第4話:援しない子は断られるのが怖いんでしょ?
「なんだ、この子、ムカつくなぁ……」
「ん? どうしたんですか?」
「あ、いや、なんかみのりちゃんと友達になりたいって子いたからやり取りしてたんだけど、プチサポしてるって言ったら何か小馬鹿にした対応してきて、さ……」
「──この子、無料で男の人に身体捧げてるんだ。バカだなぁ、男の人の事、何も分かってない」
「ほほぉ、その心は?」
「男の人なんて、ヤリ友欲しいだけですから。ヤらせてくれそうな子にチヤホヤするなんて常套手段です」
「まぁ……間違ってはいないか」
「チヤホヤされて気分いーんでしょうが、ただでホイホイやらせたらそれだけ自分の価値を下げる事になりますよ」
「ん? どういう事?」
「Hさえすればチヤホヤされるという事で外見を磨く努力もしなくなるでしょうし、駆け引きも身体前提になってしまうでしょうし」
「ほほぉ……」
「軽い女って見られたら終わりですよ。都合のいい女というだけで、本命にされないですし」
「なるほど……」
「後、お金を貰う事で自分の価値が分かってしまうのが怖いんでしょうね」
「──え?」
「ほら、ジュンさんもアポ取りでも断られるとショックじゃありません? それと同じ、もしお金提示して断られたら~とか思っちゃうんでしょうね。ま……あまり可愛くないんでしょうね」
「これ、写メね」
「……やっぱり! ジュンさん、この子をホ別1.5万で買いたいと思います?」
「……込1万でも迷うかな」
「ね? それが全てですって。 お金貰えないって分かってるんですって、この子も。ま、私には負け犬の遠吠えにしか聞こえませんね」
「……何か不思議な説得力だね」
「当たり前です。私が何年この世界にいると思ってるんですか♪」
──この年にして、世の中を達観しているように人の心を読む(?)みのりちゃん……これ、正解なのか?
コメント