第二部 第7話 設楽チーム誕生!
5月の締め切りが終わった次の日。いつものように朝礼が始まった。
「6月は7月戦の前の月という事で、ある意味非常に重要な時期である────」
今日もアツく語ってる営業部長。
時刻は既に11:00。
「──ではこれで朝礼を終わります」
(ふぅ、ようやく終わるか)
「あと、小橋チームを編成し直す事にしたのでそこの所ヨロシク」
(えっ!? 聞いてないよ?)
部長は黒板に編成の仕方を書いていく。
(──?! 設楽チーム? えっ? 昨日聞いたばかりで返事もしてないのに……)
「以上、今日中に席変えをしておくように! あっ、あと橋口さんと前橋さんは俺の班を作ったから」
(──?! 前代未聞の営業部長チームが完成?)
「あと、小橋チームの班編成に伴い、専門部の席も多少移動するので該当の人は速やかに移動するように!」
──ざわざわざわ……
これには支部のみんながそろってどよめいた。これから少ない時間をつかって、職団にいく準備をしなくてはいけないので……
彼が黒板に書いた席割りは、専門部の席まで影響していて、ほぼ全部席を移動させなければならない。小橋チームのみんなには、専門部の先輩の視線が痛く感じた。
「のり子、頑張れよ!」
涼し気な顔をして、彼女は行ってしまった。
小橋リーダーのちらかった席まで、私達で移動しなくてはいけない……私達は途方に暮れながら、席を移動していった。
そして、訳も分からないまま、『設楽チーム』がここに誕生したのであった。
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