第24話:おしっこ我慢
「ううぅぅぅぅ……」
「ん? どうした?」
「次の人まだですかーー? おしっこ~~」
「……そろそろ常連さん、着く筈だよ。 もう少し我慢、我慢♪」
「ううぅぅぅぅ、漏もれそうです……ジュンさん、ちょっと飲みません?」
「何度も言ってるけど、俺はそういう趣味ないって」
「案外オイシイかもしれませんよ~。 健康飲料で飲む人いるくらいですし~」
「ム・リ・で・す!」
「コップに出してもいいですか? ほら……炭酸割りだとリアルゴールドと似てますよね?」
「確かに黄金水っていうくらいだから──って、アホ!!」
「うぅぅぅぅ、まだですか~~。──漏れちゃう!!」
「ん~、常連さん、珍しく時間遅れてるね──」
「──もうダメ! トイレ行ってきます!!」
「って、今しちゃったら、おしっこ出るの? 常連さん来てから──」
「すぐ出ます! 行ってきます──」ダダダッ……
──5分後──
「ただいま~。ふぅ、すっきりした~。──で、来ました?」
「みのりちゃんが出てって10秒後くらいにね……到着したって」
「──! なんで教えてくれなかったんですか!」
「追いかけようとしたけど、全速力で走っていったじゃん……追い付けないよ、あれじゃ誰も……」
「ま、今から充電しますので、後10分待っているよう伝えて下さい」
「ん? そんな短時間でいいの?」
「はい、今からガブ飲みします♪ ゴクッゴクッ、っぷはぁ〜(リアルゴールド×4杯)」
「良く飲むねー、一気に」
「こうやって飲むとすぐおしっこしたくなるんです。 あ、ちょっと尿意来ましたので、行ってきまーーす!」
──趣味はおしっこ、とでも言わんばかりのおしっこ魔女みのりちゃんでした。
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