大麻市場は暴落時のヘッジになり得るか?
債権・金・ヘッジファンド以外の投資先を求めて……
皆さん、暴落市場に強い市場は何かご存知ですか?
定番で言うなら、債権・金・ヘッジファンド(CTA系のみ)というところが教科書通り(?)の回答になるのでしょうが、
「意外に株式市場においてもヘッジになり得るセクターがあるのではないか?」
と素朴に思い、色々検証してみました。
今回は「大麻市場」について。
娯楽用大麻解禁の波
2021年4月6日、TVの音声をバックミュージックにボケーっとしていたら「NYが嗜好用大麻を合法化へ」なんてニュースが耳に入ってきました。
ざっくり、コロナで税収下がってるから大麻解禁したぜ、税金がっぽがっぽ入る事を想定しているぜ、みたいな感じの様子。
「あれ? これってもしかしたら市場暴落とかあまり関係ないんじゃね? それどころか、滅茶苦茶おいしくないか?」
という事で、調査開始。
えぇ、改正農業法2018施行から始まり、2019年に大麻を規制緩和した国、かなりあったんですな。今やグアムで合法化になっていたんですな……調べて初めて知りました。
「おぉ……! 世界的に大麻解禁の波が押し寄せているじゃん! さぞかし大麻市場は右肩あがりになっているだろうな」
という期待を胸に秘め、先行して大麻合法化したカナダの通称マリファナETFの推移を見てみました。
が──
■ETFMG Alternative Harvest ETF
合法化=白ける……?
- 思った程、娯楽用大麻需要が増えなかったわ。
- 裏マーケットのが安い(ヘビーユーザーは裏で買う、
ないしは自分で栽培) - 新規獲得ユーザーも意外に増えない→非合法だからカッコいい、吸う。合法だと萎える?
この「何故に合法大麻が思ったより流行らなかったか?」という説明が個人的に「ほぉ~」と感心してしまいました。
ま、、確かに「やってる人は既にやっている」といったらその通り、裏マーケットで買っている人が合法マーケットで買うか? といったら「安い方で買う(裏のが安い)」のは当たり前の話で……
では新規ユーザーはどれくらいいるのか?というと……合法マーケットでデビューという人はそうそういないでしょうね、確かに。(高いですし、何となくいけない事をしている高揚感があってこそ手を出すとも言えますし。未成年の飲酒・喫煙と同じ心理であろう)
ちなみに年初に大麻株が上昇していましたが・・・
どうやらレディック掲示板による個人投資家の押上げに過ぎなかっ
結論
カナダで起きた事が他の国に当てはまらないか? といったら、基本どこでも似た様な結果になるのは火を見るより明らかでしょう。よって、大麻解禁でウハウハだぜ、という予想は脆くも外れ。
「大麻市場も暴落時のヘッジにはならない」
これが正解でしょう。
この結論を導く為に費やした時間、約3時間程。またもや中々に無駄な時間を過ごしてしまいました。。。
補足?
前回同様、一言でいうとボツネタの一つです。
「取りあえずコロナバブルで資産は増えたけど、このままいくとはとても思えない。暴落時に備えて暴落時に強いポートフォリオを組みたい」
この主旨の元、色々検証した際の「提出する事のなかった」話をまとめたものでした。
ま……結果的に無駄な時間でしたが、「何故に大麻市場は想定より伸びないか?」という疑問が解消、ちょっと賢くなった気がする今日この頃でした。
恐らく次回はコモディティについて。
「コモディティと株は歴史的にサイクルしている。そろそろコモディティの時代が来る筈だ。きっと株暴落時には光り輝く筈だ」
えぇ……結果的にこれも中々に無駄な時間を費やしてしまいました。。。(恐らくこれが一番無駄に時間を使ったと思われる)
ま、この結末もそれなりに楽しめる内容になるかと思います。
こうご期待を!
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