第5話:在庫がなくなってノーパン
「うぅ、まさか在庫がなくなるなんて……」
「今日に限って、キャンセルありませんでしたからね。後で仕入れにいかないと、ですね」
「まぁしょうがないか、次の10分後に来る人、断るか。パンツ・おしっこ・手のフルセットだったけど」
「いえ! やります! パンツだけだったら断りますけど、フルセットの上客さんを逃す手はありません!」
「いや、在庫ないけど……どうするの?」
「履いてるパンツ、手放します!」
「──?! 終わった後、どうするの? ま、まさか──」
「そのまさかです! ノーパンで暫くいます! そこまでミニじゃないですし、多分問題ないです!」
「ま、まぁ……確かに、ね。──あ、来た。下の階の72番の部屋」
「分かりました、いってきます!」
───30分後───
「た、ただいまー///」
「お? ちょっと時間かかったねぇ。遅い人だった?」
「い、いえ……いつも通りくらいで終わったんですけど/// (モジモジ)」
「ん? どうした? モジモジして、やけに内股になって」
「──! キャー、見ないで下さいよ~」
「? 何が?」
「だ、だから……スカートの中──」
「ん? 別に見えないじゃ──」
「キャー!! エッチーーー!! (バシン!)」
「ちょ! 何全力のビンタするのさ?」
「うぅぅ……みんなの視線が私の股間見てる……」
「……要するに、恥ずかしいのね」
「こんなに緊張するなんて思いませんでした。冷静に考えたら見える筈ないのは分かるのです──キャ! こっち見ないで下さいよ~」
「取りあえず、ストッキング履いとく?」
「あ、そうします。ちょっとあっち向いて下さい。──んしょ、んしょ、と。もういいですよ~」
「……どう?」
「あ、これなら恥ずかしくないです♪ お騒がせしました♬」
「……ノーパンにストッキングって、滅茶苦茶ヘンタイチックな格好だねwww このまま次の人、行く?www」
「──キャー!! 30分時間ズラしておいてください! 今からパンツ買ってきます!」
「wwwwww この格好で地下鉄乗るの? ヘ・ン・タ・イ♪」
「キャーー!! バカーーー!!!」
「wwwwww」
──その後、仕事になりませんでした。
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