第18話:お料理教室
「えーっと、明後日は何時からやる?」
「ちょっと用事済ませてからになりますので、15時からで~^^」
「ん? 友達とランチでも行く約束してるの?」
「いえ、習い事してまして~」
「ん? 何習ってるの?」
「あれ? 言ってませんでしたっけ? お料理教室です」
「──お料理教室? また……なんで?」
「私、好き嫌いというかダメな食材多いんです。例えばマヨネーズとか。 だから、自分の食べれる食材でおいしく料理出来たらなーって思って♪」
「ん? いつもコンビニのカルボナーラじゃん、昼飯。マヨネーズダメなら、それもアウトじゃないの?」
「あれ、意外に本格的で、卵から作ってるモノなんですよ~。だから大丈夫なんです♪」
「……なんか、普段のみのりちゃんのイメージとギャップあるけど、そういう話だけ聞いてると滅茶苦茶いい奥さんなりそうだよね」
「はい♪ 未来の旦那さんの為、おいしーい料理いつも作りますよ^ ^」
「んでもって才色兼備と来てるからねぇ。 さぞかし未来の旦那さんは幸せものだ」
「ですよねー♪」
「……お金遣いの荒さと男グセの悪さと変態さえなければ、ね……」
「!!! へ、変態って何ですか! おしっこはお客さんしかしないって言ってるじゃないですか!」
「性癖隠したままだと大変だよー」
「わ、私はおしっこは性癖じゃありません! おしっこかけられて喜ぶ人にびしゃーってするのが好きなだけです!」
「おしっこ好きな人、彼氏にしたら解決じゃん」
「だ・か・ら! 変態を好きになるなんてぜっっったいないです!」
「案外今の彼氏、ムッツリすけべの変態なの、隠してるだけかもしれないじゃん(ボソッ……)」
「絶対違います! もしそうだったら別れます!」
「まっ、どーでもいいけど、それにしても10代でお料理教室かー。周りみんな一回り以上年上ばっかりじゃない? お料理教室友達は──出来なさそうだね」
「友達作りにいってる訳じゃないので、どーでもいいです。楽しいですよ? 毎回お料理食べられて♪」
──何はともあれ、ナチュラルに男心をくすぐる趣味を持つみのりちゃんでした。
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