大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~

大きな声では言えない生保会社の裏事情 ~vol.14~

大きな声では言えない生保会社の裏事情~バックナンバー~
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大きな声では言えない生保会社の裏事情 ~vol.14~

前書き

久しぶりに本編です。
えっ、早乙女師匠対決シリーズは『号外』ですよ。

非常にハイペースで発行しているように思うけど、まだ14号なんです。師匠も自分も気まぐれのB型ですから、ねぇ。

まめ知識 診査

『保険に本当に入りたい時に入れない』

そう、生命保険は健康なうちしか入れないのです。ただ、どの程度の病気から入れないのでしょうか?

〇三大疾病

さすがに入れません。(取り扱い付加)

〇胃潰瘍等病気で手術

条件付き(値段アップ・部位除外)

以上の様なケースは難しいです。

しかし、高血圧・糖がでた・アトピー等は、医師の診断書がとれれば無条件や条件緩和になるケースが高いです。(実際無条件になったもの) そう、なんらかの治療・薬をすれば通常通り生活できるのであればO.Kなのです。(逆に精神病・喘息等治らないものは条件緩和不可)

あと交通事故等病気以外の入院・手術は全く関係ないです。

何故か自分は『病人』の人にあたるケースが多く、よく稟議をしました。

『以前条件ついて高くなったけど、大丈夫?』

という人が意外にも自分のまわりにたくさんいたので参考までにざっとかきました。

以前保険に入ろうとしたが条件がついて高くなってしまったという人、もう1度考えてみてはどうでしょうか?

読者からの投稿 ~損保の所得補償保険と生保の入院保険との比較~

(ペンネーム:傘丸さんより)

ご無沙汰しております。
久しぶりにメールします。

お客様のニーズを無視して、新商品の定期付終身保険を売ることを強要する上司がいたら、「あなたの出世の為に保険売っているわけではない!」と言ってください。もし言えたらスカッとすると思うけど、悲しいかな「組織の歯車」はサラリーマンの常。だがしかし、CS:カスタマーサティスファクション(顧客満足度サービス)を保険会社ならどこでも推進しているはず。

余談ですが・・・・・転換の際、最も保険会社が儲かる定特転換しか方法が無い○×生命ですから、顧客満足度推進室を設けている。(個人的には矛盾していると思うのだが。)

このCS制度を切り札に、貯蓄性と保障性をわかりやすく説明したら、お客様が単終を選んだのです。と説明して、上司の反応を見てみようよ。

どうでしょうか? この提案。
この時の上司の反応をまとめてみるとおもしろいのではないでしょうか。

このような企業エゴを組織の論理で命令するシステムは、いずれ崩壊します。同じ目線の高さで顧客とコミュニケートすることの大切さが、商品開発に反映されるのはいつでしょうか? 皆様(営業の最前線にいらっしゃる方々)と、自らの出世しか考えない上司(支部長や組織長)との火花の散らせ具合が将来を決めます。背中で上司に言える気骨ある奴がいなくなったのかな。不景気のせいだよね。たくみさん。

ところで、所得補償保険の件ですが所得保証保険との表記は間違っています。

「ほしょう」には、1保証、2保障、3補償とありますが、損保の場合、3を使います。損害保険の基本理念といいましょうか、考え方が損害の発生した以前の状態に復する費用を補填するという考え方が本来にあります。ですから、保険金の支払い方法も、定額払い(入・通院1日当たりの給付金×実際入・通院日数-免責期間)ではなく、実損払い(実際に掛かった治療費用等を限度額まで支払う)方式が本来の損害保険の考え方です。しかし、傷害保険や所得補償保険は定額払い方式です。この辺りに損害保険業界が、長い時間をかけて生保業界の売り方を導入していったと言う歴史があります。 

契約者の立場に立った生保の入院・医療保険と、損保の所得補償保険の相違点は、後者は自宅療養でも保険金が受け取れると言う点です。損害保険会社の保険商品ではありますが、病気でもケガでも、就業不能であれば免責7日を超える就業不能であれば保険金を受け取れます。

契約者にとって、この自宅療養でも保険金が下りる保険はありがたいです。なぜならば、退院しても就業不能ならば入院並に保険金を受け取れるからです。

一方病院の側にも、この所得補償保険の魅力を引き立たせるような経営環境があります。それは、病院の経営上、入院患者一人一人に対する厚生省からの措置費(医療点数に比例する助成金)が、長期の入院になればなるほど低減するので、病院経営上、昔だったら長期入院できた患者が、現在では自宅療養扱いにされてしまう事がよくあるのです。そんな時でも威力を発揮するのがこの所得補償保険なのです。よくわかるでしょ。この保険の魅力が。

しかし短所もある。
重要な点は、病気やケガでも補償の対象となるのですが、病気の認定に精神病・神経症・心疾患・ノイローゼ等は認めない点です。例えば、約款上アルコール依存症はOKなのですが(ダメな損保会社もあるらしい)、アルコール依存症に起因した心疾患と医師により診断されたテンカン症状による就業不能は免責となります。

この点や、保険募集人がケガや病気で自宅療養中に電話で営業して、他の人が申し込み書の取り付けを行った等の例の場合、電話で営業した事が判明した場合、就業不能とは認められず保険金が支払われません。

損害保険会社には、医師の診断書の程度により各々の症例別平均就業不能日数がデータとしてあります。その日数を超える保険金請求の場合調査が入ります。保険会社も、支払う保険金と調査費用を天秤にかけるのです。

と、まあ脱線しましたが、上記の点を充分認識して加入するのはいいと思います。加入時も過去3年間の告知でいい(損保会社の所得補償保険)点です。

生保の入院・医療保険は自宅療養では保障されません。その代わり通院給付金や退院給付金等が細々とあります。(生保の入院・医療保険は精神病・神経症等でも保険金を受け取ることができます)

また加入時の保険料算出方法は、所得補償保険は年令(満年齢カウント)と職種で、入院・医療保険は年令と性別で保険料が決まります。所得補償保険は加入後、職種が変わった場合、保険料も変わる事があります。

最後に保険金の受け取り限度日数を言えば、生保の入院・医療保険の場合、1回当たりの入院で120日型、360日型、730日型、1000日型、また通算限度日数では、730日型、1000日型があります。

所得補償保険の場合、通算限度のみですがが365日型(12ヶ月)と730日型(24ヶ月)これ以外に長期障害所得補償保険(ユナム保険会社)の場合、保険金の受け取り限度期間を定年の60才までに設定することができます。20才で契約すれば保険金受け取り期間は、就業不能でありさえすれば40年間となります。

このタイプの保険は対抗上、東京海上やその他の国内損保会社にも商品としてありますが、個人加入できません。そして専用パンフレットが作られていない点に、保険会社の「あまり売りたくない」が見え見えです。

生保の入院・医療保険では終身保障の入院・医療保険が脚光を浴びています。保険金受け取り期間は限度があるものの、例えば60才払い済みの場合、保障は終身で保険金の受け取りが通算限度日数を超えなければ、いくら入院保険金を受け取っても解約返戻金は、総(保険料)払い込み金額の7割前後が戻ってくるタイプ(但し概ね75才を超えると解約返戻金そのものは低減する)と、解約返戻金をほとんど発生させない代わりに保険料を安くするタイプの2通りの終身医療保険があります。

医療保険の更新型では、消費者運動の進んだ欧米のように、保険期間中無事故であれば更新時に保険料の値上げをしないタイプや逆に値下げするタイプの医療保険も出てきました。

生命保険の定期保険や定期特約も欧米のように無事故であれば、契約年令が上がることによる保険料の値上げをせず、むしろ長く契約を維持していただく為に、更新時に保険料の値下げを実行する長期無事故契約特約を新商品として設定すれば、日本の国内生保の劣性は解消されるでしょう。これホ・ン・ト!

また今年中か来年初頭に401kの投資信託と連動したユニバーサル保険(アメリカでは1967年に商品化)を、日本生命が売り出す動きがあります。

これは、生命保険の現金価値(その時点の解約返戻金)を投資信託へ連動させ、効率的な貯蓄を狙う生命保険の商品化です。変額保険や変額年金と似てリスクを伴いますが、違いは運用先を契約者が細かく設定できる点にあります。日本生命の保険口座はこのユニバーサル保険への伏線だったのです。

他社のキャッシュバック戦略が、短期的視点での戦略に過ぎないと彼らは今、ほくそ笑んでいます。しかし、401kへの税制がらみで大した期待は当初ほど出来そうにありません。

以上昨今の生命保険業界事情でした。


2度目の投稿ありがとうございます。
この傘丸さんという人、マーケティング業との事。非常に勉強されています。

かなり掲載を迷ったのですが、個人的に内容が興味深かったのでのせました。

・・・この人、自分よりいろんな事詳しい...

もっと頑張ろ!!

日記

○市役所・区役所

1ヶ月に一度いっている。様々な資料・情報が手に入るから。それにしても人多いなぁ。平日なのに。何やってる人たちだろう??

○大学

久しぶりに近くを通ったのでいってきた。スーツでキャンパスを歩くのはさすがに目立つ。馴染めない空気の中、ふと自分も年をとったなぁとしみじみ思った。

『あら、たくみさんじゃないの? 何してる?』

と話し掛けてきたのは中国人の先生。あぁ、自分は大学で中国語を学んでたんだっけ……今じゃ遠い過去の話しです。(まだ26歳ですが)

○インフルエンザ

先週末にかけてかかっていた。今年のは胃にくるみたいで、腹がはって食欲ゼロ。熱も38度を超え、さすがに早退しようと営業部長にいったら、『今日の追い込み数字は?』『身体の調子が悪いのは今だけだろ!!』だって。最近営業部の数字があがってないからピリピリしてる。

って、多少は労われよ!!

○全員大会

38度の熱の中、半強制的に出席。・・・ほとんど夢うつつ状態。まぁ頑張れよ程度の事しかいってないだろうけど。

ちょっと一言

たくみさん、はじめまして。
今さっき号外を見てびっくり!!!です。

実は先月終わりにダンナの生命保険の転換、下取りしたばかりです。別に替えなくても・・・と思ったけど保険の方が感じがよくて気に入ったみたいで何も疑問もないまま契約してしまいました。

下取りは35万。4000万の終身保険です。
毎月18000円・・・。
失敗ですよね、これって・・・
でももう契約してしまったのだからしょうがない?
私のような人結構いるのかしら?

落ち込み・・・なにかいいアドバイスありませんか?
お返事お待ちしています。


こういったメールをよく頂きます。
ただ、これだけの情報ですと正確に解答をできません。
少なくとも

  • 加入した年・保険料・払い込み年数・定期がいくらで終身がいくらか。
  • 転換後の上記の事。

最低限以上の情報を送って下さい。
二度手間になってしまいますので。
(ちゃんと個別に回答をしています)

・・・こんな例に使っちゃってすいません、あやさん。

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コメント

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