オンラインカジノやゲーム市場は暴落時のヘッジになり得るか?
債権・金・ヘッジファンド以外の投資先を求めて……
皆さん、暴落市場に強い市場は何かご存知ですか?
定番で言うなら、債権・金・ヘッジファンド(CTA系のみ)というところが教科書通り(?)の回答になるのでしょうが、
「意外に株式市場においてもヘッジになり得るセクターがあるのではないか?」
と素朴に思い、色々検証してみました。
まずは「オンラインカジノ等博打系・ゲーム市場」について。
博打市場
- 不況になれば仕事にあぶれる人が増える
- 一攫千金を狙ってオンラインカジノに手を出す人が多くなるのでは?2020年、競艇等コロナ渦の中で6割も売り上げを伸ばした背景より
ざっくりこんな思考より、いけるんじゃないか?と。で、検証として「リーマンショック時にプラス推移であれば仮説は正しいと言えるかな、という事で色々調べてみました。
■Las Vegas Sands Corp. (LVS)
https://finance.yahoo.com/chart/LVS/
「カジノといえばラスベガス、その代表的なところならどうだろう?」
という事で過去チャートを見てみましたが、リーマン時普通に暴落。
・・・カジノ系は不況にこそ光るかも、という予想は脆くも外れ。
■オンラインカジノ
「いやいや、今の時代、きっとオンラインのが流行ってるんだよ。知らなかっただけでリーマンショック時には既にオンラインが中心になっていたのかも……?」
正直、ラスベガスの調査で「普通にマイナスだった」事より「オンラインカジノもきっとダメであろう」という予想はあったものの、もしかしたらオンラインは事情が違うのかも、という一縷の望みの元、検証続行。
Gan Ltd
新興すぎてダメ(検証できず)。
bayton ltd
(1998年よりJackpot City CASINOを運営。一番古くからあるオンラインカジノ)
=上場しておらず。。。
Digimedia Ltd(DIGI)
(2000年よりROYAL VEGAS CASINOを運営。老舗であり上場している)
https://ca.finance.yahoo.com/quote/digi/
……リーマン時の数字を見れないが、その後普通に右肩下がり……ダメであろう。ただ、コロナでの在宅需要は掴んでいる様子。(が、不況に強いかは恐らくダメ)
競馬は?
「ま、まぁカジノはよくよく考えたら一般人に馴染みないかもしれないかも。競馬なら一般人に馴染みがあるんじゃないだろうか?」
という事で軽く検証。
キレーに不況時に右肩下がり。
ブックメーカーは?
「えぇい、それじゃブックメーカーならどうだ? 日本ではなじみが薄いけど、様々な出来事を賭けにしてるし、不況時こそ皆一攫千金を夢見て(以下省略)」
■William Hill plc
(ブックメーカー最大手。オンライン化をいち早く取り入れる。FTSE250銘柄の一つ)
https://www.google.com/search?q=William+Hill+plc+chart&newwindow=1&sxsrf=ALeKk00VWP2qjWeu-eKz-of2TL1girIyCA%3A1616983663576&ei=bzZhYLjpIoz8wQOuhpXwAQ&oq=William+Hill+plc+chart&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyBAghEBU6AggAOgUIABDLAToKCAAQywEQRhD6AToECAAQHjoGCAAQCBAeOgUIABDNAlDhvQhYyesIYJzvCGgBcAB4AIAB9gOIAaMMkgEHMC44LjUtMZgBAKABAqABAaoBB2d3cy13aXrAAQE&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwj43P_GtdTvAhUMfnAKHS5DBR4Q4dUDCA0&uact=5
キレーに不況時に右肩下がり。。。
その他、宝くじなら~等も頭を過ぎりましたが、このブックメーカーの調査で心が折れました。どうせきっと同じ結果であろう、と。
ゲーム市場
「ま、まぁ、、、冷静に考えたら博打というのは一般的じゃないし。不況→財布のひもが固くなる→レジャーにいくお金を節約→ゲーム、この仮説思考は正しい筈だ……!」
という事で検証。
■Take-Two Interactive Software, Inc. (TTWO)
(GTA5等、世界を代表するゲーム開発会社)
https://finance.yahoo.com/quote/TTWO/
一見「お?いけるやん!」と思ったものの、細かくみてみると27.07から6.19とリーマン時にモロ下げ。ダメ。
キレーに不況時に右肩下がり。
巣ごもり需要でコロナ渦で値を上げていたので不況に強いのでは?という仮説は脆くも崩れ……
結論
不況時に博打に人は走る→株価上昇という予想は脆くも外れ。ついでに「不況時に人は引きこもってゲームする」(銭を使わない様になるから)という予想も外れ。
「博打市場もゲーム市場も暴落時のヘッジにはならない」
これが正解でしょう。
この結論を導く為に費やした時間、約2時間程。中々に無駄な時間を過ごしてしまいました。。。
補足?
一言でいうと、ボツネタの一つです。
「取りあえずコロナバブルで資産は増えたけど、このままいくとはとても思えない。暴落時に備えて暴落時に強いポートフォリオを組みたい」
この主旨の元、色々検証した際の「提出する事のなかった」話をまとめたものでした。
実際の仕事ではこのように「結果的にダメだった事が分かった(要するに無駄な時間)」という事にかける時間のが圧倒的に多いんですよね。
ただ、ダメという事が分かるというのはこれはこれで有意義じゃないだろうか、参考になる人もいるのではないか、という事で思わず記事にしてみました。
次回は恐らく「大麻」ですかね。
「不景気になれば人は大麻にすがるんじゃないか。娯楽大麻の解禁は不況時にこそ光り輝くのではないか」
えぇ、これも中々に無駄に時間かけてしまいました……今回と同じ結末ですが、「ほぉ……そういう視点でダメなんだ」という内容はそこそこ参考になる……かな?
こうご期待を!
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