医学書~生命保険に関する基礎知識~ダークなネタ

死亡保障とモラルと自殺というオプション

医学書~生命保険に関する基礎知識~
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死亡保障とモラルと自殺というオプション

前書き

「残された遺族の為に保険は掛けるべき」

まぁ、生保販売に携わるものは当然として、比較的一般的に考えられている事です。 特に結婚を境に「残された人の為に」という事で、嫁さんや親からもいわれるケース、多いでしょう。

なるほど、確かに万が一があった時に残されたものの為に、せめて金銭だけでも残す、という事はこれはこれで素晴らしい考えといえるでしょう。残された遺族にとっても、少なくとも「金銭面」においてはある程度癒されるでしょうし。

ただ、理想と現実というのは違う、というのも事実。

まぁ、、こんな事書くのは恐らく日本でも自分くらいしかいないでしょうから、「こういう見方もできるんだ~」という感じでお読み下さい。

生命保険と自殺というオプション

まずここでは「自殺は悪か善か?」という話は割愛します。

まぁ、、このHPを昔からお読みの人はご存じかもしれませんが、自分は一時期本気で自殺を考えていました。(過去、若年性アルツハイマーじゃね?と思い込み、自我がなくなる前に~と考えた事があった。その後、IT病という事が判明、リハビリでどうにかなる事を知り、その後は良好)

ちなみに当時、独身でありかつ、死亡保障はゼロという環境でした。 結果的に、思いとどまる事になったのですが、仮に当時「家族があり、かつそこそこ高額の保険金をかけていたとしたら」どうだったか?というと、、、かなりの確率で「自殺」というオプションを選択したのではないか、と。

昔の話ですが、自分が経営する会社が火の車、家族に最低限の金銭を残すという理由にて自殺した方いました。それなりの死亡保障に入っていたが為、結果的にそれで「金銭的には事なきを得た」となりましたが、その行為が正解だったのか?と聞かれると、、未だに答えに詰まります。

一つだけ言えるのは「それなりの死亡保障を掛けていなければ自殺はなかったであろう」という事。

「生きてさえいれば、どんな苦労だって構わなかったのに。。」

残された遺族の言葉は未だ忘れる事は出来ません。

「死亡保障に入っていれば、その金額に比例して自殺というオプションを選択する可能性がある」

これは紛れもない事実でしょう。
ちょっと想像してみて下さい。

  • 会社のリストラで、給料が激減し、生活が崩壊するかもしれない。
  • かつ、不景気で再就職するもままならず、収入見込みが計算出来ない。
  • 家などのローンも払うのがかなり厳しい
  • (例えば)子供が来年進学でお金が今まで以上に必要に

etc…

こんな状況の時に、死亡保障に入っていたとしたら、、少なくとも「死ぬ事によって金銭の心配をしなくていいくらい」の額に入っていたとしたら。。。

家族愛が強くて責任感の強い人ほど、、「自殺」というオプションを選択する可能性は高いのではないか、、と。 そう思うのは自分だけ、でしょうか??

子供にかける保険

自分は前から不思議に思っている事あります。

「子供に死亡保険金かけるのは果たしてモラルとしていかがなものか?」

はい、子供の将来の為、保険料の安いうちから入っておく事を~なんて営業トークは当たり前のようにありますが、保険の本来の意味からかけ離れているんじゃね?と。

「万が一あった際に残されたものに対する金銭的不足の補填」

これが大原則ではないか、と。
子供が死亡したら、そりゃ悲しいでしょう。
が、少なくとも子供が死亡する事により経済的に厳しくなる、、云々は、それこそごくごく一部の人気子役など以外はあり得ないのでは、、、

以下、2009年1月29日のニュースより抜粋。

オリックス生命、15歳未満の死亡保険、取り扱い中止

 オリックス生命保険は1月28日、15歳未満の子供を被保険者とする死亡保険の取り扱いを2009年4月1日付けで中止すると発表した。

   保険法改正に関する国の法制審議会や金融審議会で、保険金目当ての子供の殺人のリスクを憂慮し、死亡保険金額に制限を設けるべきとの意見が出たことを踏まえた措置としている

 15歳未満を被保険者とした契約を取りやめるのは、定期保険「無配当 解約払戻金抑制型定期保険 ファインセーブ」や死亡保障付きの医療保険「無配当 七大生活習慣病入院保険入院医療特約付 医療保険CURE-S」など10商品。死亡保障のない医療保険などについては取り扱いを継続するとしている。

はい、よ~~~~やく「子供にかける死亡保障はモラル的にどうよ?という流れが一般的になる、、のかな???

まとめ

基本的に生命保険は「万が一の時に残されたものの為に経済的マイナスを補填するもの」になります。

で、大原則ですが死亡保障というのは「死亡した時に銭が出る」ものです。

が、多くの人が忘れている事があります。

「万が一の死亡というのは、自ら引き起こす事だって出来るという事」

犯罪も同様、ですね。
表に出ていない「事故」だって、非常に多いかもしれない。。

経済的にきっつい時こそ、生保は削るべきではない、万が一の際の「保険」だから、という意見があります。 なるほど、確かに経済的にギリギリの環境時に万が一があったら、、

が、自分の考えは、、

「経済的にきつくなったら真っ先に削るモノは生保(死亡保障)である」

です。

えぇ、人とは切羽詰まった時ほど、よからぬ方向へ行きがちですから、ね。 少しでも「自殺」というオプションを選ぶメリットを削るのが優先されるべきことですから。

経済的にきつくないですか?
生活環境、変わってませんか?
収入がリストラで減ったりしていませんか?

奥様である方は、旦那さんの変化にいち早く気づいてあげて下さいませ。

万が一の時の為の保険。
が、保険に入っていたが為に最悪の選択肢を選択、では本末転倒ですからね。

少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

あとがき

かな~~りダークで暗い内容ですが、今の時代だからこそここらの意見は出しておくべきだと思い、up。

どこぞかに書いたような気もしますが、既婚者における自殺と生保加入率なんて統計あったら、一体どんな数字が出てくるんでしょうかね。

まぁ、、こんな統計を出したとしたら生保の売り上げが激減するでしょうからまずでないでしょうが。。

ちょっと今、仕事が市場の低迷で落ち込んでいて、「自殺」をちょっとでも考えている人、いましたら以下の事を認識を。

・いつまでも続くと思われる不況は、いづれは戻る
・基本、どんな状況だろうが人は対応出来るもの
・当然ながら、自殺にて残された遺族に残る心の傷は一生消えないよ(生存していた方が、どんな状況だろうがマシ)

・・・って、一体何を書いているんだ、、自分は。。。

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