医学書~生命保険に関する基礎知識~

定期保険について~死亡保障の基礎的な考え方~

医学書~生命保険に関する基礎知識~
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定期保険について~死亡保障の基礎的な考え方~

死亡保障の基礎的な考え方

定期保険について~死亡保障の基礎的な考え方~

一番分かりやすい例として、定期保険にて話を進めていきます。

定期保険とはなんぞや?といいますと…なんてことはない「掛捨て保険」です。 例えば10年定期1000万というのがありましたら、

「10年以内に死亡したら1000万あげるね、死亡しなかったら?チャラだよ」

という事。

「え~、掛捨て??なんか勿体無い…」

こうおっしゃるかもしれません。
が、実は本来の保険は「掛捨て」なんですよね。
保険は、金融商品でいいますと、デリバティブ商品といえるんですね。

デリバティブ?何それ?といいますと…
これは例に例えた方がいいでしょう。

天候デリバティブという商品があります。
これは…簡単にいいますと、雨が1ヶ月の間に5日以上降ったらお金が掛け金の10倍でて、10日以上だったら20倍だよ、と。(滅茶苦茶大雑把ですが)
但し、4日以下だったら…掛け金はチャラね、というもの。

はい、、モロ「賭け」みたいな商品ですね。
一般の人にとっては…賭け以外何ものでもないです。
が…この商品の本来の対象は、「雨天になる事により売り上げに影響がある業種の人向け」なんですね。

例えば…出店をしている人は雨になればそれだけ収入に影響が出てきますよね。
雨が多ければ…それこそ死活問題になる訳です。
はい、こういう人達にとって、この商品というのは「売り上げ損失補填の為の保険」という事になるんですね。

売り上げが例えば5日雨にて500万の損失が考えられるのなら、50万保険として払うよ、と。 普通に考えると、こうですよね。 当然、1000万とかかける事も可能ですが…これだと「商売をするよりオイシクなる」なんて意味不明な事になるので…こんな事をする人は…一切いませんな。

はい、生命保険も同じ事がいえます。
あくまでも保険とは「損失補填」の為のもの。
旦那が死亡した方がいい生活が送れる~なんて…おかしな話ですよね(笑)

非常に大まかではありますが、この考え方が「生命保険設定の基礎的考え方」となります。

じゃぁ、何が分かっていないといけないか?
ざっくり書いていきます。

天候デリバティブでも同じなのですが、「雨が振る事によって1000万の損失が出る」というデータが取れていて初めて「1000万」という額が出て来ます。はい…逆に「雨が振ったら…ん~、多少損失はあるとは思うが、はっきりしないなぁ。。えぇい!3000万で設定してしまえ!」というのは…書くまでも なくアホンダラァの決め方ですね(笑)

という事は…まず必須となるのは、

・死亡した際、国や会社からいくら出るのか?
・旦那等死亡した際、いらなくなるお金は何か?

最低限、上記の点を知る必要がありますね。
具体的には、遺族年金、遺族厚生年金、母子家庭制度の事、会社からの弔慰金etc…

団信に加入されていた場合は以後のローン返済が不要になる、当然旦那の携帯・定期代・小遣い等旦那さんにかかったお金は一切不要になりますね。

正確に知る事ができれば、それだけ正確な保障を設定する事が可能となりますね。

まずは「保険は損失補填だよ」という事、覚えておいて下さいませ。

何故か未だに「保険で得した」という人を見かけます。保険金受取を経験すると確かに「得した」という感覚にはなりますが、ちょっとおかしな表現だなぁ、誤解を招きかねないなぁ、と常日頃思っています。

そうですね、自動車保険で事故って「あ~保険で得した♪」という人っているでしょうか?
「入っていてよかった」ではないかな?と。

車両保険だって車の価値以上に設定出来ませんし、火災保険だって同様、、得はないですわな。

生命保険だって本来同じ筈です。

基本、保険商品というのは宝くじや博打同様、確率的にはかければかけるだけマイナスになる商品です。当然、中には保険金を保険料払い込みより多く受け取る人だって存在しますが、統計的に保険会社が絶対損しない仕組み(胴元が損しない仕組み)になっていますからね。

「この保険、入っていた方がお得ですよ」

こういう営業をする保険屋さんも実際に多くいますが、こういう言い回し一つで「当たり前の常識が当たり前じゃなくなってしまう」ものだったりしますからね。

「保険はあくまで損失補填」

この認識が広まるだけでかな~~りマシな必要保障額になるのでは?と思う今日この頃です。

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