死亡保障の別の考え方~死亡保障は保険だけ?~
前書き
「旦那が死亡した際には保険金欲しいよね~」
まぁごく当たり前の話です。
残された遺族の為に、生活が困らない程度の保障を残す、、ごく当たり前の概念です。
が、ちょいと死亡保障に関して誤解されている、というか凝り固まっている方、案外多いです。
「死亡保障って保険じゃないとダメなの?」
恐らくこんな事を書くのは自分くらいでしょうから、「は?何いってるの??」と思われる方も多いでしょう。 ちょっとした発想の話、ちょいと書いていきます。
死亡保険金=お金
死亡保障って何でしょう?
そもそも保険というものは何でしょう?
「被保険者が死亡したら契約した保険金額がおりるもの」
はい、、「何を今更いってるねん?」という話ですね(笑)
さて、大ざっぱな死亡保障の決め方、必要保障算出はどんな公式でしょうか? 細かい所はおいといて、
(老後までの生活費不足分+学費残)ー貯蓄
※ここでの生活費不足分とは、遺族年金など加味した上での不足金とする
はい、非常に大ざっぱな計算式はこんな感じです。 (ホント大ざっぱですが、取りあえず略)
ここで見えるのは「保険金とはお金である」という事です。 (お金という単価で統一出来るもの)
まぁ、ごく当たり前の話ですね。
ここまでは「何を当たり前の話をしてるねん?」と思われるでしょう。
ちょっと発展させます。
- 老後までの生活費不足金というのは生存期間が長くなればそれに反比例して減っていく
- 学費残も、当然ながら生存期間が長くなれば減っていく
- 貯蓄というものは、基本年齢があがっていけばいく程上昇していく(いかなくてはならない)もの
1)に関しては、ちょっと細かくかくと、「(年収ー生活費)×老後までの年数」という事となります。 よって、例えば老後までが30年という事ならば、当時から10年経過していれば、10年分の生活費不足金分は用意しなくても良くなる、という事となります。(この考え方が、収入保険、逓減保険の元となってます)
2)に関しても同様。子供が0歳の時までは「幼稚園から大学までの総合計」の学費が必要。これが子供が19歳(大学1年)になったとしたら、その時点で必要なのは「残り3年の学費のみ」となりますね。具体的に、0歳から22歳までの学費が1000万ならば19歳になった時点では数百万程度になっています。
3)に関しては賛否両論かもしれません。えぇ、生活していく上で何かとお金かかりますからね。子供が進学する度に貯蓄高が減ったりとかまぁありますから。。が、老後、いわゆる定年した後に年金のみで生活可か?といったら答えはNO。退職金が昔みたいに出るか?といったら、それも答えはNO。えぇ、自助努力で「貯蓄を増やしていかなくてはならない」のですな。
「必要保障額はどんどん減っていくもの」
これは理解出来るかと思います。
同時に、
「必要保障額はいずれはゼロにならなくてはならないもの」
こういう事もいえます。
えぇ、死亡保障というものは「被保険者の死亡に頼るもの」ともいえますから。 これについてもう少し突っ込んで書いてみます。
現金だろうが保険金だろうが同じお金
「え?保険金がゼロにならなくてはならない?意味分からんよ。。」
と思われる方もいるかもしれません。これは非常に分かりやすい例えがあります。
例えば必要保障が2000万欲しいとします。
・・・単純に、今宝くじでも何かあたったとして2000万がポンと手に入ったとしたらどうでしょう? 死亡するまでもなく、2000万が増える訳ですから、当然保険金は不要となりますよね。
えぇ、保険金で受け取ろうが現金だろうが、価値は同じですから。 ここまでは理解出来るかと。
ちょっと発展。
「その年齢での必要保障額分の貯蓄が出来たら、その時点で死亡保険金は不要」
上記のところで書いた公式(??)に当てはめて考えると、、最初は保険金が2000万だったとして、15年後には1000万の保障で十分となっていた場合、1000万の貯蓄があれば保険金は不要じゃない?という発想です。
「いや、万が一の際、老後までの生活費は問題ないとして、老後資金が心配だから保険金はゼロは。。」
と仰る方もいるでしょうが、「いつまで働ける前提なのか?」を逆に聞きたいです。 (定年年齢は今後どんどん下がっていく事が普通に予想出来ますからね)
はい、老後まで~としているのは「働いている事が大前提」「生産能力が高いうち前提」だから、です。 まぁ、中には老後でも稼ぐ人はいるでしょうが、全体的割合からいって非常に少ないでしょうから。。
「いや、それの前提は分かっている。老後は2000万貯蓄が最低欲しい。出来れば2500万欲しいので、500万分の死亡保障を終身として残したいねん」
まぁ、、ここまで考えている人はそうそういないでしょうが、この前提でも「終身保険=死亡前提のお金」といえるので、だったら2500万を用意出来るように貯蓄を励む必要があるでしょう。
なんにせよ、「お金は保険金でなくても現金でも意味は同じ」という事、覚えておいて下さい。
お金はすぐに貯まらない
まぁ、当たり前の話ですね笑。
ひとえに500万といっても、仮に毎月の積立(ゼロ金利と仮定)で考えると、、月1万円ならば500ヶ月かかります。 まぁ、月1万だと40年以上という年月が必要、非現実的なので月2万と考えても250ヶ月、20年ちょいかかります。 1000万貯める、という場合はその倍、2000万ならばさらに倍ですね。
宝くじでも当たれば話は別ですが、世の中そんなに甘くないものでして、、 数百万という額を貯めるのは、ある程度コツコツ計画的にやっていかないとどうにもならないものだったりします。
「いや、そのうち、そのうち♪」
と思っていたら、時の流れは速いですよ。
例えば、50歳から60歳までの10年間で1000万を貯めようと思ったら月いくらずつの積立が必要か? 年間100万の貯蓄、月に直すと???
「老後資金は、子供が大きくなってからで~」
なんていう生保販売員の方いますが、ある程度コツコツやっていかないとどんどん厳しくなってくるのが現実ですから。
えぇ、保険金を決定する際にはホント軽々しく500万、1000万とか額が増えたりしますが、実際に貯めるとなるとかな~~り大変だぜ、何か麻痺してない??という話でした。
・・ここまでは前置き(笑)
次の事が書きたかったのでこの項目を書いていたのでした。
保険金に変わるもの
前もって書いておきます。
ここから書く事は、あくまでも一つの意見に過ぎません。 こういう発想もあるんだ、という事で捉えていただければ幸いです。
保険診断や貯蓄診断をしていますと、ホント色んな方と遭遇します。 で、その中で逆に自分が勉強になったという事も少なくありません。 以下、とあるお客さんの話をざっくりと抜粋。
私は保険はかけていません。
というのは不動産収入があるからです。
私が死亡しても、妻の収入が困らないように、という形で不動産業界に足を踏み入れ、マンション1棟を競売で落として~という形での収入体系を作り上げました。
これって、一つの保険の代わりといえませんか??
はい、自分自身かなり衝撃を受け、それからのスタイル変更のきっかけとなった意見でした。 まぁ不動産業界マンセー、不動産投資はノーリスクだぜ、等という事はいう事はさらさらありませんし、突っ込むべき所はまぁそれなりにありますが、こういう発想は普通にアリだと思います。
「残された遺族の為の仕事を残す事」
これも立派な保険だよな、と。
保険、というか「遺産」といった方が適切でしょうか。
「遺産として、お金を残す」(貯蓄という意味)
「遺産として、収益不動産を残す」
「遺産として、収入権利を残す」
十分アリだと思います。
むしろ、こちらの方がより好ましいのではないか、と。 (生存時でもそのお金は共有出来ますし)
自営業として、妻と共同で~というのも素敵ですね。
※この場合、妻1人でも出来るもの、とする
ちなみに、自分は当然の如く保険金はかけてません。 が、今のところ、こんな財産を残しています。
- ちょっとした権利収入(半永久的なもの。もうすぐ完成予定)
- ネットを用いた収入をあげる為のノウハウ
はい、こういう保険(遺産?)の考え方もあるんだよ、という話でした。
「い、いや、、発想は素晴らしいような気がするけど、ちょっと無理あるよ。。。」
仰る方もきっと多いでしょう(笑)
が、ネット上でお金を得る事はそこまで難しい事ではありません。 当然、現在の収入と同じだけを稼ぐ~となると、難しいかもしれないですが、月数万程度の収益をあげる事自体はアイデア一つでどうとでもなるんじゃないかな、と。
基本、ネットは無料でどうとでも出来ます。 (フリースペース利用すれば) 元手ナシに、上手くいけば家計ががらりと変わる事も。
HTMLの知識(最悪なくてもどうとでもなる(笑))はあって損するものではありません。 時間に余裕のある方、騙されたと思ってチャレンジを。
って、何の話なんだか。。(笑)
あとがき
今回は、、途中からぶっ飛んでますね(笑)
さすがに全ての人が後半の「遺産」の発想で出来るか?といわれたら、難しいかもしれないですが、これも立派な保険の考え方だと思います。
敢えて今回は触れませんでしたが、「目標時期と目標金額を設定、それに向かって全力で貯蓄に励む」というのも普通にありでしょう。 それに加えて「運用」という事も視野にいれるのも十分アリ。
「保険(遺産)の考え方は、色々ある」
これを今回書きたかったのですな。
えぇ、何も死亡保険だけが保険じゃないんだよ、と。
さすがに万人受けする内容だとは全く思ってませんが、少数の方にとっては今後の人生設計に大きな影響を与えるきっかけになる、、かも。
何年後かに「あの時のたくみ氏の記事読んで人生観大きく変わったよ。今じゃこんな立場になれたよ、ありがと♪」なんて方が1人でも現れたら、幸いです。(その時にはカンパして下さい(笑))
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