第16話:真性足フェチさん
「ジュンさん、ちょっとこれ見ーてくーださい♪」
「ぅわ、強烈……」(みのりちゃんの足を恍惚の表情を浮かべながら口に含む変態男の写メ)
「で……これが──さっきの人♪」
「ぅわ、さらに強烈……」(何故かカメラ目線で足を口に含む変態男の写メ)
「足舐められている時、暇なのでスマホ弄っているフリして写メしてみました」
「なんか……2人とも似たような表情浮かべてるね……一心不乱というか何というか……」
「他の人も似たようなものですよ♪」
「素朴に、足フェチさん相手にいつも何してるの?」
「え~、ストッキング生脱ぎして~、その足の匂い嗅いで~、そして足をペロペロ舐めたり口に含んだりするくらいですよ。時間は──15分くらい?」
「……これで1万かぁ……高いなぁ」
「それでも気に入ってリピーターになる人、多いですよ。私の足、臭いますし形も綺麗ですから足フェチさんの理想みたいです。 あ、一回試しに私の足舐めてみます? 写メとってあげますよ♪」
「丁重にお断りします……」
「やっぱりノーマルじゃないですかー、ジュンさん。 Mの気あるかも~とか足フェチかも~とか言ってませんでした?」
「……こういう方達を多く見ていて、俺は改めてノーマルなんだって自覚出来たよ……」
「ね? こういう方達を真の変態と言うんですよ。軽々しく自分をMだとか変態とか言ってはダメですよ。分かりましたか?」
「はい……ご指導ありがとうございました」
──身体を張って図解説明を交え、足フェチ講座をするみのりちゃんでした。
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