某ベテラン生保レディV.S早乙女師匠 ~その1~
前書き
今回あるベテラン生保の方と早乙女師匠のやりとりがありました。その内容が非常におもしろく、皆様にも参考になるかと思い、急遽『号外』としてそのやりとりの内容を掲載する事にしました。
どちらがいいかとは人それぞれの考えがあるので言えません。
『一体どちらの考え方がいいのか?』
それぞれの討論、かなりアツいです。
あなたはどちらの意見に賛成ですか?
是非意見・感想を気軽に投稿してください。
※下の囲みを、必ずお読みください。
あるベテラン生保の人からのメール(全文掲載、まま)
私、営業をはじめて22年になります。
たくみさんの話、解るけど、話の次元が低くて(雑誌で言うなら週刊誌;それも話の軽い雑誌のイメージ)、ほんとに暴露判になり得るの??って感じ。話が表面的で、深さが足りない。
<ウーーン>と、うなる事はほとんどありません。
今までに発行されている暴露本は、いっぱい有るけど読んでみた事有りますか? 出版に賛成される方も居るようですが、何が面白いのか良く解りません。多分、保険業界の知らない話に興味を感じるのか? また、ちょっと興味をそそられる業界なのでしょうか? きっと、問題提起がない(と、私個人はおもいます)のが、気にいりません。
設楽さんの話も、創作的だし(読者を楽しませるために?)、宗教の話ももう一つ、マユツバですね。話としては面白いけど、私は一度も経験ないし、我が社では禁止なので実際そう言う事があると、注意を受けると思うので、もう一つ、話が面白くありません。勤める会社が違うと、こんなに違うの?と、思う事も多々有りますね。また、地域によっても、違います・・・ね。
経験が少ないので、まだまだ話が軽いし、保険の勧め方、考え方も、私は、納得できません。確か、以前、年代ごとの、保険加入の金額についての、アドバイスが有りましたがあまりにも小額過ぎて、驚きました。(机上の理論と、実際の現場とでは、感じる事が違うので・・・)
投稿等、読んでいると、少しの経験で止めた人、少し、かじった人、内勤で、外回りの経験が少ない人、の、発言が多いように思います。
いずれ、国内生保は、外資系にシエアーを奪われるのでは?と言う話も<甘い、甘い、考え>と、思ってます。
今回、ニコス生命が、スイスの会社に身売りされましたが、まだまだ、大変な外資系は、増えてきますよ。<第三分野>と言われる、ガン保険の分野は、日米交渉でアメリカが譲らず、まだ、国内生保は未参入ですが、2002年には、解禁されます。A社や、AF社はどうなって行くと思います?
今度の決算発表には、良く、注目していて下さいね。国内生保と、外資生保とでは、規模がまったく違いますし、発表の基準も違います。
ちょっと長くなりましたね。
たくみさんの人間性は、健全な人(言い方が難しい)と、理解しています。会社の意向に反しても、自分の勧める、相手の要望する保険を売るのが本当です。 会社の意向と言っても、個人的べースの考えが先行する場合が多く、本当の、健全な会社は、<お客様の必要な保険>を、優先的に売っています。営業マンの、適生な感覚が必要とされますね。特にこれからの営業は。
本当のところ、もう、解除しようかな?と、時々思うのですが、まあーもうちょっと!と、雑誌を、斜め読みする感じで読んでいます。保険の本当のプロは、きっと同じ気持ちだろうと思います。言い出すと、切りのないくらい、言いたい事はありますがまあ、そこまで、本気になるのもなーと言う感じ。
たくみさん、コマーシャルもついて、皆の(?)話に踊っていると、これから先、あまり良くないですよ。名前の通り、もっと、極めてください!!
もっと、プロになってください。
以上
それに対する早乙女師匠の返事
経験が少ないので、まだまだ話が軽いし、保険の勧め方、考え方も私は納得できません。確か、以前、年代ごとの、保険加入の金額についての、アドバイスが有りましたがあまりにも小額過ぎて、驚きました。(机上の理論と、実際の現場とでは感じる事が違うので・・・)
保険についての考え方については、様々な解釈があるので一概にはいえないのですが、一般的に保険加入の金額についてはオーバーヘッジぎみであると思います。
例えば、60歳までに死亡する確率は1割未満です。
ということは、死亡のための保証は最小限にしておいて、60歳以上を生き抜いていくための(老後の保証)ものに重点を置くべきでしょう。
また医療保険についても、掛金とリターンとの比率からすれば、そこそこで充分のはずです。
仮に年額2万円の医療保険に30年加入していたとすれば、総支払額は60万円です。入院保障を日額5,000円と仮定すると、実に120日以上入院しなければ、元がとれません。
もちろん万が一という事態には備えなければなりませんが。
私、早乙女は以上のような方針で保険に加入しております。
今現在、実際に加入しているのは次の通り。
1.最低利回り保証型変額終身保険(最低保障予定利率2.25%)
年払15年
2.生存保険(契約期間終了時に生存していれば、高いリターンが得られるも
の)もちろん、期間中に死亡した場合には死亡保障が支払われます。
3.医療保険(3大疾病一時金付き)
なお、たくみ氏の会社のものではありません。
以前は契約していましたが、解約か、払済にしてしまおうかと考えています。また、昔入った学資保険などはやめてしまいたいくらいです。まだ解約はしてませんが。先々はもっと違った考え方が必要になるかもしれませんが、今はこんな感じです。
以上、早乙女の考えですので、たくみ氏とは若干の相違があるとおもいます。
いずれ、国内生保は、外資系にシエアーを奪われるのでは?と言う話も
(中略)
A社や、AF社はどうなって行くと思います?
A社はガン保険だけでなく、生命保険のフルラインナップを揃えております。A社の決算報告書などを一度ごらんいただければと思います。
数字を見ていただければ、格付けが高い理由がよくお分かりいただけると思います。企業規模ではなく、収益力が違います。これは銀行などにも言えることですが。
言い出すと、切りのないくらい、言いたい事はありますが、まあ、そこまで、本気になるのもなーと言う感じ。もっと、プロになってください。
たくみ氏も勉強不足の点もあり、パーフェクトとまでは言えませんが、少なくとも平均値より相当上の力があると思います(今まで営業にきた数社のなかではいちばんマシ)。
メルマガでは伝えきれない部分もあり、また文章力、表現力が不足している部分もあることでしょう。
(つづく)
補足
・・・良く見たらこれって自分(たくみ)に当てられた内容ですね。これが早乙女氏の所に届いたところから始まりました。かなり反撃してますねぇ、師匠。
ちなみに師匠は『貯蓄系生保商品』が好きな人。『死んだら』よりも『生きてたら』を重視する人です。だから意見がかち合うのは当然かぁ。
以下、たくみの意見です。
ぶっちゃけた話、保険は営業マンの意見によってどんな商品でも売れると自分は思います。そう、ある程度の人間関係があれば『この人がこういうんならそうかなぁ?』っていう事で。
例えば、
『保障は絶対5000万は必要です』
といえば、保険をよく知らない人は『そうか』と思い、勧められるままに入るでしょう。『この保険が一番いいですよ』『これは入っておいた方がいいですよ』といい、勧められるままに保険に入る。せいぜい言う事といえば『保険料もうちょっと安くならんか』とか『入院日額もう少し欲しい』ぐらい。それで営業職員は死亡保障を減らす事でその要望に答える。んでもってその中身は『高倍率定期付終身』。
多いのではないでしょうか?そういった入り方をした人。
自分の考えは『当たり前の疑問に具体的な根拠がある事』です。
「5000万とかいう保障はどうして必要なのか?」
入社当時3000~5000万の保険をみて素朴に思いました。その時上司から言われた言葉は
『たくさん貰った方がおまえだったらいいだろう。1000万とかだと少なすぎるし』
でした。
・・・根拠になってないですよねぇ。
まぁ確かにたくさん保険金貰った方がうれしいだろうけど、本来そんなにたくさんいらないケースって多いです。現に3000万以上保険金を受取った所からは一時払いの契約を自分は7件中6件頂きました。『こんなに使わないから半分は会社に預けとくわ』とかいって。
これって本来の意味の保険ではない様な気がします。『万が一の時に不足する金額を補う』というのが『保険』だと思います。
遺族年金・貯金・市や国からの援助etc…
教育費・養育費・生活資金・緊急予備資金・余裕資金etc…
これらを考慮にいれて自分は設計します。
んでもって『終身』とか『定期付終身』の説明。
(まぁ掛捨てで安くすますか貯蓄性を兼ねるか等)
それでついでに他のもの(年金とか養老等)も説明する。
それで具体的に保険設計をしていく。
色んな考えの人いますから、内容は人それぞれ違ってくる。(中には俺が死んだら裕福になって欲しいといい死亡保障を滅茶滅茶たくさん入る人もいるし、貯金があるから保険はいらんという人もいる)
それに60歳までに死亡する人の割合はどれぐらいでしょう? 殆どのケースが定期付終身だと終身部分だけになります。一体いくらの掛け金が『無駄』になることでしょうか? 『保険はお守りだから』『お守り変わり』といって済まされる金額? どうでしょうか、ねぇ。
外資にL字型保険を崩されてますよね、国内生保。
どうしてでしょうか? 納得していれば乗り換えはしないですよね?
でもまだ『国内生保』のシェアは圧倒的。営業職員の量も違うし、まだ外資って『なんとなく嫌だなぁ』という愛国心?のある人多いし。
でもこのままだったら人々の『生保離れ』多くなるでしょうね。中には定期付終身の定期満了の時に満期金がでると思ってる人もいますし。『騙された!もう信用できん!!』とかいって。
自分は『どうして?』という疑問を常に考えます。『AFP』、そして『CFP』の勉強をするにつれて、お客さん達の声を聞けば聞く程、保険商品に関する素朴な疑問がでてきます。一般の人たちも『なんで?』という疑問に対し、具体的な根拠を求める様になったら保険業界もガラリと変わるのではないでしょうか?
・・・プロってなんですか?
保険屋でたくさん稼ぐ人?
知識が豊富な人?
<お客様の必要な保険>って<必要にさせる>事?
皆様からの御意見お伺いしたいです。
私のプロフィールを紹介すべきなのでしょうが、このベテラン生保の方にも私のプロフィールを知らせていませんので、ここでは紹介しません。これを加味しますと意見が違ってくると思われますので。
最終的にはご紹介したいと思います。みなさまの参考となれば幸いです。冒頭に記載の通り、建設的でないご意見はなるべく避けていただきますようお願い申し上げます。
みなさまに役立つ、これから広がりをみせるご意見をお待ちしています(賛成でも反対でも)。
あと、それほど「筆まめ」ではありませんので、メールフレンドご希望の方はご遠慮させていただきます。
早乙女 桔梗(さおとめ ききょう)
さらに補足
いや~、懐かしい。これ、実に20年くらい前のものです。
今では知っている人は少ないかな? このHPは元々はメールマガジンからスタートしたものでした。当時は今と違ってネットに接続するのも一苦労、web公開もFTPソフトを用いてHP作成ソフトを使って~と、クソ面倒でした。(早乙女師匠は自分が保険屋時代の元お客さん、PCに詳しく、当時は早乙女師匠と共にメルマガ運営していました)
まぁ、メルマガ時代は中々過激な事を面白おかしく書いていたものでして・・・ちょくちょく(かなり)「お前の考えは間違っている」「浅はかだ」「経験が浅い」「若造が!」等、色々言われたものです。
ま、昔からディベートは大好きでして、しょっちゅうメールや掲示板でやり取り(バトルとも言う)を繰り広げていたものです。
あれから20年・・・HPの知名度もあがり、何故か一部で自分の事をカリスマ化する人達まで現れ、気が付いたら自分に討論を挑んでくる人が全くいなくなりました。・・・今も昔もさほど変わっていないんですがね・・・
コメント
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