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ヘッジファンドETFを軽く調べてみた~ロングショート・ショート編~

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ヘッジファンドETFを軽く調べてみた~ロングショート・ショート編~

新たなヘッジファンド候補を求めて……

「えぇい! じゃ、基本に戻ってヘッジファンドの調査しよう! AHL以外の候補は元々探していたし……!」

オンラインカジノ・博打・ゲーム・マリファナ、そしてコモディティ……ことごとくヘッジになり得ないという検証結果になったが為、ちょっと意気消沈。

意外なものが実はヘッジになる、という発見は一旦横においといて、ヘッジファンドの調査を軽くしてみました。

ヘッジファンドとは?

「え~、ヘッジファンド? それってリスキーなんじゃないの?」

という印象を持つ方も仰るかもしれません。結論を書くと、半分正解・半分間違いです。

「リスキーなものもあればそこまでリスキーじゃないものも存在する、戦略次第」

これが答えですね。

さて、ヘッジファンドについて書こうとすればそれこそ本が数冊書ける程の知識はあったりしますが、今回は略して大まかな概念だけ。

そもそもヘッジとはどんな意味か?というと、「回避」という意味になります。で、たまに聞いた事があるであろう「リスクをヘッジする」というのは「リスクを回避する」という意味になりますね。

身近なものですと、各種保険がリスクヘッジの商品になりますね。

「新車買ったけど、ぶつけたら怖いな~。取りあえず車両保険つけておくか!」

えぇ、これも立派なリスクヘッジですね。

これと同じ様に、ヘッジファンドとは一言でいうと「リスクをヘッジするファンド」という意味になります。(ここでいうリスクとは市場暴落リスクになります)

この事より、基本的概念は「どんな状況においてもプラスを目指す(絶対利益追求)」となります。

ま、その方法は様々でして、これぞTHE ヘッジファンドというようなグローバルマクロ・イベントドリブンという戦略ものから、性質的に比較的穏やかなロングショートやらアービトラージ戦略等あります。

今回は「比較的穏やかなもの」という事で、ロングショート(ついでにショート)もののETFを軽く調べてみました。

ロングショートとは?

「い、いや~、今回は何か聞きなれない単語が多く出てきて難解だなぁ……」

という方もきっと多いでしょう笑

もう少しお付き合いを。

さて、ロングショート戦略とは何ぞや? と言いますと、、

「株式暴落時のマイナスを緩和する為、ショートも入れているよ」

というものですね。

ロング=買い=株式上昇したら儲かる、下がった損する。
ショート=売り=ロングの逆

大雑把にこんな感じの理解でOKです。
ま、基本は「ロングの保険」みたいな感じになるので、株式好調時は当然ロングオンリー(要するに普通の株式ファンド)より成績は悪くなります。(ショートの割合分、成績が悪くなる)

ただ、株式市場が不調時にはショート分の利益があるのでマイナスを緩和できるよ~、と。

この性質上、理屈上は「株式よりリスクが低い戦略」となりますね。

理想と現実

「お? 話聞くとロングショートいいじゃ~ん。今後市場が荒れそうだし、ロングショートものにしておこうかな」

と思われた方もきっといるでしょう。えぇ、理論上では「ロングショートものはロングオンリーものよりリスクが軽減される(市場が下げた際のマイナスをある程度補完するショートという保険をかけている)訳ですから。

が、現実は……

論より証拠、以下をご覧になって下さい。

WisdomTree Dynamic Long/Short U.S. Equity Fund (DYLS)

Morningstar | Ibbotson

ロング・ショートの株式ポジションに投資することを目的とする。ロング・ポジションは適格基準を満たし、企業のファンダメンタルのグロースとバリューのシグナルを基にしたスコアの合計が最も良い、約100銘柄の大型株および中型株から構成される。配分は、ボラティリティ特性に応じてウェイト付けされる。ショート・ポジションは、市場リスクをヘッジすることを目的として、時価総額加重にてウェイト付けをした、米国企業の上位500社から構成される。

えぇ、運用方針から「おぉ、こういうのを探してたんだよ。期待できるじゃん!」となりますよね。が、成績を見てみると……

「S&P500と変わらん下げ幅じゃね~かよ! しかも2020年5月末で清算してるし!」

ま、まぁこのETFが悪いだけで他は違うであろう、いや、違って欲しいという事で「これならいいんじゃね?」というのもを探してみたのが以下。

 

First Trust Long/Short Equity ETF (FTLS)

ロングショートで一番好成績だぜ、と某海外ETFデータベースで出ていたので取りあえず調べると……去年のコロナショックの最大下げ幅が19.1%、S&P500の最大下げ幅が19.8%。でもって比較チャートがこちら。

「下げ幅がほぼ同じで上げ幅で大きく負けてる、全く意味ないやないか~い!」

……この時点でロングショートものを探る事をやめました笑

何故ロングショートは機能しないのか?

ここで疑問に思われる方、いるかもしれません。

「上げ時がロングオンリーに負けるのはショートポジションを取っているから理解できるが、何故下げ時にロングオンリーと変わらないのか?」

これ、過去(リーマンショック時)疑問に思い、とあるロングショートものの某ファンドマネージャーと話す機会があった際に聞いてみました。

「大まかに言うと、ショートはリスク無限大だからね。下げ相場時はいつ反転するか分からないじゃん? だから大きくショートポジションを取れないんだよ」

……だそうで。

当時は「何言ってるんだ、コイツ……このクソファンドマネージャーめが!」と思ってましたが、どうやらこの話は現状のロングショートもの全般に当てはまるのでしょうね。

要するに「ロングショートものはクソ役に立たない」と。

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まとめ

  • ロングショートものとは株式暴落時のマイナスを緩和する為、ショートも入れているよ、というもの
  • が、現実は暴落時の下げ幅はロングオンリーものとほぼ変わらない(上げ幅は大きく劣る)
  • ショートはリスク無限大なので暴落時等反転を警戒してロクにポジションが取れない
  • よって、ロングショートものは株式市場暴落時のヘッジとして不適切

……えぇ、勉強にはなりましたが、市場暴落時の候補探しという視点では思いっきり無駄骨でした、はい。。。

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補足

これ、過去にupし忘れていたものを少し加筆修正したものです。いきなりこれを見ても意味不明でしょうから、以下をご覧になって下さいませ。

「取りあえずコロナバブルで資産は増えたけど、このままいくとはとても思えない。暴落時に備えて暴落時に強いポートフォリオを組みたい」

この主旨の元、色々検証した際の「提出する事のなかった」話をまとめたものの1つですね、これも。

実際の仕事ではこのように「結果的にダメだった事が分かった(要するに無駄な時間)」という事にかける時間のが圧倒的に多いんですよね。

ただ、ダメという事が分かるというのはこれはこれで有意義じゃないだろうか、参考になる人もいるのではないか、という事で思わず記事にしてみました。

「いやいや、そろそろこれは有効だよ、というのもやってよ!」

という声が聞こえてきそうですが、恐らくもうちょい続けます。(多分、え?これもダメ??というものも出てくるので恐らく参考になるでしょう)

 

……ここ何回か真面目ネタばかりで小説を期待している方(そうそういないであろうが)は「何だ、このHPは……」と思われているかもですが、元々これはFPのHPですからね。これが本来の姿っす。

……と言いつつ、次回更新に小説書いてたらすいません。

えぇ、未だに副睾丸炎と戦ってますぜ。最悪、ま~たメス入れるハメに……ちょっと心が折れそうな今日この頃です、はい。

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