多分にいるようで、弊の場合は結構そんな方にあたってるような気がします。東大医科学病院で生検してくれた内科医なんかは、忘れもしないタイタニックの音楽をかけながら、手術は30分で終わると言ってたにもかかわらず90分もかけちまうし、補助をしてた医師は、「あれは生検する必要はないんじゃないか」と言ってる始末。

 麻酔がきれかけて、「いててててて、痛いっす」と言えば、「我慢しろ」と言い出すし、そんなあなたはスプーキーなモルダーじゃぁ! あほぉ! と思ったってデビ婦人なら許してくれるはずです。

 そんなことより、弊が現在行ってる病院の医師も、スプーキーかもしれません。世間慣れしていないので仕方ないかもしれませんが、その言動が結構毒舌です。前出のマスタードガスの原料を使っているとか、私のような患者ならばなんともないんですけど、他の患者だったらきっとヘコンでしまうような事をさりげなく言ってくれたりします。今回の再発後1回目の投与の時なんか

すか「ガンになると生存率と言われるのが嫌ですね」

担医「そうなんだよね。でも治癒に絶対という事はないからねぇ」

すか「(先生、それって治らないと言ってるのと同じですよ)」

 とかなんすよ。でも悪気があって言ってるわけじゃないし、正直者なのが分かってるんで、「ええよ、ええよ」という感じです。はい。

野菜ジュースの奇跡・投与後は喉が渇きます

 てなわけで、今回は大発見したことがあります。それは、抗ガン剤を投与された翌日から野菜ジュース(弊の場合は伊藤園の充実野菜・にんじんベースの方です)を飲むと今迄1週間近く続いていた胃のムカツキや吐き気が急激に緩和されたことです。これは大発見でした。翌日の夕方はもとより、二日後には見事に復調してました。

 思うに抗ガン剤を投与されることは、体のビタミンが大量に破壊され欠乏症に陥るのではないかと思うのです。それが胃のムカツキや吐き気を助長しているのではないでしょうか。前回は米国製の科学的に作られたマルチビタミン剤を服用し、気怠さや、吐き気を克服しようとしてましたが効果はなく、自然に作られたものにはどうやったってかなわないことが証明されたような気がします。抗ガン剤を投与された方は野菜ジュース(にんじん・リンゴベース)を試してみてはいかが?

 ちなみに抗ガン剤を投与されると滅茶苦茶喉がかわきます。と言っても投与された当日に飲むと吐くので、翌日目覚めてたら飲むことになります。そんな時にゴクゴクと飲むと、これが真面においしいんですよ。砂に水が浸透していく感覚が体感(本当ですよ)できたりもします。

 あなただったらこんな時に食品添加物が入った缶ジュースを今迄のように飲みますか? それともガンの誘因と言われているコーヒー、紅茶を飲みますか? やっぱり無添加の野菜ジュース(にんじん・リンゴベース)じゃないかと思う、今日子の五郎なんすけどね。別に意見の押し売りをしているつもりはありません。参考までにどじょうというわけっす。

では、では。

※抗ガン剤で知覚過敏になってなければ、1週間を待たずしてメルマガ配信されることと思います。ふんがぁ。

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