保険見直し時の解約のタイミング
前書き
「なんじゃ、この保険?すぐ解約してやるわ!」
と、解約して他社の保険に入り直すケースって案外あるかと思います。 ただ、ちょっと待って下さい。
「こういう方法もあるんです」
生命保険は1ヶ月の猶予期間がある
まず毎月保険料を払っている場合で話をしていきます。 大体27日が銀行引き落としだと思うのですが、もし保険料が落ちなかったらどうなると思います?
「来月末まで保険は有効」
ご存じでしたか?
案外保険料が落ちなかったらそれで保険は切れてしまうと思っている人、多いのではないでしょうか?
で、これは会社によって違いますが、翌月1ヶ月分だけでも払えば保障は継続していきます。 これを『月遅れ契約』といいます。
まぁ、2ヶ月分を翌月払えば何の問題もありませんが、もし2ヶ月分払うのが難しかったらこの方法も使えます。 (会社によっては2ヶ月分いれなければいけないところもあるので確認してください)
銀行の引き落としを止める
で、見直しの際、これを活用します。
保険を乗り換える時は「新しい保険の証券がきてから」という鉄則があります。 先に解約してしまって、万が一新しい保険が加入できない場合は「保険がない 状態」になる可能性もありますので。
かといって、新しい保険に加入するまで前の保険料を払うのはお金のムダです。
「保険料の引き落とし停止処理」
これをする事により「保険料を払わない状態にしてしまう」事が出来ます。
例)
4月27日の銀行引き落としを止める
↓
5月末まで保険料を払わなくても契約は有効
引き落とし停止処理の方法
- 引き落としされている銀行支店に直接出向く
- 毎月●●円引き落とされている保険の引き落としを止めたいという
- 引き落とし停止の書類をかいて完了
この流れで完璧です。
出向いてみて下さい。
なお26日等1日前だとこれが出来ない場合もあります。 その際、荒技として27日の日だけ口座のお金を保険料以下にしてしまうという手もあります。
引き落とされる口座にお金が入っていなければ当然保険料は落ちないですから。
見直し→解約のタイミング
これは例をあげて書きます。
・ニッセイをやめて外資へ新規加入する場合。
ex)4月17日に契約
↓
保険(日生)の銀行引落し停止処理
↓
5月初旬には結果が出ますので証券がきたと同時に日生の解約処理
これで実質的に1ヶ月分の保険料を節約する事が出来ます。
万が一保険に加入出来なかった場合
稀に診査にひかかり保険に入れない場合があります。 その時はどうするか?
非常に簡単です。
「翌月に2ヶ月分の保険料をおさめる」
これで元に戻ります。
注意点として「引き落とし停止は1ヶ月だけ」にしておきましょう。 (銀行によって違うかもしれませんが、1ヶ月とか指定できる) そうしないと、再度万が一の時に銀行引き落としの書類をかかなくてはいけな くなるので。
なお、保険会社ではなく「引き落とし先の銀行」というのがミソ。 保険会社でも出来ますが、あれこれ理由を聞かれ、他社乗り換え等と分かった ら引き止め等にあい面倒ですから。
銀行にいった場合、保険会社に電話という事はなく、ただ「1ヶ月落ちなかっ た」という情報のみがいくだけですので、解約防御にあう可能性は低いです。
まとめ
正直、保険屋をやっている人には「当然」の話です。 自分も「みんな知っているもんだ」と保険屋時代は思っていたものです。
が、案外知らないんですよ、皆さん。
保険屋さん、覚えておいて下さい。
『自分たちが当たり前と思っている事、知らない人多いですよ』
診断をするようになって改めて知った事です。 一人の方でも「おぉ、役にたったよ!」といっていただければ幸いです。