新)大きな声では言えない保険会社の裏事情 vol.12
たくみです。
千代田以来、保険に目を向ける人が多くなってきたみたいです。ただ、ちょいとお茶目なメールがありましたので紹介します。
はじめまして
いつもメルマガ楽しみにしています。
私は第一生命に勤めているものです。
今朝の朝礼でこんな話しが出ました。
うちの職員が振貸停止の事を千代田のお客さんに教えてその事が千代田にばれると事故になるおそれがあるからお客さんに対処方を聞かれても絶対に教えないように! というか、ばれると千代田の支社長が怒鳴り込んで来るとか・・それと、なるべくなら千代田のお客さんからは契約を貰わないように! との事でした。
うちの商品のシールドですが(三大疾病の特約)、今日支部長に色々聞いてみたら、かなり給付されるのが難しいそうですし給付までの時間も相当かかるようです。そんな話しをしながら、さっき退職の話しをしてきました。今は保険月ですが、辞める仕事の事なのでとっても気が楽です。(^^)
では、メルマガ楽しみにしていますのでがんばって発行して下さいね。
思わず笑っちゃいました。
よく『業界全体の存続の為』といって他社誹謗中傷を禁止するようなことを上の人はいっていますが、逆に『なんでそういう情報教えてくれないの!』って不信を抱く人もいるというのをわかっていないのでしょうかねぇ?
『正確な情報をお客様に与える』
これも生保の仕事をするにあたって重要な様な気がするのは自分だけでしょうか?
以前紹介した『振貸停止』についての補足
あいかわらずこれに関するメールをよく頂きます。一つ勘違いしている人が多いようですので詳しく用語説明も交え、書いていきます。
保険料を1ヶ月支払わなくても1ヶ月の猶予期間がある
損保と違い、生保は1ヶ月支払いが遅れても翌月末までは保障が続きます。
ex)今月支払わなかった→11月末まで保障は続く
翌月に最低1ヶ月分払えば保障は続きます。(これを一月遅れ契約という)(2ヶ月分払わないといけない会社もある)
どうしても保険料支払いが当月キツい場合は重宝します。また、他の保険会社に乗り換える時にも重宝します。(保障がなくなる期間や二重で保険料を払う事を防げる)
2ヶ月保険料を支払わなかったら
通常失効します。
失効とは『保険の効力が失われる事』です。解約とは意味が違いますのでよく覚えておいて下さい。
ただ、貯蓄性が高い商品や長年にわたる契約の場合は振貸がきいてしまいます。振貸とは『現在の解約金の中から勝手に自動的に保険料を支払う事』です。
保険料をず~っと払わなかったら解約になる、これは大きな間違いです。解約すれば解約金が出てきますが、ほうっておくと『振貸』がきいてしまい、限り無く解約金は『ゼロ』になってしまうのです。
振貸は、解約金の中から保険料が払える間ず~っときいてしまうのです。(正確には違うがこう理解しておいて問題はないです)
例えば、解約金が10万あった場合で保険料が2.2万だった場合、4ヶ月振貸がきいて、5ヶ月目に失効となるのです。(残り1.2万で保険料が払えない状態)
失効の状態に強引に持っていく
やめたい場合、意外に放っておく人が多いです。そういう人は『解約』してください。お金がちゃんと多少は出ますので。
ただ、今回の破綻みたいなケースで、強引に失効に持っていくという方法があるのです。
解約金が月払い保険料以上ある場合、放っておいたら自動的に『振貸』がきいてしまいます。
では、どうしたらいいか?
これが以前紹介した『振貸停止』の申請です。
保険会社に申請すれば『振貸』されずに、解約金が残ったまま『失効』させる事ができるのです。
失効の状態でも解約金は出る!
よく失効しても解約金はでるのか? と聞かれます。
出ます!
これは現在保険をほかりっぱなしにしておいた人にも言えます。多少かもしれませんが、ちゃんと解約の手続きをとれば解約金が出ますのでしっかり解約してください。
なんか最近振貸の事ばっかやってますねぇ。
そうそう、協◯生命に入っている人、他人ごとではありませんよ。ソルベーシンマージンや格付けは千代田と同じなんですから。おそらく長くはないでしょう。早急になんらかの手段を取ることをお勧めします。
次回からはよほどの事がない限り内容を変えてやりますのでお楽しみに。
ではでは。
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