第3話:オーバーブッキングの嵐
「さて……問題の時間がやって来たよ。……大丈夫?」(午後、2時間で5人色々こなしたみのりちゃんを見て)
「ちょっと疲れてますけど──いけます! 今から何人来るんです?」
「えーっと、15時に6人……になってるね。内容は──手パンセットね、みんな」
「ちょっ、みんな来るんです? こなせるかなぁ……」
「ま、来ない人もいるだろうから、何とかなるんじゃないかな。あっ──2人来た……」
「パパッと終わらせて来ます。早い方だといいなぁ──行ってきまーす」
(取りあえず、もうすぐつきますので漫画でもお読みになってお待ち下さい、と。──さらに2人来た……? 取りあえず同じ内容メール送信っと)
──15分後──
「ただいまー。何人来てます?」
「3人に増えたよ。取りあえず最初に来てた人の所へ行って。何とかしてみるから」
「じゃ、行ってきまーす」
(と、2人さらに来た──駐車場と駅前待ち合わせだけど、とてもそんな時間ないなぁ──2人ともネカフェに呼び寄せてしまえ。えーっと、ちょっと早めに着いてしまったので先にネカフェ入ってしまいました。こちらまで来て頂けると助かります、と)
──15分後──
「ただいまー。何人います?」
「えーっと、4人に増えたね……今日に限って皆さん律儀に時間通りに来るねぇ……」
「早そうな人、誰ですか?」
「ごめん、全く分からん──順番通りいくしかないね」
「分かりました。じゃ、行ってきまーす」
(と、本当に来るんですか? と来たか……ごめんなさい、友達から急に電話かかって来て話し中です。必ず行きますのでしばらくお待ち下さい、と)
──10分後──
「ただいまー。後3人ですか?」
「今の所は。ただ、16時台もアポあるから戻ってくる時にはさらに増えているかも……」
「なんとかして下さい! 次いきまーす」
──1時間後──
「……ただいまー……もう終わりですよね?」
「お疲れ様、もういないよ。……2人程、怒って帰っちゃったけど」
「私、2時間で何人相手したんでしょう?」
「えーっと、綺麗に8人だね。 この120分で8人は立派だよ。その前まで入れると、4時間で13人……これは凄いね」
「……流石に疲れました。テコキン使いまくりです」
「テコキンって何?」
「あ、手コキで使う筋肉の事です。風俗いってる時、みんなそうやって言ってました」
「へぇー。 ま、確かにこの人数こなすのはオテテでも疲れそうだね」
「一度やってみて下さいよ~。私の苦労、分かりますから」
「……まだ俺をデビューさせたいの?」
「当たり前じゃないですか~。2人が実技出来れば売り上げ倍ですよ♪」
「まぁ、そうかもだけど──気持ち悪いなぁ……」
「何とかなりますって。慣れですよ、慣・れ♪」
「で、どこで募集するのさ?」
「みのりちゃんと同じ所でいーんじゃないですか? 生脱ぎしまーすって」
「……来たら怖いよ!」
「wwwwww」
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