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ミニマムの低いPBの実態?

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ミニマムの低いPBの実態?

「1000万から出来る、プライベートバンク(PB)」

まぁ、こんな話は人によっては聞いた事あるかと思います。

個人のメールとかでは「んなもん、裏があるに決まってるよ。PB側の儲けってどこから来ているか考えてみれば一目瞭然だよ」と書いた事も多々あります。

以下、非常に分かりやすいミニマムの低いPBについての実態ものです。自分とM氏とのやりとりもの、抜粋。

ミニマムの低いPBの儲けのしくみ

ちょっと長くなりますが、M氏のPBについての説明を引用しておきます。PBかPPBかですったもんだしていた頃のメールです。

文中にEFG銀行が出てきますが、PBのミニマムを調べていて、この時点で受け入れ可能とのメールを頂戴していました。


■伝統的なスイスのPB

主な収益源:各種手数料

もし、例えばたくみさんが1億円をPBに預けた場合、資金の行く先は:

  1. たくみさんの指示通りの資産に分散されて運用・管理される。ポートフォリオはファンド名、株式名、債券名に至るまで、また、売買の一切の履歴は全てガラス張り。
  2. 一任勘定にて、運用・管理される。おおよその資産内容は公開されるが、途中で頻繁に保有資産を銀行側が売買することもある。(日本の証券会社が始めたラップ口座と同じ)

のいずれかになります。

どちらのケースも、預けた資産は、信託管理されますので、他のお客様の口座の資金と「どんぶり勘定」で運用されることはありません。

従って万一、PB自体が破綻するようなことになっても、たくみさんの資産はそっくりそのまま運用された結果が戻ってきます。(保有資産の価値が上昇していれば、PBの破綻には関係なくその価値のまま戻ります)

 

さて、EFGのように、ミニマムが比較的低く設定されているPBは沢山あります。でも、本当にCHF2,500+CHF1,000の手数料収入だけで、EFG銀行は儲かるのでしょうか?

メールには当然、書かれていませんが、EFGの戦略は、行内ファンドを購入させる一任勘定の開設にあります。同行では、複数の行内ファンドを保有していますが、どれも「さすがプライベートバンク!」と思うようなものは含まれていません。

が、銀行側からすれば、これらの行内ファンドで構成される一任勘定に資金が入ることによって、提携しているファンド会社から販売手数料などのコミッション収入が入ります。

しかも、大まかにリスク許容度を分けて、予め組み合わせを何通りか作成しておけば、手間も要りません。もちろん、顧客向けには、いかにもテーラーメイドのポートフォリオを作成しているように上手にプレゼンはします(笑)

これなら、実質、手数料の大きいファンドを販売するだけですから、たとえCHF200,000からでも十分、口座開設の採算は取れるでしょう。

EFGはギリシャ系のPBで、香港にも事務所がありますが、非常に気になるのが、日本で詐欺行為スレスレ(正確には、まだ明るみに出ていないだけ)で悪評高い業者と密接な取引関係にある、ということです。

本当の富裕層は、こうしたPBには見向きもしませんので、ミニマムを下げることによって、情報も知識も少ない「富裕層未満」の層の取り込みに積極的にならざるを得ません。

EFG以外にも、非常に信用力の高いPBが意外に低いミニマムで口座開設を勧めるケースがあります。これも、上述の②が前提で、銀行側は手間いらず且つ高収入が見込めるため、本来の意味でのプライベートバンキングサービス提供に必要な数億円の資金でなくても、十分なのです。

通常のPBは、信託預金や、ファンド・株・債券の保護管理のための手数料が、口座残高の0.1%~0.2%(銀行や口座残高によって大きく異なります)程度です。

1億円の口座開設から10万円の収益しか出ないのに、その1口座のために、銀行員を日本に出張させ、口座開設者と綿密な打ち合わせを行い、自行内ファンド以外の選択肢も吟味し、専属の銀行員を貼り付けることができるでしょうか? プライベートバンカーの給与はそんなに安くありません(笑)

一般的には数百億円相当か、それ以上の資金を預ける新・旧王侯貴族やアラブの石油長者、世界の政財界のトップを相手にする銀行員達です。優良顧客のお世話で、日々、手一杯なのです。

とはいえ、ある方法を使えば、数億円規模の小口口座でも受け入れることができます。それは、External Managerと呼ばれる外部アドバイザーを経由して、小口口座の細かい事務手続きの窓口とさせる方法です。

忙しいPBの時間はなるべく犠牲にせず、個別の担当となる外部アドバイザーを任命して、最終的に結論が出た時点で初めて銀行側が動く、ということですね。

これなら、例えば、日本市場開拓のために、極めて人件費の高い優秀な日本人銀行員を何人もヘッドハントする必要がありません。

第一線で活躍するプライベートバンカーにとって、1億円~5億円相当の口座は、自ら増やす気持ちにはなれないかも知れませんが、弊社のような零細IFAにとっては大切なクライアントです。

この辺りで、弊社とスイスのPBが共存していると考えて頂ければ幸いです。

***********

このメールにて、ほぼPPBが妥当と結論しました。低いミニマム設定には裏があるというわけです。


はい、異様に説得力のある説明ですね笑

ぶっちゃけ、上記が全てを表しているといっていいでしょう。

ちなみにHSBCの例もありまして、一言で書きますと

  • 1億程度じゃ、HSBC側はまともに動かない。(なんとか引き受け可ではあるが、真剣に動く事はない)
  • まともに動いてくれそうなラインは、2.5億以上か?(実質のミニマムライン。恐らく本腰をいれるのは5億以上ではないかと)

了承が得られれば、ここらのやりとりも抜粋したいと思います。

そもそも、PBって何なのさ?という話をupしないといけないかも、ですね。(その前に、PPBについてもupしないといけないか。じゃないとPBの説明に成り得ない)

まぁ「低いミニマム設定のPBには裏がある」という事、覚えておいて下さいませ。

補足?

「えっと……これって何のHPだったっけ?」

こう思われる人も多いでしょう。えぇ、保険からかけ離れて、まさかのPBネタですからね。

「自分は、一応2000年後半くらいから海外金融を含めたIFA活動をしています」

保険の裏的話での自分、そして海外投資としての自分・・・今ではどちらのが知名度あるのでしょうかね?(意外に、海外投資経由でうちに来られる人は、裏病棟の自分と別人物だと思っていた人がかなりいた。当然、同一人物です。ちなみに、海外投資系ではかなりの古株になってしまいました、自分)

あまりに内容が保険からかけ離れてしまうが為、別HPでこの手のネタは書いていましたが、HP移転でアクセス数がかなり減少しているので、前のアクセス数に戻るまでは海外投資ネタも少々upしていこうかな、と。

ま、強引ですが「独立系FPのHPになるので、この手の話も普通にアリ」かな? と。

 

余談ですが、何故に海外投資系をやる様になったか?というと・・・元々は「海外生保は日本の半額以下の値段、ならそれを扱えたら市場独占できるやん!」という事がきっかけでした。

で、ひょんな事から香港在住(日本人)のM氏(自分の海外投資、というかIFAの師匠)と知り合いになり、色々やりとりしていたら「終身保険を金融商品としてみた場合、通常の投資のが当然リターンが高い(保険コストがないから)」という話になり、色々勉強をしていくうちに、気が付いたら海外投資の世界に~となりました。(で、気が付いたら異様に古株になっていた・・・)

はい、上記うちでやってる事ですね。

ちなみに海外投資相談においては普通に無料でやっていますので、興味ある方はご気軽にお問合せ下さいませ。

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