第19話:オーバーブッキング
「うぅ、どうしよう、同じ時間に2人も──」
「あ、それくらい全然大丈夫です。最高3人まで同じ時間に来たことありましたが、どうって事なかったですから、ドンドン気にせず入れちゃって下さい^ ^」
「ん、じゃ、入れられるだけ入れてみるよ」
──1時間後──
「どうなりました? 何人ブッキングしてます?」
「……案外凄い事になっちゃった。5人──」
「あ、全然大丈夫です。来ない人もいるでしょうし」
「……もし来たら?」
「気合で引き伸ばして下さい^ ^」
「やってみ──ぅわ、4人が同時に来た……」
「こ、これは……何かのゲームみたいですね。と、取りあえず1人目行ってきまーす」
「……どうにかしておくよ」
(──友人とパッタリ会ってしまい、少し遅れそうです。必ず行きますから少しお待ちを、ってこんな感じか)
──15分後──
「ただいまー、次どこですか? ──行ってきまーす!」
(ん? 1人からレス、冷やかしですか? だって? 取りあえず平謝りメール送信、っと)
──20分後──
「少し遅れましたー。次は……ここですね。行ってきまーす!」
(と、流石に30分以上たってるから催促メール来てるな──ごめんなさい、後15分だけ待ってメール送信っと。……流石に1人は逃すかな?)
──15分後──
「ただいまー、次どこです?」
「双方とも限界そう」
「どっちがMそうですか?」
「……おしっこ希望のこの人かな?」
「……やっぱこっちのがお金いいからこの人最後!」
「……お断りメール入れておく? 次の人、ちょっと時間かかりそうだし」
「ちょっと貸して! 四の五の言わず、後30分漫画読んでて──と。これで良し♪ 行ってきまーす」
──結局、全てのブッキングをこなしたみのりちゃんでした。
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