第27話:みのりちゃんとお酒
「ふぅ、今日はもう来そうにないですね」
「んー、そうだね。1人が18時40分くらいに来れそうとかいってるけど、どうする?」
「あ、もう遅いですから断りましょー。わたくし、これから用事あるんです」
「ほぉ、彼氏とデート?」
「いーえ、違います。お友達と飲みに行くんです♪」
「あれ? デジャブ? 3日くらい同じ台詞聞いてるよーな……」
「えぇ、3日連続で飲みに行ってるんです♪」
「あ、男に奢って貰ってるんだ、い~な〜」
「いーえ、女友達とですから、割り勘です」
「──お? 普通の学生みたいじゃん。飲み放題で1人5,000円くらい?」
「いーえ、私ワインが大好きでして、あんまり安いワインじゃダメなんです。ただ、ホストとかいく訳じゃないですから安いですよ。15,000円くらいですし」
「えーっと……合計金額、ではないよね?」
「はい、当然1人分の値段です」
「それを3日連続で?」
「ま、大体いつもそれくらいですねー。飲むんだったらとことん飲みたいですから♪」
「一応参考までに……今月はどれくらいのペースでいってるの?」
「んー、週5ペースですね。あー、なんでいつもお金なくなっちゃうんだろ、きっとこの諭吉ちゃん達、明日には私の手元にないのよね、は~悲しい……」
「(月30万ペースで飲んでればそりゃお金貯まらないわ……)」
「あ、ちょっと待って下さい。このバッグかわいいと思いません? んー、思い切って買っちゃえーー」
「?!?!」
──まるでバブル時代の成金の如くジャブジャブお金を遣うみのりちゃんでした。
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