泣く子も黙る生命保険講座

ガン保険の是非

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ガン保険の是非

前書き

「ガンになったら大変ですよ。今や2人に1人がかかる病気ですし」

アフラックを代表とし、一度はこのような煽り文句で営業された方、多いのではないでしょうか? 川島なお美や北斗晶の件より、恐らく今後ますますガン保険の話題が出て来るであろう昨今、果たしてガン保険って絶対必要なのだろうか、と、ごにょごにょ書いてみます。

ま、あいかわらずというか何というか、かな~~り不思議な角度より書いていきますけどね。

って、本来は週刊文春あたりに掲載される筈だったネタですが、どうやら流れてしまったっぽいので(笑)

えぇ、最近は特に告知する事もなかったですが、ちょくちょく週刊文春やら色々とインタビュー受けてはネタ提供している今日この頃です。

アフラック、本社ではガン保険売れているのか?

えぇ、いきなり「は?」という角度ですね。
結論から書いていくと、、「日本支社が8割強の売り上げ」であり、米国ではそもそもガン保険というカテゴリ自体がほぼ存在しない、という事が分かりました。

さらにいうなら、世界的にガン保険が売れている国は、日本・韓国・台湾のみ、だとか。 正確には、昔はアメリカでもガン保険売れていました。 面白い記事を発見したので、貼り付け。

以下、アフラックの創業者であるジョン・エイモス社長の、1972年の米国上院議員会の不正・独占に関する委員会での発言。
 
エイモス社長「今日、がん保険が普及しているのは、世間のがんに対する不安を反映しているからです。彼らは追加の保障を買うことで、いわば心の安らぎを手にしているのです・・・(略)」
ハート上院議員「それは分かります。でもそこで得られる心の安らぎは、がんに罹らないようにしてくれる、というものではないのですよね。がんに罹ってしまったときに、あなたと家族を経済的損害から守ってくれる、というものに過ぎないのではないでしょうか」

エイモス社長「私たちが販売しているのは金銭的に医療費を補完するものに過ぎません。しかし私が飛行機に乗る際に保険を買うのは、経済的損失から身 を守るためではありません。もし買わないと飛行機が落ちてしまうような気がするから買うのです。これが、がん保険が解約されずにいる理由のひとつだと思い ます。彼らはがん保険を買い、契約を続けてきた。ここで解約してしまうとがんに罹ってしまうのではないか、そんな風に考えていると思うのです」

 
ここら辺を境にしてか否か、このデータを見つける事が出来なかったので正確ではありませんが、「不安を煽る生保商法」自体問題視されるようになり、今ではガン保険自体殆ど売れなくなった、、と。

欧米ではガン保険、ではなく心筋梗塞・脳卒中など含めた重大疾病を補うという保険が一般的との事。 (というより、日本で言う健康保険のようなものが民間保険で医療保険として売られているよ、と)

ここから導かれる事。

「実はガン保険って、不安を煽らなくては売れないんでね?」

です。

もう一つ、世界的に見てあまり販売されていない癌保険、「古い形の保険」を日本で売り続けている理由。 アフラックの売り上げ比率から見ても分かるように、、、

「ガン保険ってべらぼうに儲かるんじゃね?他と比較して」

ですね。
以下、つらづらと。

ガン保険の代理店手数料

ガン保険に対する代理店に支払われる手数料、、、昔うちのHPで公開していますね。そちら、まず参照して下さい。

えぇ、べらぼうに高額なfeeが支払われています。 純保険料(保険金、給付金の支払にあてる予定の部分をこういう)は実に1/5程度、いや、もっと安いか。 前に保険設計の人に癌罹患率がべらぼうに上昇したら癌保険ってやっていけるの?という質問をした事があります。

回答は、、、

「ははは、まず大丈夫です。それだけ余裕持って計算して保険は設計していますので」

だそうで。
※ちなみに、この質問は福島原発事故の時したものでした。

要するに、今より癌発生確率が上昇した所で「儲かる商品なのは変わらない」のですね。 (恐らく統計の数倍の余裕をもって保険料を決定しているのであろう)

ガンになる確率

「うわぁ、あの有名人があの若さでガンになったんだ。。。私もなるかも、怖いなぁ。。。」

ま、こう思ってしまうのもしょうがありません。 最近だとつんくにはじまり、川島なお美、北斗晶と話出てきてますからね。 が、あくまでも「低い確率の中で運悪くガンになってしまった」が正解。 ガンになる確率、実際には「若いうちは」そこまで高い訳ではありません。

ガンに対して不安に思うなら、ガン保険に入るより毎年定期的に人間ドッグで細かく診る方がよっぽどかヘッジになるでしょう。

ガンになった時の治療費

「けど、ガンになった際は非常に高額な治療費がかかるんじゃないの??」

こう思うかもしれません。

某CMで芸能人が「ガン保険、めっちゃ必要」とかいっているCMありますが、、

「いやいや、お前余裕で高額療養費だろうが何でも出来るやろ、それくらいの収入あるだろが!」

と突っ込みいれたくなりました。
・・・それはおいといて、ガンになったら特別な治療費がかかるか?というと、、、

「大半のガン治療に関しては健康保険が適用になる」

これが正解。
中には保険適用のない治療もありますが、ホント「ごく一部」であり、後は「これやった方が絶対いい」という適用外治療はないですね。

「けど、健康保険きいても、3割負担だと、、数十万かかるんじゃない?」

等と思う方もいるかもですが、健康保険には自己負担上限があります。

えぇ、基本自己負担でも1ヶ月で上限があり、大抵の人は10万以上治療費かかった所でそれ以上支払う必要はありません。 (健康保険に関してはそこらのHPに情報ありますので、興味ある方は調べて見たら幸せになれるかも)

ちなみに、ガンで入院が長期化するか?というと、、、割合的に60日未満での退院というケースが大半ですね。 (ガンの種類によるので一概には言えないが)

はい、、日本の医療制度においては「ガンになったから家を売って治療費に充てなくてはならない」などという事は起こりえないのですね。

個人的な意見では、、「ガン保険じゃなく普通の医療保険でも十分賄えるんじゃね?そもそも、ある程度貯蓄ある人ならその医療保険すら不要じゃね?」です。

まとめ

  • ガン保険(医療保険と置き換えてもOK)は、かなり余裕をもった設計をしている→統計の数倍の罹患の確率にて設計してあるが為、余程の事があってもマイナスにならないようなっている
  • 保険会社にとってオイシイ、販売員にとっても手数料がっぽりでオイシイ商品
  • ガン保険売れているのは日本くらい、米国ではそもそも販売禁止されている。 ※不安あおり商法がダメという事

不謹慎ではありますが、有名人の訃報のニュースの後にCMでアフラックあたりのCMが流れたら、思わず吹き出してしまいそうになります。ホント、メディアも資本主義だなぁ、、と。。

あとがき

今回は正直かなり迷った内容です。

まぁ、流れた内容という事もありますが、時期的にこういうネタはいいのかな?と。 ただ、、恐らく保険屋さんはここぞとばかりに芸能人の悲報・訃報をネタに「煽りに」来るのは火を見るよりも明らかな訳で、、、

どうせこういうネタを書く人は自分くらいしかいないので、ならupしてしまえ、と。 (ホントは変額保険・ユニバーサル保険ネタを書く予定だったのですが、これは近いうちにまたupします。)

なんていうんでしょう、未知の世界が怖いというのは誰しもあるかと思います。

・入院したらどうしよう、凄いお金かかるんじゃないか?
・ガンになったらどうしよう、、
etc…

多くの人はそこで止まってしまい、実際にどうなんだ?という事を調べようとしません。 健康保険制度も、3割負担という内容だけは知っていたとして、1ヶ月の自己負担上限とか知らない人多すぎですし。 (差額ベッド代に関してとか、議員さんすら知らない内容)

ガンに対しても、罹患率(はじめてその病気になる確率)は意外に表に出る事ありません。 (1/2の確率でガンにかかる、ばかりであり、何歳からこれくらいの割合でかかるというデータ、殆ど知られていない)

保険屋さんですら、ここら知らない人が意外に多かったりしますし、知っていても伝えようとする人はそういません。 だって、真実を語ったら「商売」できなくなりますから。

ま、だから自分の様な人物が未だにFPで食べていけるんですけどね(笑)

誤解されている方も多いですが、自分自身保険自体を認めていない訳ではありません。 ガン保険にしても、「適正な値段でかつ、本来の目的を明確にした上で」販売されるなら、大いにアリだと思ってます。 (ガン保険は、再発等長期化した場合、終末医療に備えるという意味ではアリと思っている(望む人は、という意味))

が、、適正価格なんぞになる見通しは全くなく、、悲報や訃報をネタに保険会社がぼろ儲けという現状は、、、

この手のネタを書くと、、案外誹謗中傷メールとか異様に届くのであまり好まないのですが、、 ま、1人でも「おぉ、参考になったよ!!」という人がいれば幸いです、はい。

ん~、相変わらずまとまりなくてすいません。。

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