保険会社が破たんしたら?
前書き
「今入っている保険会社、破たんしたらヤバそうなので他での加入を考えてるの」
よく聞く意見です。
ただ、「破たんしたらどうなるのか?」という点にて、少々誤解されている人、多いみたいです。
一言で書くと
「貯蓄性商品はガクっと減らされるけど掛捨て系はそんなに減らされないよ」
という事です。
以下、保険別に「破たん後どうなるのか?」というのを書いてみます。
定期保険に加入している
定期保険は責任準備金のカットによって支払われる保険金はある程度削減されますが、過去のケースから見て大きな影響はないようです。ただ、中途解約で支払われる解約返戻金は早期解約控除でカットされます。
定期付終身保険に加入している
定期付終身保険はすでに破たんした生保会社のケースなどを見ると、加入した年によって3~13%程度の保険金額や個人年金額がカットされています。もっと影響度の低い生保もありますが、覚悟は必要です。
医療保険に加入している
医療保険も掛け捨て保険の一種ですが、積立タイプの保険に比べて破たんの影響は少ないと考えていいです。が、中途解約すると解約返戻金が支払われるタイプの保険は、早期解約控除の対象になります。
養老保険に加入している
満期まで20年とか30年といった期間の長い養老保険などは、最大で30%以上の保険金額がカットされるなど大きな影響が出ます。5年、10年といった満期の一時払い養老保険も数%のカットがあります。
終身保険に加入している
個人年金と同様に、破たん後ダメージが大きい商品です。加入した年により50%以上の保険金額(当然解約金も)が削減される可能性があります。中途解約すると、早期解約控除で解約金がカットされます。
個人年金保険の保険料を払っている
生命保険の破たんで最も影響の大きな商品が、この個人年金保険です。予定利率の高かった時代に入った個人年金保険は最大で50%以上、場合によっては70%以上がカットされる可能性があります。
個人年金を受け取っている
たとえ生保会社が窓口を閉鎖しても、個人年金保険の支払いがストップするようなことはありません。ただし、契約条件の変更までは、従来の年金額の90%が支払われ、契約条件変更後は新しい年金額が給付されます。(上記に書いてある通り、年金額は減る)
まとめ
まずは自分がどのようなタイプの保険に加入をしているか把握し、それから「どうするか」を考えましょう。 掛捨て系の場合でしたら、そんなに気にする必要もないですしね。 特に…新規で加入をするには難しい人等は、ね。
貯蓄性商品に加入されている方は、場合によっては破綻前に解約等の手を打った方がダメージは低くなるでしょう。ただ、他社へ同種の保険に入り直ししたとして「今のクソ低い予定利率」の為に内容が改悪されるのがオチでしょうが。
ま…掛け過ぎ等の場合が大半でしょうから、じっくり「ホントに必要な保険なのか?」は考えた方がいいでしょうけどね。って…これは破たんしそうな会社じゃない人にも当然いえる事ですけどね(笑)
ちなみに…「破たんしそうかどうかを知るには」、格付けは当然の事、案外風評も参考になると…マネー・プラスにも謳ってあったりします。
って…んな事かいていいのか??
少しでも参考になれば幸いです。