Forbidden Game~3倍速Girl~

Forbidden game ~3倍速Girl~ 第7話:閑古鳥が鳴いている……

第7話:閑古鳥が鳴いている…Forbidden Game~3倍速Girl~
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第7話:閑古鳥が鳴いている……

──15時過ぎ、2人の目の前にあるのは3,000円のみ。朝11時から4時間、ドタキャンが相次ぎ、来客は1人のみ。

※りえちゃんの他、ゆりあちゃん・つくしちゃんというキャラを新たに作成しています。


「今日は悲惨だね……」

「たまにはみのりちゃん温存させなきゃ、という事でりえちゃん、つくしちゃん、ゆりあちゃん3人で募集かけたのに……」

「OLゆりあちゃん、問い合わせが少ないね。 つくしちゃん、すっぽかしや値切りばっかだし、りえちゃんは冷やかし多いし」

「う~~、このままだと夕食抜きになっちゃう~~」

「……昼も今日は抜いてるし、暇過ぎてネットショッピングで散財してるし」

「平日で連日だと厳しいんですかね?」

「……というか、今日は実験で他のところへの投稿だったし、みのりちゃん投入してないし──要するに実験失敗かも」

「う~~、貧しいよ~~……お腹空いたよ~~……」

「……この3,000円でいつものカルボナーラとからあげクン買ってくる?」

「いえ、ここはドリンクバーのリアルゴールドで凌ぎます!」

「もう7杯目じゃん。──俺もコーヒー6杯目だけど……」

「今から何件予定入ってます?」

「アポだけなら、ここから7件入ってるけど、今日の流れだと全滅かも……」

「──神様、お願いします、お願いします! 私を働かせて下さい!!」

「──! 祈り通じたみたい。 1人来たよ。手とパンツで1.4万」

「キャ──! パーン!(思わずハイタッチ)」

「うぅ、まずは人並みの日給が〜」

「早速行ってきまーす」

 

──20分後──

「(満面の笑みで)ただいま──! 今日初めての諭吉さんで──す!」

「おぉぉぉ、眩しい──」

「次、入ってます?」

「──! おぉぉ、また1人来た。いや、もう1人? 共に手とお触りで1万ずつだね」

「キャ──! パーン!(ハイタッチ)」

「こ、これで3万超えれるよ……なんとか形になりそうだ」

「わたくし、できたらネイルいきたいので今日2万欲しいです」

「あと1人これば達成だね」

「では、行ってきまーす」

 

──40分後──

「ふぅ、連続で行ってきましたー」

「お疲れ~。3人来客中ね~」

「……何でこんな重なるのでしょうね。結局いくらになりそうです?」

「みんなこなしたら7万4000円だね」

「今、何時です?」

「17時10分だね。なんで?」

「……ネイルの予約時間変更しなくちゃ。最終の20時半に間に合うかなぁ?」

「──?! い、いつ予約したの?」

「あ、昼間です。何とかなるかな〜って♪」

「……3,000円のみだったらどーするつもりだったの?」

「いえ、何とかなるかな〜って思ってましたから、もしもなんて考えてません^ ^」

「けど、もしもだってあるじゃ──って、そう考えると足が止まって結果が出せなくなる訳か。ん~、見習わなければ」

「はい♪ 日々イメージトレーニングですよー」

「なるほど──って、アポ取り俺が担当だから、やっぱ関係ないじゃん!」

「wwwwww」

──結局、この日の売り上げは8万ジャストまでいったのでした。

呼び名

「ちょっといいかな、ちゃ…あっ──」

「はい? どうしました?」

「いや、思わず源氏名で呼びそうになっちゃったよ……」

「あ、それでいいですよ♡ 私、みのりちゃんって呼ばれるの嫌いじゃないですから」

「あ、そうなんだ」

「最初この名前聞いた時はどうかな~と思ってましたけど、暫くこの名前でいたら、何か気に入っちゃって。君って言われるより全然いいです♪」

「そっか。ネカフェで本名なるべく言わないでっていう事で君って呼んでいたけど、今後はみのりちゃんって呼ぶようにするよ」

「はい♡」

※以後、プライベートでもみのりちゃんと呼ぶ様になりました。

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