大きな声では言えない生保会社の裏事情 ~vol.36~
前書き
本編です。
『裏ワザ』的な話、不評でしたね。特に『同業者』の方から。
よく考えたら、1週間ぶりの発行となります。そう、仕事を鬼の様にしていました。毎日保険のパンフと数字に囲まれて過ごしていました。
いろいろ調べると、面白いですよ。
どこが一番安いのか、なんて。
『おいおい、おまえんとこ安い安いっていってる割にはそんなに安くないなぁ』
な~んて、ね。
会社を辞めて個人で動くようになったわけですが、色々気付く点がありました。
知名度が与えるお客のイメージとか、ね。
なんで『大きい会社=いい会社』という解釈をするんだろう?
な~んて思った今日この頃です。
ちょいとグチっぽい今回の内容ですが、許して下さい。
財務局についての投稿
前に給料がマイナスという事で『なんでや~、財務局に問い合わしてやる!』な~んてメルマガで書いていたら、以下の様なメール頂きました。
財務局に行かれるとのことですが、実は私、財務局が職域でした。4年間、毎日通いました。ちなみに今度結婚しますが、だんなは財務局の人間です。
財務局にその手の話を持っていっても、無駄なような気がします。財務局の金融課では、確かに保険の外交員の名簿とかありますし、苦情なんかも受け付けていますが、あくまでも、「一般市民」からの、「保険会社」に対する苦情で、「保険会社」の内部の、お給料その他に関することは、たぶんどうにも出来ないと思います。
財務局といっても、普通の公務員です。保険のこと、なーんにもわかっちゃいません。長く来ていた○×生命のおばちゃん、がんがん転換しまくって、終身の薄いのに変えてました。金融監督庁にも二人お客さんがいますが、保険の知識は一般の人とあまりかわりません。
そんなもんですよ。
*職域=生保レディの担当している会社の事。
な~るほど。
いわれてみたらその通り、かぁ。
けど、○×生命の話、笑っちゃいますよねぇ。転換に対する制度をどうのこうのいってる所がその『被害者(?)』になるのですから、ねぇ。
大きい会社=安心でいい会社?(日記というかグチ)
ここ一週間、保険診断しますよー公平で、という動きをしていました。
- で、どこの会社なの?保険診断サービス? 知らないねぇ。
- やはり日本生命が一番でしょ。
- 会社がでかいからサービスも商品もいいし。
- オリックスダイレクト? 知らないねぇ。信用出来ないねぇ。
- 簡保? 国がやってるからいい商品だよねぇ。
一週間、保険診断サービスでまわった時の主なお客の声です。やはり、といった結果でした。
大きな会社=潰れにくい
まぁ間違っていないでしょう。が、何故大きくなったんでしょう?
しっかりした商品を販売していたから? お客様サイドにたった商売をしていたから?
日産生命、破綻しました。
どうしてでしょう?
バブル時期にとった高利回り商品の逆ザヤが原因といわれていますよね。
大きな会社=いい会社とはひとえに言えないのであしからず。
『担当の人がよくやってくれるから』
こういう人がいました。
よく聞くと、3~5年で契約をどんどん転換して現在に至るらしい。新商品がでたとかなんとかいって。
そりゃ、成績になるから、あんたいいお客だよ!
なんて思ったのは言うまでもありません。
オリックスは最近通信販売で売り上げをのばしている会社です。まぁ、信用するしないは個人の勝手だけど。。。
簡保? もういうまでもありません。
現在、一番高いですので。
よく保険会社で『保険診断しますよ~』なんてやってますよね。ただ、やはり『自社商品』を販売するが為にやるのが実情であり、公平な診断とはいいかねますよねぇ、実際(特に国内生保)。
で、現在フリーの立場である自分は『本当に公平な診断を』と思い、試しに飛び込みで動いてみたのです。
が、なかなか認知されないのが現状ですね。
『フリー=信用できない』となってしまうのでしょうね。
アメリカみたいにFPの認知度が低いしね。
前途多難です。
誰か『有料でもいいから、本当に公平な診断してよ』っていう人、いないです?いたらメール下さいね。
※さり気ないこの一文で、以後20年もの間飯が食えるネタになる事になるとは当時想像すらできませんでした。今思えば、これが自分の独立系FPへの足掛かりの一歩だったのですな。
読者からの質問
生保の現場の営業ってほとんどがいわゆる『生保レディ』なんですか?(男の営業マンって見たことないですし。)
彼女達っていわば正社員とは違う? 待遇なんですよね?
どうして生保の営業は『~レディ』だけなんでしょう? そして外国ではどうなんでしょう?
あくまでも国内生保についての回答です。
『生保レディ=営業職員』といわれ、正社員とは違います。基本給は少なく、殆どが歩合になっている。当然かもしれないが、成績をあげないと給料が滅茶滅茶少ない。
男性の営業職員も採用するケースもありますが、積極的ではないです。何故かというと、将来的に家庭を支えていく男性に満足いく収入を与える事が出来ない給料体系だから。
あと、男性を教育するシステムがない。自分も最初、唖然としてしまった程です。(男性の自分に対して飴配りとかやれ、と指導された時はどーしようか迷った)
基本的に職員=使い捨て、という概念があるんでしょうねぇ。ホント、神風特攻隊みたいに、自爆したら役目を終えるというかなんというか。
海外?
詳しくはないですが、こういうセールスをしている国は日本だけでしょう。保険=金融商品という図式がないですからねぇ、日本は。。。
ちなみに職員の平均勤務年数は1.5~2年です。離職率、高いですよ、実際。
コメント