大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~

新)大きな声では言えない保険会社の裏事情 vol.17

大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~
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新)大きな声では言えない保険会社の裏事情 vol.17

たくみです。
気になるニュースがありましたので、それについて述べていきます。

既契約の予定利率の一方的な変更へ?!

予定利率下げで法改正を要請へ 金融問題調査会に(毎日新聞)

相沢英之金融再生委員長は7日、生命保険会社の破たん防止策として自らが提起した逆ざや解消のための既契約の予定利率(契約者に約束した利回り)引き下げについて、近く自民党の金融問題調査会に対して、議員立法による保険業法改正を検討するよう要請する考えを明らかにした。

現行の保険業法では保険金削減や保険料の引き上げにつながる予定利率の引き下げは、更正特例法の適用や業務停止命令を受けた破たん生保にしか認められていないが、相沢委員長は「業界のためにやるわけではない。破たんさせれば、予定利率のカットにとどまらず、契約者がこれまで保険料で積みたてて来た責任準備金も1割削減されるなど、契約者の負担が重くなる。破たんさせずに予定利率だけを引き下げる場合と、どちらか契約者によりベターかということだ」と述べ、法改正に改めて強い意欲をにじませた。

相沢委員長は同日の閣議後会見でも予定利率引き下げ問題に言及。「破たんしたら経営者は責任追及されるが、それは(破たん前に予定利率の引き下げを認めた場合にも)なくなるものではない」と語り、引き下げは経営責任の明確化が前提になるとの考えを示した。

また、実際に引き下げた場合に、その保険会社が解約増で結局、破たんに追い込まれるのではないかとの指摘に対しては「業界全社で一斉に引き下げればいいとの考えもあるが、(株式含み益など体力があり)やらない社があってもいいし、色々考え方がある」と、実際の運用は各社の自主性を尊重する考えを明らかにした。


とまぁ、一体なにがなんだかわからない方もいるでしょう。

一言で言ってしまえば『今までの利率のいい保険の利率を勝手に変える事ができるようになります』という事なんですね。

そもそも予定利率って?

予定利回りとは『契約者に約束した利回り』のことです。確定した利回りとでもいった方がいいのでしょうか?

保険会社は、契約者に約束した利回りをどんな状態になっても変えてはならないという決まりがあるのです。

現行の保険業法では保険金削減や保険料の引き上げにつながる予定利率の引き下げは、更正特例法の適用や業務停止命令を受けた破たん生保にしか認められていないのです。

よく『昔の保険は大事にとっとけ』と言いますよね? そう、もともと保険は一度約束した利回りを勝手に変更できないという事からきていた事なんです。(よって、転換は損等といっていた)

予定利回りを勝手に変更できるようになったら?

はっきりいって、日本の保険には全く魅力を感じなくなりますね。恐らく「既契約の予定利率の一方的な変更」を実施するのであれば一社だけでなくそれこそ「護送船団方式」でやるでしょう。

今まで老後の為に掛けてきた年金、養老等の商品が『ごめん、やっぱり100払えないから40にしてね』っつ~事になってしまうのです。

また、現在の利回りも将来的に払えなくなったら『ごめん、やっぱり払えないから引き下げるね』な~んて事になり、現在の提案書の数字すら当てにならないという事にもなりかねます。

う~ん、まるでサギみたいですねぇ。。。

金融自由化って……

今まで規制をかけていた金利等を解除し、世界の優良な金融が入ってくるというのを期待していました。アメリカ・ドイツですら4~5%複利というのが当たり前の状態ですので。

これらの侵入にそなえ、体力をなるべく作る為の『ゼロ金利対策』ではなかったのではないでしょうか?

保険にしても同じです。日本は海外で一番保険が高いです。今まで規制をかけていて海外の優良な保険が参入できないようにしてましたから。(参入できても日本の基準にあわせられた)

こういう消費者にとって有害な規制をとっぱらうというのが『金融ビッグバン』ではなかったのでしょうか?

フタを開けてみれば、こんな鬼の様な法律ができるかもしれないなんて・・・自己責任もへったくれもないっつ~事ですよねぇ、これじゃぁ。

『ヤバい会社は淘汰されるべき』

これでいいのでは?

予定利回りが変更できる法が通ったら……

本気で海外に飛び、保険加入を考えた方がいいでしょう。・・・というか、なにかこれを阻止する方法はないのでしょうか???

CMをなくす、一等地の自社ビル売却、役員給与を削減するetc…

いくらでもしてでもまだまだ削れる要素がある様に思うのですが・・・

結論

はっきりいって、この法律だけはいただけません。デモとかなにかできないかと本気で考えてしまいます。それとも、保険は日本じゃ必要ないよとでもいいたいんでしょうか?

『日本は掛捨てで充分よ、それで会社はがっぽがぽ~♪』

消費者をバカにするのもいいかげんにしてほしいです、はい。ホント、嫌な時代になってきましたねぇ。。。

  • 格付け等安全な会社を選ぶ
  • 予定利率により、契約を選択する

これの意味すらなくなってしまうのでしょうからねぇ。。。


ちょいと固めの内容&ホントかい!っていう感じでしたね。日本に明日はあるんでしょうか?

保険って何?
ホンキでそう思ってしまった今日この頃です。

読者からのメール ~N.Iさんより~

たくみさんが今後、財務局が「やめろ」と言っている事を続けたとします。たくみさんはどうなるのですか? 保険業法違反で逮捕ですか?

保険会社の比較や保険商品の比較は、契約者が将来を見据えて少しでも安心感を得る為の自己防衛手段ではないですか? いざ破綻すれば、自己責任の美名のもとに契約者の自由を奪われる訳ですからね。

「比較」は契約者(消費者)の自己防衛手段の為の情報開示に他ならないと思うのですがいかがでしょうか。金融自由化に揺れた70年代のアメリカも、保険会社の非公共性(利潤追求の
亡者のごとき様相)を多くの消費者運動家(コンシューマリスト)が立ち上がって世論に訴えたのです。

たくみさんには負けないでほしいです。財務局の指導は思想表現の自由を保障する憲法違反とならないのでしょうか? 一度弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。既に動いているのでしょうね。たくみさんのことですから。


以前より保険業法の『他社中傷誹謗』には疑問を抱いていました。何故これが違法にあたるのか?

個人的に格付けや商品の情報は別に生保販売の人、やってもいいと思います。別に聞く・聞かないは個人次第と思いますし。結果的に自社商品切り換えでも、いいのでは? と思うのです。

現在、千代田・協栄の情報を常に入手していますが、『ヒドイ』の一言ですね。肝心なところはいわない(かいていない)。大丈夫です、の一点張り。

これじゃ、会社を飛び越えて国とグルの詐欺行為ともとれますね。どういう結末になるか、楽しみです。特に教員関連の商品が。

自分は静かに動いています。とうとう『商品実体』までかいている今日この頃です、はい。また発行停止になったら、他の所で書いていくつもりです。

保険に携わっている人たちも、あえてお客さんに正確な情報を伝えるという勇気、持ってほしいものです。

※ほとんどのケースが『注意』で終わり、免許はく奪はよほどの事がない限り大丈夫ですよ、自分は日生時代『2度程』注意を受けましたが続けれました。

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