第4話:暇トークビジネスの終焉
「そういえば、カカオ、ID検索制限かけているみたいじゃん。暇トークの方はどう?」
「えぇ、最悪です、仕事になりません! 業者さん達、今ハピメやワクワクやTwitterの方に流れているみたいです」
「やっぱ影響でかかったんだ。じゃ、もうダメだね」
「だから、もう私はアプリ削除しました!」
「ほぉ、何か代わりのもの見つけたの?」
「え? ジュンさんいるから、いいかなーって♪」
「──え?」
「私、来月この日やろうと思ってます。気合で日曜日あけて下さい♪」
「んー、まぁ1日ならなんとか──」
「後、7月末から試験始まって、ここから出来ると思いますので、スケジュール覚えておいて下さい♪」
「……要するに、当面は私の小遣い全部作ってくれ、アポ全て任せた! って事?」
「うふふ♪ ジュンさん押さえておいて良かったです。じゃないと、私、路頭に迷う所でした♬」
「あれ? 常に最先端の情報を仕入れて私は裏社会で生きてきた! 私の才覚は無敵だ! みたいな事言ってなかったっけ?」
「え~、だって~、リスクもゼロじゃないですし~、頭使うのも疲れますし~」
「……要するに、私の代わりに色々情報収集して、頭使うのも、任せた! って事?」
「うふふ♪ 私の人を見る目は間違いじゃありませんでした。思い切って誘ってよかったです♬」
「……いつの間にか俺にかかる重圧大きくなってるし──オテテのお店はいかないの?」
「え? か弱い学生の私に風俗で働いて来いって言うの~、酷──い!」
「……要するに、今更オテテの仕事なんか効率悪くてやってられっか! という事ね──」
「えへ♡ 肉体労働重視はもう卒業しなくちゃ、ですし♪」
「で──いくらを何日で稼ぎたいの?」
「ん~、10日で100万ちょっとですね。 現実的な数字ですよね?」
「ま、まぁ……今までの経緯から不可能じゃないとは思うけど……」
「ん? どうしました?」
「……つくづく金銭感覚が狂ってるなーって」
「え? そんな事ないですよ~。学生ならみんな100万くらい──」
「絶対稼げないって! 日給1万5,000円でも高いくらいが相場だよ!」
「え~、それはジュンさんが学生の頃ですよね~。今は違いますって~」
「……むしろ今のがバイト安いくらいだよ。1万5,000円の日給なら飛びつく筈だよ」
「そんな額で一日中拘束されるの、私は絶対イヤです!」
「いや……仮に8時間労働として日給1万5,000円は時給だと2,000円弱だから──」
「私、時給10,000円は欲しいんです! 最低でも時給5,000円ないと話になりません!」
「……ま、学校じゃバイトの話はしない方がいいね。絶対会話が噛かみ合わないから」
「普段から全く噛み合ってませんけどね。うぇーいっていう単語だけで会話してる子達ですから」
「wwwwww」
「wwwwww」
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