第5話 ホジキン病
前回までのあらすじ
8月某日の医学ボランティアで問診を受けていたときのこと、医師の何気ない「首筋や足のつけ根にしこりがあったら、ボランティアはうけられないからね」という言葉が妙に気に掛かり、首筋のしこりが増えてることに気づいたのでありました。以前から「しこり」が左の首筋にあったのは知ってましたが、その形も数も増えていて、ひょっとして「癌?」と思ったのは言うまでもありません。「これはもったいないメルマガネタだ」と思った野田スカは、ガン保険にも加入して、ついでに生命保険も見直そうと思うのでありました。
しかし保険の空白期間を数ヶ月作ってしまい、その間に発生した今回の騒動。うまく保険金を頂戴できるのか悩んでしまうところです。とはいうものの、会社の総務で保険も担当していたので、ある程度の知識はありますがどうも確信がもてない。
そんなうちに、アングラな某生命保険会社の営業マンからメールを頂戴するに、案ずるより産むが易しというもので、今回「ガンかどうか判断をしてもらっている病院」で「クロ」判定をうけても2件目の病院で、まったくの初心からはじめればどうとでもなるということの確証がもてました。ここまでくればお膳だてはばっちりなんですれど、やっぱり「ガンです」と告知されるのは嫌というものでして、血液検査、CT検査、果ては細胞摘出検査まで受けました。
血液検査にいたっては、白血球数が(平均3.8~9.8のところ)
10月20日採血時 9500
10月27日採血時11500
と数値があがっており、基準値を超えてしまう始末。それに伴ってリンパ球数も急減し、ますますブラックゾーンに突き進んでいくのでありました。
CT検査結果も最悪で、胸骨の裏側に、リンパが腫れて固まっているという状況・・・・。過去の事が走馬燈のように駆けめぐるのでありました。
そういえば、医学ボランティアで「ほうせん診療所」と「新赤坂クリニック」を同時進行で受けたけど、4回も受けておきながら「ほうせん診療所」の方は「白血球数の過多」ということではじかれたなぁ。
そういえばあの時からかなぁ・・・・
なーんて、思っているのでありました。
前書き
こんばんは、野田スカです。
過日「東京大学医科学研究所」で検査結果を聞いてまいりました。ちなみに東京大学医科学研究所には、JCOで被爆した大内さんがいらっしゃるところでして「マスコミ関係者の方の入場お断り」と貼り紙されているのが記憶に新しいっす。
さて、結果としては予想通り、悪性リンパ腫と診断されました。いわゆる血液のガンと呼ばれているモノです。生命保険的には、悪性新生物と診断書発行されるので、「3大成人病」と診断されたら「●●●万円」という成人病特約をゲット!できることが確実となりました。
うまくいったら、リビングニーズ(余命6ケ月)もGOサインがでるでしょうけど、ちょっと怖いやね。というわけで、タイトルを「駆け出しライター/野田スカの裏モノライター奮闘記」から、「闘病ライター/野田スカの裏モノライター奮闘記」へ変更します。2文字減って、タイトルすっきり、気分はずっしり!つーわけですね、はい。
私がかかった病気
というわけで、悪性リンパ腫には2種類あって、大きく分けて、
1.ホジキン病
2.非ホジキンリンパ腫
となってまして、私の場合は、ホジキン病の方です。
なんでも10万人に3人くらいという確立でかかるそうでして、宝くじより確立がいいのかどうかわかりませんが、当たっても嬉しくないのは事実です。
双方の違いとして、ホジキン病は転移がパターン化されており、病巣部を中心に広がっていきます。非ホジキンの場合は、突発的に色々な所に、リンパ腫が発生するので、おいかけるのが難しく、治癒させるのが難しいのでありまっする。私の場合は、胸骨の裏側にあるリンパ腫が根元のようなので、そこを中心に治癒していくことになります。
思えば、幼少の頃から人と同じ事は好きではなかったので、これもそういった意味で自慢できるというものです。裏モノライター(自称)でガンにかかっている輩はさすがにいないと思うので、そういった意味では一歩リードしてると思っています。下関マグロ氏が「露出モノ」なら、私は「闘病モノ」つーわけでして、よろしくどうぞお願いします。
こういってはなんですが、これもメルマガネタなので、死ぬまでの間は困らないっすね。ありがたいことです。
時間があれば、そのうちに過去の罪状を「我が闘争」とタイトルつけて販売でもしようかなんて思っています。と言っても、2つ3つは告白なんざできませんから、その内容は地獄へ一緒に持っていきます。うっしっしっ。
寿命っす、寿命!
悲しいことに生存率という言葉で表現されるようになりました。
5年後生存率は90%、10年後生存率は40%~70%だそうです。ただし、個体差があるのであくまでも目安と言われました。ガーン。
「人間50年 下天の内を 食らぶれぱぁ~」(誤字有り)
50まで生きられる自信がねぇっすね。
リンパ腫のカテゴリー!
それでは、リンパ腫のステージというか、カテゴリーというか分類について説明いたします。大きくわけて4つにわかれてまして、
Ⅰ期(第1ステージ)/首筋等、1ケ所にリンパ腫
Ⅱ期(第2ステージ)/首筋と脇の下等、2ケ所にリンパ腫
Ⅲ期(第3ステージ)/首筋と太股の付け根等、横隔膜を境目として上下にリンパ腫があること
Ⅳ期(第4ステージ)/リンパ節以外の部位と内蔵にリンパ腫
となっています。
Ⅱ期からⅢ期へ以降する場合の基準は横隔膜の上下で判断します。
「上だけ」「下だけ」ならば、Ⅱ期ですが「上と下」「下と上」という組み合わせになるとⅢ期と判断されることになります。んで、なんだかわかりませんが、「完治してから再発」した場合と「Ⅳ期」は予後不良というカテゴリーに分類されてます。予後不良というと競走馬を思い出しますね。薬殺されるのは私?
と、いうわけで私の場合は、首筋、脇の下、胸骨の裏側っつーわけでⅡ期以上に分類されてます。保険の査定についてあまりわかりませんが、とりあえずⅡ期でとまってくれないと、保険の都合上、「待機期間に発生していた」と分類されそうなので、展開によっては困ることで笑。
さてさて、当然のことながら、ステージの数字が多くなっていけば、末期に近くなるというものでして、私の場合は、第2ステージ以上ということはご存じの通り。これから「ガリウム検査」というものを受けて全身の病巣をつきとめることになります。
敵を知り、おのれを知る
というわけで、ガン関係の本を立ち読みしています。
購入するともったいないと思うのは、真剣に取り組んでないと言われればそれまでのことですね。
~以下次号~
はい、どーもでした。
完治しても、他の種類のガンを併発する可能性が高いので、結局ガンになると一生のお付き合いとなっちゃいますね。それに放射線治療を受けすぎると、
男性は「絶対不妊治療」を受けなければなりませんから、遺伝子が狂うということなんでしょうね。
>新宿「ションベン横町」の火事
医科学研究所の帰り道、ションベン横町の火事現場を見学にいってまいりました。翌日ということもあり、人だかりがけっこうあったことと、現場検証をしている、消防士の方々が多数いらっしゃいました。警察官も交通整理や、現場整理で大変なご様子です。
で、私が行った目的はだひとつ「火事場泥棒」というやつでして、あそこには安売りチケットの「大黒屋」他2~3店舗が存在してましたので、焼け残りを探そうとしたんですけど、あの人だかりでは無理というものです。
それにチケット屋の関係者と見られる方達が、店の前に多数おられましたので、私のような輩には、つけいるスキがないというものです。むー。
では、では。
コメント
[…] 前の話 目次 […]
[…] 前の話 目次 次の話 […]