医学書~生命保険に関する基礎知識~

医療保険に関する検証~データ・討論編~

医療保険に関する検証~データ・討論編~医学書~生命保険に関する基礎知識~
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医療保険に関する検証~データ・討論編~

前書き

「もし重い病気に罹って長期入院したらどうしよう…」

こんな不安がある方、多いかもしれないですね。
が、結論からいうと長期入院になるケースって意外な程少ないんです。

以下、具体的な統計資料より検証してみます。

退院患者平均在院日数




特に見るべき点は、傷病分類別に見た年齢階級別退院患者平均在院日数。 長期入院の上位3位が精神関係となっています。 確かに自宅療養にするタイミングが難しいでしょうね。

退院患者の在院期間別構成割合

次、入院日数に関するもの。



ぱっと見、退院患者平均在院日数はけっこう長期入院(6ヶ月以上)があって一見びっくりしますが、精神病棟・結核病床・老人病床・療養型病床・介護保険適用病棟群群の人数総数は、90千人で、病院の1351.9千人の約6%という点を考慮することをお忘れなく(全体でみると少ない)。

実際の場合の長期入院は…12.2%程度という事になるでしょう。(長期入院=60日以上の入院)

年齢階級別にみた在院期間の構成割合は、長期入院するかしないかの判断にしてください。これで見ると、終身医療保険で「一生涯で」元がとれるかどうかは、分かりませんが、「一入院」では元がとれる可能性は薄いことは分かります。

ただ……退院患者の平均在院日数ってことは、退院できなかった人(死亡した)は含まれていないということか? もしかして、この資料さえも、医療保険の是非につかえない資料かも?



資料自体は、ある任意の一日に入院している人の統計です。 厳密な解釈で行くと、明日30~34歳までの人が入院している確率は1.577%ということですね。 (今日入院している人をも含む)

さて、ここで先程の長期入院確率の2%を出し、計算してみます。 30歳の人が入院し、かつ60日以上入院する確率は…

1.577%×12.2%=0.192%

はい…とんでもない低い確率が出ましたね。

更には長期入院確率の部分は65歳以上の方も含んだデータになるので、実際の病気における長期入院確率は更に下がる事になるでしょう。

「30歳の人で入院する確率は1.577%、平均入院日数は16.5日。ただ、0.192%程度の確率で60日以上する事もある」

こう考えると…医療保険にお金を使う必要ってあるの?と…思いませんか?

「ただ統計はあくまでも統計であり自分が平均的な日数入院すると決まっているわけじゃないだろ?」

と、おっしゃる方もいるでしょう。
当然、あくまでも確率だけなので、かな~~り低い確率ではありますが、長期入院をしてしまうという方も当然出てきます。(現に、統計にて数字が出ている=そういう人もいるという事)

個人的には「統計的な確率を知っていてそれでもリスクヘッジをしたいならすればいいのでは?」という考えです。ここらの感じ方は人それぞれですので。

ただ、実際の確率を知らないでイメージだけで「何か不安だから」というのは間違えているのではないか、と。

そうですね、一つ例を出すと上記統計より精神系やアルツハイマー等だと長期入院リスク高いからそれに備えて~という人もいるかもしれません。

これもデータを。




精神及び行動の障害が199、神経系の疾患(アルツハイマー含む)が100、合わせて299ですね。計算で面倒なので300にして、10万人に対する割合は…0.003%ですね。

「入院を伴う程の重度の精神障害系は無視してもいいレベルの確率」

と自分なら判断します。
それ以前に、重度の精神障害になったとしたら障がい者認定され医療費無料になりますし。。。

他の方の意見

以下、掲示板に出てくる早乙女氏の意見を抜粋しておきます。

他にも世の中には、統計から推測した確率に基づいて判断されている状況が結構存在すると思います。 それを頭から否定してしまうのはどうかと。

私自身、入院確率は2.684%ですし、もし入院したらその入院日数は平均16.5日です。 これは「統計から推測した確率」で、「確定」です。 入院確率を保険料の換算に用いると、思った以上に準備する金額が低くなりすぎるので、ちょっと考慮から外します。 ただ、入院について考えているときや、保険のセールスと話をしていると、現実以上に入院に対して不安になってしまうので、統計を見て、「自分の不安になっているほど、入院確率は低い」と思うのに使っていただければいいのでは?

入院日数は平均が16.5日なので、この2倍をした日数、33日以内に、全体の90%位が含まれると思います(思いっきり大ざっぱです。本当はそれなりの資料から標準偏差をはじき出すべきですが)。

となると、33日分の用意があれば、2.684%の確率で入院したとしても、90%以上はこの範囲におさまる。 入院日額1万円が必要だとお考えなら、33万円の貯金があれば、医療保険がなくても90%以上は大丈夫。

これが、私の考える統計から判断した必要保障額の計算です。 たぶん大部分の人は、残りの10%未満が不安なのだと思います。 この部分は本当にひとそれぞれなので(感覚的というか、心理的なものというか)、いくら上乗せしてもかまわないと思います、予算が許せば。

ただ、個人的に考えて終身医療保険は高い、と。
確かに60歳中盤以降を考えると、10年定期医療保険を継続するよりも、終身医療保険の方が安い。 でも、一生の入院日数が200日未満くらいなら(大ざっぱな計算ですが)、全額預貯金で持っていたほうがお得だと思います。このあたりも、統計をどうとらえるか?ということでしょう。

最後は長期入院をすると思うか、思わないか。 長期入院すると思えば、終身医療保険が得だし、思わないなら、預貯金積み立て(必要に応じて県民共済なども併用)がお得だと思われます。

私は、長期入院はあまり起こりえない(といっても100%起こらないわけではない)という考えですが、それを100歩ゆずっても、長期入院は起こりにくいと思います。

1)ベット数の関係。病院の数の増加以上に、高齢者などの入院者が増加するのだから、病気の状況があまり深刻でない人から、「自宅療養」を迫られる可能性は高い。

2)病院経営者から見た立場。私はこんな180度違う立場から、自分の立場を考えるのが好きです。私が病院経営者だったら、長期入院者の中でも、安静は必要だが、検査や薬があまり必要ではない人の場合(=もうからない患者)は、「自宅療養」を迫るでしょう(笑)一応医療「法人」だから、利益は追求しないとね。今後は診療報酬も下がりそうだから、なおさら「自宅療養」が迫られそう?

ちょっとまえ、風邪で熱が出たので個人医院にいきました。そこは、息子に経営をゆずったところで、それに合わせて病院のビルを建て直しました。そしたら、たかが38度の熱で、いきなり点滴うたれそうになりました。「金稼ごうとしとらんか?」と思ってしまいました(笑)1日半ほど寝たら治りました(病状は軽かった)。あの点滴はどういう意味があるのだろう(苦笑)?

というわけで、長期入院が心配な方には、長期「入院」よりも長期「自宅療養」に対するヘッジが必要だと思われますが、いかがでしょう?こうなると、医療保険以外にもなんらかの対策を練らないと・・・。

以下、またまた過去の掲示板からの抜粋です。
いや、ホントいい内容のやりとりがされていたんですよ笑

医療保険の是非 投稿者:なっち

以前に終身医療保険について、ご相談させていただいたものです。 結局それから1ヶ月近くになるのにまだ入っていないというのも、この掲示板を拝見しているとだんだん、ただでさえクリアーなことの少ない頭が混乱してきました。

終身医療保険は貯蓄さえあれば必要ないのでしょうか?

私は自分が過去に幼少のころからを考えると、6回も入院しており、特に大学病院なんてところは研究の材料となると思えば検査のために入院しましょう。 といってはすぐ入院といわれ、私の頭の中には医療保険には入っておかなければ生活が大変だ!!!という論理がこびりついてしまいました。

一番長かった入院では、60日を超すものも有り、その間の家族の迷惑を考えるとやっぱり貯蓄だけではしんどいような気がします。主婦が長期に入院すると、小さい子供がいて、両親に面倒をみてもらえない場合ハウスキーパーとか色々な面でのサポートが必要ですよね。それって結構お金かかるんですよ。 共働きでなんとか家計を支えていた場合ダブルパンチって感じです。

でも貯金しとけばいいじゃんといわれればそれまでですが、子供がいたりすると無理やり保険に入っておかないとお金ってなかなかのこらなかったりして。(ああ、私の根性のなさをせめないでください)

でも終身医療保険の保険料を払う総額を考えると…皆様のおっしゃる無駄説もよく分かります。自分のニーズを考えて自分で決めるしかないのは重々承知しているのですが、保険って難しいって言うのが最近のわたしの感想です。

主人の保険も定期の死亡保険より割安な収入保障保険に変えようかとも思っていますがなかなか決心がつかずそのまんまです。ほんと…難しいです…
 
Re: 医療保険の是非 投稿者:someone
否定派(?)のカキコがないうちに。。。(笑)
医療保障は、無いよりはあるほうが良いでしょう。 殆どの人が「短期の入院」で済むから、保険料もこれくらいで済んでるわけで、そうでなければ、もっと高いか、保険が成り立たなくなると思います。 自分自身が「短期の入院」にしかならない事が分かってるのなら、保険は要らないのかも知れませんが、自分が、数少ない「長期」になるかもしれない。わからない。

で、あれば、なった時の備えをされておくのが保険だと思います。 ならなかった時に「勿体無かったな」って思える事は幸せです。 そして、その時には、そのお金で、保険会社が儲かったと考えるより、「困った人に使われるんだ」と思ったほうが、人として健全ではないでしょうか?

あと、保険は自分からは買えないものです。 背中を押してもらわないと買えないものです。 押してくれる人を(押されても良いと思える人)を紹介してもらってください。
 
ほったです。なっちさん、悩みは深そうですね。

>医療保険には入っておかなければ生活が大変だ!!!・・・

の裏返しとして、「医療保険に入っておけば、生活は安泰!」と言えるか?というと・・・、そんなことはありません。

保険は、決して魔法の箱なんかではないです。 あくまでも有事の際に金銭的に生活を支えるための「手段」の一つにしか過ぎず、それ以上でもそれ以下でもありません。

まぁ、私なりに以下にまとめてみますが、物事には得てしてメリット・デメリットの双方があるものです。 なっちさんの立場で、その両方をしっかり見定めることが必要です。 決して、「メリットの方だけ見てデメリットは無視」とか、その逆とかではいけないと思います。

【前提】

・ものすごく単純化しますが、「終身医療保険・日額5,000円・1,000日型」だと、保険契約後、死ぬまで最大総額500万円(5,000円×1,000日)の入院費の給付を受けられる「使用権」を持っている、と考えてみましょう。

これを、現金や預貯金の500万円と比較します。

【メリット】

*契約した瞬間から、一生涯この「500万円分の使用権」が手にできます。もちろんちゃんと保険料は払い続ける必要がありますが。当然ですが、現金ではきちっと500万円を貯めるまでは「500万円分の使用権」は手に入らないです。いま現在、自分にそれだけの資金がないにも関わらず、すぐにでも「500万円分の使用権」が欲しいのなら、保険は最も確実かつ有効な手段といえます。

・また、支払総額が500万円より遙かに少ない額(30歳開始/60歳払込完了のような30年の払込期間なら、ざっと4分の1強程度)で、その4倍近くの「500万円分の使用権」が手に入れられます。例えば現金を原資の4倍に増やすためには、30年の積立運用で平均8%近くの年利が必要です。これって、運用のシロウトにはかなりキツいレベルです。バブル時代の郵貯だって、こんな年利に到達したことはありません。しかも「いざ」のための医療目的資金なら、プロが選ぶような高リスクの運用は躊躇するところでしょう。だって、運用が上手くいかず、資産が目減りした際に病気入院になったりなんかすると・・・。


【デメリット】

・「使用権」ですから、権利行使する間もないままお亡くなりになれば、少なくとも入院給付金を受ける権利は無条件放棄となります。現金は、「お亡くなりになったから自動的に消滅ね」なんてことはありません。

・いくら「500万円分の使用権」を持ってるからと言って、たとえどんなにヒドイ病気でも、1日5,000円分しか権利を使わせてもらえません。現金では、この点でも柔軟です。

・将来、インフレで現在の5,000円がどんな価値になっているか?年平均3.3%程度のインフレが進行すると、貨幣価値はおおよそ50年で5分の1になります。その場合、50年後の「日額5,000円」は、現在の1,000円程度の価値しかありません。現金でも同じジャン、ということなかれ。インフレが思いっきり進行する場合は、銀行の利息なども連動して上がりますから、現金を預貯金するだけでもインフレによる目減りの影響は多少緩和できます。現状の医療保険の場合、契約の際の給付金が確定額になりますから、「すご~いインフレだから、給付額を増やしてあげますね」なんてことはありません。このデメリット、長生きすればするほど影響が大きくなることが予想されます。

・・・まぁ個人的には、このデメリットに関しては「保険会社の怠慢」だと考えてますが。
 
Re: 医療保険の是非 投稿者:早乙女 桔梗

ほったさん、相変わらず説明うまいですね。 保険=オプション取引ですから、おっしゃる通りです。 なっちさんの場合は、自身の過去の経験より、長期入院がありそうと考えてらっしゃるので、終身医療保険がよろしいかもしれません。 私も何が何でもダメとは、言いません(それでも個人的には保険料もったいない、とは思いますが)。

——–
主婦が長期に入院すると、小さい子供がいて、両親に面倒をみてもらえない場合ハウスキーパーとか色々な面でのサポートが必要ですよね。それって結構お金かかるんですよ。
——–

まあ、これは一応営業マンの言う保険の範囲なんでしょうけど、状況によりかなり違うでしょうね。 上の例で、だんなが子どもの世話ができないとすれば、お金がいくらかかっても「無理」でしょう(お金の問題ではない)。 逆に子どもの世話も完ぺきで、洗濯も料理もできれば、そんなにお金がかからなくても、奥さんが退院してくるまでなんとかなるでしょう(直接増える費用は、子どもの保育料くらい)。

——–
共働きでなんとか家計を支えていた場合ダブルパンチって感じです。
——–

これは、保険以前に別の問題がありますが、現状がそうならば、保険に頼る以外の選択肢はないでしょう。

——–
でも貯金しとけばいいじゃんといわれればそれまでですが、子供がいたりすると無理やり保険に入っておかないとお金ってなかなかのこらなかったりして。(ああ、私の根性のなさをせめないでください)
——–

もし、医療保険に加入するのであれば、入院用の貯蓄はしなくていいんですが、その他の貯蓄はイヤでもしなけりゃならんでしょう。 主婦雑誌のように、まず収入から貯蓄分を差し引いて、残りで生活するようにしないと(笑)収入から生活費を引いた残りを貯めようなんて思っても貯まりませんぜ。

——–
保険に入っておかないとお金ってなかなかのこらなかったりして。 ——–

というのは、「保険で貯蓄」という考えだと思いますが、よ~く考えておかないと痛い目にあう可能性がありますので、ご注意を。

ほったさんの話でも、終身医療保険を貯蓄として見ているのではなく、長期入院が前提だとすると、「定期医療保険よりも割安な掛け捨ての保険」だと言っている訳です。

医療保険で貯蓄性を考えるのはあまり意味がないと思います。
 
Re:医療保険の是非 投稿者:なっち

someoneさん、ほったさん、早乙女桔梗さん、皆様貴重なご意見をどうもありがとうございます。 色々考えるべきこと多いですね。

保険とは私にとってなんぞや、というところから考えないと結論はなかなかでそうにありませんね。 someoneさん。そうですよね。一緒に考えてくださるライフプランナーの方が身近にいるとベストですよね。 医療保険をサンプリングしてくれたソニーの営業の方にでももう一度よく意見を聞いてみようかな。(でもその後できっとまたこの掲示板にご相談で登場しそうですが)

ほったさん。すごく解りやすく説明していただいてありがとうございます。人生、予定は未定..ですので保険を損得で考えてはやっぱり駄目ですよね。

私はちなみにD社の入院保障は持病と過去の入院歴で却下されてしまったので、今は簡保の日額4,500円のみとお寂しい限りです。 でも自分は長期入院しそうと言う気がするので再度チャレンジしてみようと(入院保障に)思ったのですが。 私が保障を受けられるかどうか解りませんがメリットとデメリットもう一度よく検討してみます。

早乙女桔梗さん。
はい。貯蓄に精出すよう努力します(笑)
ちなみに家の主人は炊事洗濯全然しません。(…) 医療保険を貯蓄の代わりにしようとまでは考えていませんが、終身医療保険の解約返戻金を終身保険のかわりにしようとは考えています。

私は、終身保険は葬式代さえあればいいと考えているので、主人の収入保障保険と終身医療保険。 私の終身医療保険を軸に保険の見直しをしようと考えました。 でも、保険料をいかに妥当な線までもっていくか。というところも考えどころですよね。

保険料と保障そのバランスに納得できれば決められるんですけど。 一長一短のものが多いです。 ただ、この間から主人の会社の保険の営業の方に勧められているD社のDD人生は高すぎるーと思う今日このごろです。 以上 がんばって考えなくちゃというのが年頭の抱負といったところでしょうか。 長いカキコですみません。またおじゃまします。
 
Re: 医療保険の是非  投稿者:早乙女 桔梗

1つだけ気になる点がありましたので、書き込みします。 上の文章から考えますと、医療保険の解約返戻金を葬式代にあてようということでしょうか(違ってたらすいません)?

終身医療保険の解約返戻金は、確か払込終了時が一番高額のはず。 終身保険のように、払込終了後に寝かしておいても増えません。 逆に医療保障の経費は発生しますので、年々解約返戻金は減っていくはずです。 また、終身保険と違い、最大でも払込保険料の70%くらいしか戻ってこないと思います。

また、解約返戻金を手にするということであれば、「解約」したということで、以降の保障は無くなります。仮に保険料総額が120万円として(まあ、こんな線だと思いますが)、最大の解約返戻金でも80万くらいでしょうか?

目的の葬式代を30万円とすると、解約後の入院に当てられる費用は50万円で、入院日額5,000円とすると、100日分です。 これをどう見るのか?ということでしょうか?

最大の解約返戻金の時期=払込終了時=60才ぐらいとなると、年齢的に見て、これから先が急激に入院の可能性がでてきて、なおかつ入院の長期化が考えられる時期です。 長期入院が不安ななっちさんは、これをどう見るのかということでしょうね。

長期入院保障が第一目的ならば、終身医療保険を終身払いにするのが、最も効果的な方法(お得だということ)だと思われます。 死亡でもお金が下りるタイプもあったはずだと思いますので、葬式代も問題ないと思われます。

そして、終身医療保険を選ぶのであれば、破綻可能性がなるべく少ない保険会社の商品を選ぶのがよいと思われます(高格付けの会社)。 30年以上もの間、契約が有効でなければ意味がありませんから。

とりあえず、1意見なので、ご参考までに。「解約返戻金が・・・」という文章が気になったもので。
 
Re: 医療保険の是非  投稿者:なっち

早乙女桔梗さま ありがとうございました。 保険料総額は120万円位を妥当な線と考えていらっしゃったのですね。 それが世間一般なのでしょうか。

私は、日額1万円の補償をお願いしたら試算すると65歳払い済みでももっと超高い額だったような。 たしか保険料総額はゆうに300万円を越えた額でした。

これは保険かけすぎなのでしょうか?ちなみにこれはS社の終身医療保険で1入院120日まで終身で720日までの入院が補償されるものです。前記の額で保険をかけていると90歳時点でも100万円を越す返戻金が有ったので… ああ、益々悩む今日この頃です。
 
Re: 医療保険の是非  投稿者:早乙女 桔梗

こんばんは。年末年始休みなしだったので、休みて~。の早乙女です。

——
保険料総額は120万円位を妥当な線と考えていらっしゃったのですね。 リ それが世間一般なのでしょうか。
——

私がいつも保険料などの計算の目安にしている、オリックスダイレクトの数字です。 ホームページから年齢などを入れると、保険料や解約返戻金を毎年の表にして表示してくれます。 ここで、30歳から、65歳払込終了で、日額5,000円の医療保障(オプション一切なし)を計算すると、払込総額120万円ちょいになります。

で、これが「妥当」か、と言われると分かりません。 私は掲示板での主張通り、医療保険はほとんどの場合は不要論者ですし。 「世間一般」か、といわれると、オリックスダイレクトの保険料は安いほうなので、これより極端に安い終身医療保険もないと思われます。

——
私は、日額1万円の補償をお願いしたら試算すると65歳払い済みでももっと超高い額だったような。たしか保険料総額はゆうに300万円を越えた額でした。これは保険かけすぎなのでしょうか。
——

オリックスダイレクトは、日額5,000円以上はありませんが、2本かけて日額1万円と考えると、支払い総額は250万くらいにはなるでしょう。 これに短期入院特約(1泊2日から出るやつ)とかオプションを付け加えると、すぐに300万円くらいにはなるでしょう。

支払い総額が300万円だからといって、「割高な」終身医療保険という訳ではないでしょう(終身医療保険という範囲では)。

——
前記の額で保険をかけていると90歳時点でも100万円を越す返戻金が有ったので…
——

ここまでの予算を考えている、なっちさんには、私個人の考えで次のような方法を提案します。

<前提条件>

1.今まで病気がちだったので長期入院の準備をしたい。
2.この予算の範囲内で、葬式代も用意したい。

入院日額1万円とは、月額30万円ということ。なっちさんは分かりませんが、給与の手取りより多い人もいるのではないでしょうか?

となると、明らかにかけすぎかも(サラリーマンの妻とすると)。

で、入院日額5,000円として、終身医療保険に加入します。 支払いはできる限り長期で(できれば終身払い)。 これは、掛け捨てだと考えて途中解約はしません。 それで、残りの予算を貯金します。

そうすると、65歳までに150万円以上は貯められると思います。 終身医療保険は加入したままですから、長期入院の不安は解消した上で、150万円貯金できたわけです。 これで葬式代を考えてもおつりが出ます。

貯金できないと言われちゃうと、そこまでですけど。 ま、私なら全額貯金しますけどね。 もし、65歳までに大した入院をしなければ、300万円以上も貯金できますから(笑)。 途中で入院したら、貯蓄を取り崩すだけですし。 仮にうまい具合に年平均3%くらいで、積み立て運用できれば、500万円にはなります。

そろそろお仕事も始まったころだし、他の常連さんの書き込みもお待ちしています~(笑)。
 
Re: 医療保険の是非 投稿者:たくみ

takumiです。
常連というか、一応管理者です(笑)
さて、もう大体ほったさん&早乙女氏が書いてしまったのですが、2点程付け加えます。

【入院により、生活費ねん出が大変】

何故か全く知られていない事実ですが、生活保護の対象になります。 この生活保護というのは、一生受取るというものではなく、「経済的に厳しい状態の時」出るものであり、この支給条件項目の中にもしっかりと「病気などで入院し、生活が困難な場合」という項目があったりします。

生活保護なんて…と思うかも知れませんが、これは日本で住んでいる特典です。 これらのお金、どこから出るかといえば、国ですな。 税金、払ってますよね。 ちょっと視点を変えると、「国に毎月(年)保険料を支払っている」という事ができますね。 公的給付は、自分で申請しないと貰えないので、ここらへんは知っておいた方がいいでしょう。

保険だったら、支払い対象になったとしたら、即請求しますよね?

『生活保護なんて、出ないよ!なかなか…』

というかも知れません。
ただ、自分がいっている前提は「医療費により、生活が困難になった場合」という事です。 当然、医療費をねん出できるだけの貯蓄があったり医療保険に入っていた場合は出ませんのであしからず。

もう1点。

「共済を考慮し、60歳くらいまで掛捨てで安く上げ、その間に貯蓄するという選択は?」

「え~、貯金なんて苦手だよ~」

こうおっしゃるかもしれません。
が、逆に自分は聞きたいです。

『保険のみで老後って安泰するものなの?』
『老後、年金だけで大丈夫なの?日本、信用できる??』

元々自分は身体がそんなに丈夫ではないので、長くは働けないのでは?と思っています。 はい、50歳くらいには自分はリタイヤするんではないでしょうか?

自分の理想(誰もかもしれませんが)は、40歳代で働かなくても生きていけるだけの銭を作る事。 当然、宝くじでも当たらない限り、生半可な事では達成できないでしょう。 よって、「どれだけ出費を抑えるか?」というのは重要な項目としています。

自分は、終身医療はお気付きでしょうが、否定派です。 はい、30年後に今と同じ物価なんて考えにくいですから。 まだ、変額終身医療保険なんていうインフレ対応型でもでたとしたら考慮するかもしれませんけどね。

お金をためるのが苦手でしたら、毎月引き落としされる銀行系の積立て商品、投信なんてのもアリでしょう。 手段は保険以外でもあります。

…と、貯蓄推進派の早乙女氏に一票を投じてみました(笑)
ん~、まとまりがないかな????
 
Re: 医療保険の是非 投稿者:保険女王

シンプルな意見を。
保険は金融商品ではありますが、貯金ではありません。 その時の安心を買うものです。 あなたが不安に思うことに、あなたが気軽に払える金額で保障が買えるなら、買うべきだし、高いと思ったらやめるべきです。

またその不安が無くなったらやめるべきです。 そう考えると短期間の掛け捨てでしょう。

葬式代など、社会情勢や物価によって価格の変わるけれど、人生に一度はあるものは、貯金で用意すべきです。 貯まるまでの期間を保険で用意する手もありますが、解約返戻金など、掛け年数で変わるものではなく、死亡保険金を目的の金額に設定すべきでしょう。 子供が小さくて今私になにかあったら大変と思って入った保険は子供が育ったら必要のない保険です。
 
Re: 医療保険の是非 投稿者:とし

どうもみなさん。
まだ、体調が100%回復出来ていないトシです。 なっちさんの文章を読んで、なっちさん、医療保険加入しましょう!(笑)

加入者の生活状況、経済状況など、ホントに千差万別ですよね。 子供が小さい、夫婦の両親が近くに居ない、貯蓄も十分で無い気がする、シュミレーションをその時々で立てる事が出来ない(又はする時間が無い)。

んじゃ加入しましょう。無理の無い範囲で・・・
それでかなり安心になるなら加入したほうが良いですよ。 万能な保険なんてありませんが、ここまで知識をもらって、悩んでいるなら加入が吉です。 保険が無くても最悪状況にならない状況になったら解約しても良い訳ですから。

ここの常連さんは非常に金融に卓越されている方が多いんで、一般論は否定のこんな形に収まります(笑)

今の保険は儲けようとすると、最悪の選択になりますけども・・・ もともとその為に出来たものじゃないですから。 入院保険も死亡保険も、中に会社が仲介する訳ですから払った保険料は何がしかピンハネされる。

しかし、資本主義の世の中、どんな商品買ってもこの構造な訳です。 嫌なら買わないし、欲しければ買う。 買う価値って、保険で言えば自分の置かれてる状況ですよね。

前段で書かれていますが、なっちさんの今の状況なら当面買っちゃえば? だってなっちさん、欲しいんでしょ。

営業していて思うんですが、例えば、入院の手続きをして保険金を持っていきます。 来週、40数万円の保険金を実際に持っていきますが非常に喜んでいるんですね・・・ 既払い特約料を計算し、私「トントンになりました・・ブツブツ・・」 しかし、お客サン「今、もらうから助かる!ほんと助かる・・」 現実は自分が払ったお金もらうだけです。

これからまた入院して給付受けるかもしれないですけど。 そのお客がどんな状況か、自分には解りませんが自分で言ってるから間違いなく良かったのは間違いないんですよ(笑)

もう一つ。
自分の交遊費かなり多いです(-_-;)
歓楽街が呼んでいる(笑)

小遣い少ないもんですから、自分の保険解約したりして小遣いにしてますが、子供の学資保険だけは手をつけません。(人並みの親の感情を持っていると、妙に安心したりして・・)

多分、間違いなく満期を迎えるでしょう。 これ利率うんぬんじゃないんです。自分の場合。

保険にしろ貯金にしろ準備できてナンボ。 スタートして目的に達して、近道にしろ遠回りにしろ最悪、ゴールに達しなけりゃどうにもならないんですよね。

・最短ルートを気象条件を加味しながら登れる人(自分もなりたい)

・遠回りでも確実に登る選択をする人

・途中で降りる人


最短ルートを知るのは賢明ですが、選ぶのは最良とは限らないですよ。 なっちさんの性分を会って判断した訳じゃないですけど 文面読んでたら、医療保険加入の方向で進めた方が良いよ。

ほんと勝手な判断!(o^^o)ハイ、終了!

まとめ

はい、もう頭が混乱している人が多いでしょう(笑)
一体何が正しいのか?

結局は「どういう選択をするか?」という事だと思います。 例えば、競馬を例に取ります。

まぁ、非常に単純に競馬を例えると、「速い馬を予想する」という博打。 様々なデータにより予想していきます。 ただ、データウンヌンではなく、「この馬が好きだから、この馬券を買う!」という方もいるでしょう。 これはこれで競馬の楽しみ方といえるでしょう。

「データなんて苦手だよ!直感勝負よ、俺は」
「いや、データを重視するね」
「データ?何それ???」

…って、「おいおい、たくみさんよぉ、トチ狂ったんかい?」等といわないでくださいね。 正直、としさんのように、「データからみる手段も知りながら」保険加入アリだよ、というのはアリだと思います。

が、早乙女氏やほったさんのような見方を知らないで医療保険に加入してしまうというのはどうでしょうか? 仮に後で早乙女氏系「貯蓄」の意見を「知らないで医療保険に加入した人」が聞いた場合はどう思うでしょう? 正直、どんな保険も含めていえる事ですが、何が正しいか間違っているかというのは存在しません。 未来でしか、それは分からないですから。

ただ、「選択した」という経由での加入が、好ましいとは思います。 「こんな意見もあるんか~」ってね。

医療保険についてまとめると、以下の選択肢が考えられます。

・終身医療
・掛捨て医療
・掛捨て+貯蓄
・貯蓄

様々な意見を取り入れ、よりよい選択ができれば幸いです。

最後にひとつ。
仮に収入が月200万もあり、かつ貯蓄もあるという方の場合は、どれだけでも保険などヘッジをかけてもいいかと思います。

が、殆どの人の場合は、「限られた収入からの出費」になるかと思います。 また、時間が無限にあるという訳ではありません。

老後(セカンドライフとでもいうのかな?)までの期間までに、ある程度の資産を残すにはどうしたらいいのか? これも視野に入れていいかと思います。

「セカンドライフを迎えるまでに何かあったら以後の生活は万全だけと、何もなかったら…先行き厳しい」

まず、これでは本末転倒ですよね?

「セカンドライフに向け、100%貯蓄にしてたら、それを迎える前に何かがあり、セカンドライフどころじゃなくなった」

これも極端ながらあり得るでしょう。
じゃぁ、2つとも備える形にできればいいじゃん!と思うかもしれないですが、、、お金と時間は無限にはありません。

「どこのラインで妥協するか?」
「妥協するのは、貯蓄か、保険か?」

…なんか飛びすぎましたな。
医療保険に関する選択に少しでも役立てれば幸いです。

あとがき

※2019/12 追記
ふぅ、このページをレスポンシブにする為の作り直しに異様に苦労しました。データがかなり古かったので最新のものに入れ替え、一部内容に手を加えました。

まず統計の話について。
色々な事について言える事ですが「ちゃんとした数字を知ったうえで色々検証すべき」と自分は認識しています。

何となく不安とか何となく当たる気がして、という人は「数字を知っている人や組織のカモ」になってしまいがちです。

×なんか不安だから保険に入る
〇統計上の確率はこうだとしった上で保険に入る

これがベターではないか?というのが現在の自分の意見です。

次、討論(?)について。
過去の掲示板でのやりとり抜粋な訳ですが「保険屋さんと保険屋さんじゃない人の見解の違い」は中々に興味深いですね。保険を売る事でお金を得ているか否か、という視点で見るとさらに興味深いでしょう。

熱心に読まれた方は分かるでしょうが、早乙女氏にほった氏は「保険を売らない立場の数字に強いお仕事をしている人」で、someone氏・とし氏・保険女王氏は「保険で生計を立てている人」です。

まぁ、流石に「過去に病気しがちで長期入院までした、身体弱いよ」という人に「いんや、医療保険は不要じゃ!」は言い過ぎな感もありますが、保険否定派の意見も一理あるでしょう。…なっちさん、冷静に考えて何らかの割り増し条件やら付いているでしょうし。。何故当時誰も突っ込んでいないんだ?自分含め。。

ま、何にせよ「色んな意見を参考にしてこれだ!」と思ったものを選ぶのが一番だよ、という事ですね。

掲示板はスパムやら荒らしがあって再度やろうと思いませんが、こういう相談オンリーの場を提供してコンペティションする、というのも案外需要あるかも、ですね。 …時間出来たら一度作ってみようかな。。

と、話を戻します。

上記あたりも併せて読んで、医療保険が必要かどうか考えてみて下さい。…多くの人が医療保険不要論になるかも。。

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