Forbidden Game~3倍速Girl~

Forbidden Game ~3倍速Girl~ 第7話:勘違い男

第7話:勘違い男Forbidden Game~3倍速Girl~
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第7話:勘違い男

説教する男

「……っとムカつく!」

「ん? どうしたの??」

「ちょっとこれ、見て下さいよ!」

「んー、なになに? えーっと、”こんな事は早く卒業して普通の仕事しな? いつか痛い目に合うよ”、だとー?」

「私、偉そうに説教されるのがいっちばん嫌いなんです!!」

「……100歩譲って説教するのはいいとして、一度お客として来てこんな事言っても説得力も何もあったもんじゃないね。この人、何しに来た人だっけ?」

「確か──紺ソ生脱ぎ買って、オプションで私の足の匂い嗅ぎながらのオナ見ですね」

「……そんなフェチをぶつけるだけぶつけて、説教? 何考えてるんだろ?」

「きっと、説教する俺カッコいいー、そんな俺に惚れるかもー、なんて考えてるんじゃないです?」

「わー、この人、私の事本気で心配してくれて怒ってくれるんだーって? 何の漫画やドラマ見たらそういう思考回路になるんだろ? アホじゃない?」

「第一、説教の仕方も間違ってます!」

「──え? どういう事?」

「今のアダルトの裏の仕事を辞めさせたいなら、それに見合う対価を提示するのが筋ってもんです」

「確かに、ね」

「風俗でも案外いるんです。こんな仕事辞めて普通に働いたら? って言う人。 みんな事情があって高給な風俗で働いている訳ですから、そういう事言うなら、事情を聞いてそれに見合う対価を提示すべきです!」

「確かに言うだけいって、代案も何も提示しない人ばっかだからねぇ」

「まだ月20万で愛人にならないか、という人のがマシです。 ま、私はその額では無理ですけどね♪」

「みのりちゃんの対価だと──月50万……じゃ無理か。その倍??」

「ま、100万だったら本気で考えるかも、ですねw」

「みのりちゃんを辞めさせるならそのくらいの対価は必要だろうね、確かに……」

「その点、ジュンさんは凄いですよ。私に素晴らしい代案提示して見事風俗から足を洗わせましたからね♡」

「──?! え、え~っと……お、俺が辞めさせた事になってるの? あ、あれ? 結果だけみれば確かにその通りかもだけど……」

「長年働いてVIP待遇受けていたこの私にお店を辞める決心させた人は今までいませんでしたから、誇っていいですよ♪」

「い、いや……俺、辞めてくれって言った事、一切ない様な……組んでやってるのは事実だけど……」

「今まで数えきれない程、風俗から足を洗えって言われてきては突っぱねてきたこの私をジュンさんはわずか1ヶ月で堕とした訳ですから。これからも責任取ってお小遣い、たっくさーん下さいね、パパ♡」

「──怖いよ!」

「wwwwwww」

「──で、どーする? この説教男。テキトーに踊らせて貢君にする?」

「この人、どう見てもお金持ってなさそうですから、放置でいいです」

「ラジャ。って……あれ? この人、ちゃんにメール来てる。 ──足フェチです、いじめて下さい……だとー?」

「……面白いからアポ取って下さい。 ちゃんの私に会ったらどんな顔するか見てみたいです^ ^」

「そこまでする気あるんだったら、ちゃんとちゃんは親友設定にして、プライド破壊してちゃんの忠実な足奴隷に仕上げるよ。頭の中で絵が完成したから、多分いけるよ」

「じゃ、お願いしまーす♪」

 

──とにかく、説教男は嫌われるよ、というお話でした。説教するなら代案・対価を提示するのが筋ですよ、と。……みのりちゃんのケースは全く参考にならないでしょうが……

馴れ馴れしい男

「……なんか腹立つ!」

「ん? どうしたの? また説教男??」

「いえ、いきなり名前を呼び捨てされる筋合はないなって思いまして」

「何回会った人だっけ?」

「一度だけです。最初からタメ口で印象良くなかったですね」

「フレンドリーシップで速攻で仲良くなろうとしてるのかな?」

「それでついて行く子もごく稀にいるんでしょうけど……大多数の子がこういう人苦手って事分からないんですかね?」

「名前を呼び捨てで言いあう間柄、カッコイイー、みたいなドラマか何かの影響受けてるんじゃない?」

「私が留学していた時、海外では住めないなって思ったという話、した事あるじゃないですか。みんなあまりにも自分勝手で距離間が近すぎて……」

「そういえば言ってたね。 自己主張激しい人ばっかとか」

「それ、思い出します。 後、親しき仲にも礼儀あり、ですから」

「例え親しくなっても礼儀は忘れずにって事ね」

「はい、その通りです^ ^ 女の子はいつまでも優しーい人が好きなんです♪」

「後は、ケチケチせずにポーンとお金くれる人ね」

「そうでーす♪」

「で……話飛んだけど、この人、何って言ってきてるの?」

「今度、飲みにいかない? だって。 1時間5,000円でならいいよってレスしてやって下さい」

「りょーかい」

 

──当然の如く、その男からの連絡は以後なくなりました。

いいひと気取りの男

「ホントムカつく!」

「まーた勘違い男?」

「さっき待ち合わせでいなかったから帰って来たんですけど、メール来てて──タイプじゃないけど会ってあげる、ちょっと値下げで、ですって!」

「ぅわぁ……タイプじゃなければ会わなきゃいいじゃん」

「きっと、私が凄ーーいお金に困ってて、タイプじゃないけど助けてあげるよ、俺いい人に思われてかつ値切りも出来て一石二鳥とでも思ってるんでしょうね」

「まぁ……自分1人だけの取引だと思ってるだろうね。普通に考えたら1万は普通に日給だからね」

「……またメール来ました。俺と会って損はないよ、ですって! こういう人、大嫌いです!」

「これは……いい人装って、カッコいい人演じてモテると思ってるのかな?」

「そもそも、パンツ買いに来る時点でカッコつけも何もありませんって。 まだ欲望全開のメールのがマシです!」

「あばよくは、彼氏になれるとか考え──」

「やめて下さい! だーれがパンツ買う変態と付き合わなくちゃいけないんですか!」

「まぁ……冷静に考えたらその通りだね。 フツーの出会い系サイトいけばー、だね……」

「ま、普通にモテナイからこういう所に希望を抱いているんでしょうけどね」

「GWにココに来てるくらいだからね……ほら、この人、◎市住みだって。ここに来るのに電車で2時間くらいかかるんじゃない?」

「遠い所ご苦労様なこと。誰とも約束出来なかったんでしょうね」

「ま、ここまで来たら、風俗もたくさんあるから来た甲斐あったからいいんじゃない?」

「wwwwww」

「wwwwww」

補足?

久しぶりに少々補足を。

以下、対水商売の子に対して、としてお読みください。

まず「足を洗いなよ」等という話は……責任持てないならすべきではありません。夜の街にいる子の大半は「何らかの銭事情」がある訳で、それを解消する代案がないのなら触れるべきではありません。ただ、基本300から500くらいの銭があればクリーンになる子が大半なので、ポンとその銭を出せるならばアリかもしれません。(まだ入って日が浅い子なら有効であろう、異様に懐きます。ま、当然っちゃ~当然でしょうが)

ちなみに「ダメだよ、こんな事してちゃ」等とかいう人、そこそこいますが、それで好感度があがる事なんぞまずありません。「頑張ってるね、凄いね」等というのが基本です。(基本、褒められる・尊重されるの大好きなのが女性ですから。ま、これは男性でも同じであろう)

次、馴れ馴れしく接するのは……基本NGに近いです。学生時のノリ(特に大学)でいきなり下の名前を呼び捨てというのは何かと抵抗感じる子、想像以上に多いですから。表面上は笑っていても内心は穏やかではない、というケース、、どれだけ聞いた事か。距離を縮めたいなら聞き役に徹するくらいが丁度いいです。テキトーに「へぇ~、凄いね、頑張ってるね」と相槌うっていれば勝手に懐きます。

ちなみに外に誘う場合は「〇〇いかない?」ではなく「〇〇に行きませんか?」と、敬語の方が受けはいい筈です。微妙に照れ・素朴さを演出できれば完璧。(基本、本当に仲良くなれば勝手に相手から声かけてくる。自分は誘った事はない)

最後は水商売でも性のお店になるかな?

「欲望全開で来て、いい人も何もあったもんじゃない」

これ、何で分からないんですかね?

仮に性のお店の子をどうにかするなら、何もしないでテキトーに話するのが鉄則です。上司の付き合いで~とか、友達の付き合いで~とか理由付けて「本来こういうところは来ないけどね~」という感じで。2回目以降は「何となく話が面白かったから」という理由で。複数回こんな事して話が合えば、仕事後に一緒に飲みに行く・カラオケに行く、くらいの関係にはなるでしょう。(仕事後に飲み、相手いないし他に知らないから~というだけの理由でホストにいく子は多い)

っと、これ以上はやろうと思えばどうとでも出来てしまう話で悪い人が応用してしまいそうなので略します。

何はともあれ、ここに書いた「勘違い男」の話は、夜の街にいる女性達の心の声と認識して下さいませ。

……こんな事書いていますが、自分は驚く程「夜の街」で遊んだ経験ないですけどね笑(知り合い・友達はそこそこいましたが)

 

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