たくみの営業暴露日記 第三部 第18話:告白
同居生活2日目の夜
──寝室にて
「…………」
「もう~、どうしたのよ。昨日より身体に力入ってるじゃない」
「い、いや……昨日はいきなりの事だったから訳分からないまま気付いたら寝入ってたけど……あ、改めて一緒に寝るというのは、き、緊張するな~って」
「www 何よそれ~。変なの~」
「え、えっとさ……ちょっと聞いていいかな?」
「ん? 何?」
「いや、未だに実感ないんだけど、取りあえず付き合う事になったじゃん? で、何故か同居までしてるじゃん? ……何でかな~って」
「ん? たくみ君が言ったんじゃん。結婚する前に付き合いたいって。ステップ踏みたいって」
「そこ! いきなり結婚という単語がチラホラ出てるけど、何で?」
「何言ってるの? 私を口説いたの、たくみ君じゃん。あれだけ熱心にアプローチされ続けたらねぇ……落ちるに決まってるじゃない」
「……俺が……口説い……た?」
「そうだよ~。彼氏持ちでしかも同棲までしている私のところに熱心に通い続けてたじゃない、1年以上も。普通、そこまでしないって。……余程、私の事、好きなんだな~って♡」
「──?!」
「去年の私のピンチの時だって、颯爽と助けてくれたじゃない、仕事放り投げてまで。で、結果的にどうにかなったけど、言ってくれたじゃない。最悪の場合は俺が面倒みるって♡」
「……そうだった……っけ?」
「あれは心震えたな~。そこまでされたらね~、応じない訳にはいかないじゃない」
「い、いや……そんなつもりじゃ……俺自身、何でアソコまでしたのか、正直、未だによく分かってなくて……気が付いたら身体が動いていたというか何というか……」
「www 私にだけは分かるから。たくみ君はアレキシサイミアだから、身体が先に動いて感情が後からついてくるんだって、ね」
「失感情症……だっけ? どんな感情が……後からついてくるの? ちょ、ちょっと……俺には分かんないや……」
「私を好きで好きでしょうがないって感情♡」
「──?!」
「でね……去年助けてくれた時くらいからかな……あ、この人、私と同じなのかも? って思い始めたの。……それが確信に変わったのは、たくみ君が会社で孤立した時……だったかな」
「…………」
「このままいったら、たくみ君、近い将来壊れちゃうな~って。それ、知ってるの、私だけだな~って。助けられるのはこの世で私しかいないだろうな~って。それって、運命だな~って」
「…………」
「だから、結婚しないとな~ってね♪」
「……ありがと。ただ、気持ちだけで十分だから。……好きでもない俺なんかの為に人生捧げちゃダメだって。美幸さんは好きな人と一緒に──」
「────♡」
「──?! え、えっと……これは?」
「これで分かったでしょ? 好きに決まってるじゃない」
「……///」
「たくみ君……」
「……何?」
「一緒に……壊れよ♡」
「──?! い、嫌だよ……普通、今の流れだったらもっとこう……ロマンティックな台詞言うべきだって!」
「wwwwww」
挿話?
まぁ……何というか……一体俺は何を書いているんだ、と。。。
ここ数回の話で、一体どれだけの読者がこの営業物語に愛想尽かすだろう……
こんな事、書く気はさらさらなかったのですが、ここを書かないと田中が単に「訳分からん危ない女」になってしまうので……まぁ、これを書いたところで「なんだ、この女は」は変わらん様な気もしないでもないですが……
「何でこんな展開になってるんだよ! これでどうやって元の話に戻るんだよ!」
な~んてツッコミもありそうですが、無意味な事は書きませんって。……後で読み直したら「これ、なくても良かったんじゃね?」となっているかもですが。。。
後、数話かな? もしかしたらもう少し書くかもしれないですが、それで元に戻ります。
※次回も微妙に甘~い話になるので、こういう話が苦手な人は飛ばして下さい。
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