第17話:パンツ泥棒……
「ぅわー、どうしよう。ちょっと足りないかもしれない……」
「ん? どうしたの? まーた先走って爆買いしてお金ないの?」
「いや、それもありますけど、ちょっとパンツの在庫が厳しくって……いつも買ってるお店の激安パンツ、とうとう私が全部買いつくしてしまって、入荷が3日後って言ってました」
「ありゃ、そりゃ大変だ……どこか買いに行く? 良かったら車出すよ」
「ありがとうございます。ただ、今日はジュンさん帰った後、23時まで私やろうと思っているので、それからだとどこもお店やってないし……」
「明日、朝一で──いや、明日は8時から既にパンツの予約が3人入っているのか……」
「あー、ホントどうしよう……ん? そうだ! 名案思いつきました!」
「ん? 何?」
「ジュンさん、家から娘さんのパンツ、5枚程持って来て下さいよ~」
「……は?」
「5枚あれば足りますから、ね♪」
「いやいやいや、流石にそれはちょっと……バレたらシャレにならん──」
「大丈夫ですって~、5枚くらいなくなっても分かりませんって~、私も何枚あるか覚えてないですから♪」
「……自分のパンツ持ってこればいいじゃん──」
「いえ、私のパンツは元値高いんです! それにお気に入りのパンツを売りたくありません!!」
「分かったよ……どうせ渋っても買ってくるよりいいでしょ? と言うみのりちゃんが容易に想像出来るし……」
「キャッ、ありがとうございます♪ では明日~」
──翌朝──
「おはよーございまーす♪ 例のモノ、持って来てくれました~?」
「……はい、これ。夜中の3時にこっそりタンスから盗んできたよ。うぅ、俺は一体何やってるんだか……」
「wwwwww」
「で……この娘のパンツ、今から1時間後には汚いおじさんの手に渡るのか……うぅ、凄い罪悪感だ……」
「wwwwww」
「ちょ、あんま笑わないでよ、ホント、苦労したんだから……」
「……娘さんのパンツ、盗んできて、ホント、ジュンさんのヘ・ン・タ・イ♡ wwwwwww」
「──! みのりちゃんにだけは言われたくないわ! この変態娘めが!」
「まーまー、落ち着いて♪ 似たもの同士のヘ・ン・タ・イって事で、ね♪ もしこの事がバレてジュンさんが独り身になったら、私、責任取ってあげますから♡」
「……養子になって親子揃って荒稼ぎっていう気でしょ?」
「wwwwww」
「んとに、この子は……バカ話はこれくらいにして、それじゃ行こっか」
「はーい♪」
コメント