第27話:GW大繁盛
「何か今回って凄くないですか? この数日だけでパンツ2回仕入れにいきましたよ」
「1日平均10枚──異様にボロいね。GWは暇なんじゃないかと思ってたけど、殆どPCで時間調整してたし、みのりちゃんもあまりこの席にいる事なかったし」
「分刻みのスケジュール、なんか芸能人みたいでした」
「ホント、嬉しい悲鳴だけど大変だったよ、調整。 毎回こんな感じだといいのに」
「って、正直あの募集掲示板の中で選ぶのは私くらいしかいないですよね^ ^」
「確かに──写メ付きで載せてる子、この外見でなーにが手渡しのみしか出来ませんだよ! ってなるね」
「私に会えた人、ホントラッキーだと思いますよ。こーんな綺麗で可愛い子が生脱ぎするんですから♪」
「ま、まぁそうだね……」
「ん? どうかしましたか?」
「い、いや、自分でよくそこまで言えるなーって」
「え? ホントの事ですよね。前にジュンさん言ってたじゃないですか、ふたばちゃんの生Hと私のオテテだったら私のがいいって♡」
「まーた古い話を……よく覚えてたね……」
「えぇ、私、頭脳明晰ですから♬」
「ま、まぁ、客観的に見てもみのりちゃんより可愛い子いないみたいだし条件も有利だしオプションも豊富だし、当面は独占市場に近いだろうね」
「♪」
「で、GWは風俗は人少なくてキツイって聞いてたけど──全くそんな事なかったじゃん」
「3日で15万のノルマは2日で余裕でオーバーしましたし、想定の倍以上は稼げました♪」
「正確な数字はあえて聞かないけど──これだけ繁盛するんだったらもっと日数増やすなり時間長めにやればよかったかもね」
「だ・か・ら、土日やりましょーよ。今の実力なら日給15万以上ずついけますってー♪」
「まぁ、熟考するとして──珍しく財布に諭吉さん、たくさん入ってるじゃん」
「えぇ、この私があれだけ散財して、なおもお金が残っているという──素敵です♪」
「……正直、分からんけど仮にソープ嬢やるより稼げたんじゃない?」
「はい、私も分かんないですけど、ソープでフルで入ってもこの額には絶対ならないと思います♪」
「もし下着売りオリンピックでもあったとしたら──メダル取れそうだね」
「恐らく金メダルじゃないですかー?w」
「これでも──取りこぼしやアポ忘れが数件あったからねぇ……」
「まだまだみのりちゃん、伸び代があるという事ですね。 ホント素敵です♡」
「──けど、なんで風俗はダメでこっちは大繁盛だったんだろ?」
「きっと風俗行く人は既婚者さんとか多いんですよ。こっちは独身者さんが多いと考えると納得です」
「確かに──家族持ちだったらGWなんか風俗行けないわなぁ。 あ、既婚者だったら下着買っても持ち帰れないか」
「あ……確かに。 一人暮らしじゃないと下着持ち帰れないですよね」
「ま、要するにこっちの方は風俗の常識は当てはまらなくていつでもいけそうだよ、と。 夏になれば需要さらに伸びそうだし」
「え? なんでですか?」
「ほら、女性がどんどん薄着になって肌の露出増えるでしょ? それに比例して欲情する男も増えるよ、と。 あと、下着も蒸れてそう、とか考えたり」
「なるほど~。 わたくし、130万のネックレス、今ターゲットにしているんです。 最低でもそれと、私の遊び代は確保したいです♪」
「……どんどん額が大きくなっている様な──」
「それくらいは余裕ですよね? これからもよろしくお願いします♡」
「ま、こちらこそ、ね」
──こうしてGWの数日間でアホみたいに荒稼ぎした2人でした。
──第二章完──
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