医学書~生命保険に関する基礎知識~

医療保険に関する検証~終身・入院費用編~

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医療保険に関する検証~終身・入院費用編~

前書き

「終身医療、老後の為にも是非欲しいよね~」

こんな話も非常に多いですね。
が、またしても自分は「終身医療なんて!」と否定しています(笑)

インフレ

終身医療が何故いけないのか?という最大の根拠を。

・インフレに対応していない
 インフレ=物価価値の上昇=貨幣価値の減少

まぁ、今の1万が、将来3000円の価値しかなくなる…とでもいえば理解しやすいでしょうか。

「んな事、あるはずないやん!」

と、もしかしたらいうかもしれませんね。
が…実際に昭和48年の大卒の初任給が確か7万程度。 …はい、どれだけ貨幣価値が下がったか…歴史が証明してますね。

資本主義という経済の仕組みからいって、インフレは必然といっても過言ではないでしょう。 インフレが起きない=成長しない…という事ですからね。

え?今成長とまってるやん、って??
はい、確かに止まってますな。
じゃぁこれから30年、このまま経済成長が止まっていたらどうなるか?? アルゼンチンなんか、最近の例ですな。 国が破たんします。

そうなった場合、、、インフレという言葉では表せない「ハイパーインフレ」なんてのが起きる可能性すらありますな。 ドイツのマルクの暴落、、、昔教科書にのっていたのを見た事ないっすか? はい、貨幣自体が屑になってしまう…んですな。。 1万が…1円の価値にもならない、、、なんて世界です。

仮に今の終身医療が変額ものであるのなら、正直「アリ」なのですが、確定ものの今の形では…とても超長期というものではオススメできないですね。

って…当然「100%そうなるよ」という事ではないのであしからず。 あくまでも「高い可能性で」という事です。

医療資金について

次、医療資金について。
これは…統計データより判断すると非常に顕著に分かります。 (次の項目で詳しくかいてます)

この医療保険の話は掲示板でもよくやりとりされていますが、ぶっちゃけた話、、一切保険に加入しないで貯金していった方が、確実にトク、、、早乙女氏曰く、「加入者の95%以上が、払い込み以上に給付金を貰っていない計算になる」と、統計資料より期待値たるものをもとめていました。 まぁ……統計ウンヌン以前に…前項に書いた手数料(終身医療は20%ちょいくらいかな?)の事実からいって、大方間違っていないでしょう。

ちょっと細かく計算してみましょうか。 例えば、日額5000円の600日型というものがあったとします。 そうですねぇ、保険料は月3000円にしておきましょうか?

仮に30年払ったとして…3000*360=108万

で、5000円の600日型というのは「合計600日しか払わないよ」というものなので…上限は300万となります。 はい、いくら足掻いても上限は300万と決まっているので、192万以上の儲けというのはないんですよね。 (手術給付金は考慮にいれていませんので、正確ではありません。あくまでも目安です)

ちなみに、月3000円を30年、年利平均3.5%で積み立てていった場合、300万となります。

表現に直すと……

「5%程度の確率にて、元本割れしないで、最高利回りは年3.5%が上限」
『95%の確率にて、損するよ。あ、儲かったとしても儲けは年3.5%程度だよ』

果たして…こんな金融商品があったとして、誰がやろうと思うでしょうか?? 恐らくボランティアの人でもやらないでしょう。

終身医療保険とは…実に言葉を置き換えるとこんな金融商品なんですね。

よって…理論だけでいうと「医療保険なんか入らないで、貯金でもしてた方がナンボかまし」なんですよね、例えお金がたまっていない状態でも。

  って‥この考え自体をいきなり実践せい!といわれても、中々出来ないでしょう。 (自分はやってますが)
よって、あいだをとって、ある意味妥協案ともいえるのですが「60歳までに銭をためるという前提にて安い掛捨て医療保険をかける」というのもアリです。

色々調べてみると、「なんじゃこれ?」というモノ、見つかりますよ。

後、老後で300万程度捻出出来ないレベルの貯蓄しか出来ていない状態では、、、老後生活真っ暗ですぜ。。

最悪パターン

正直…仮に今長期入院しても、保険を入っていないとしても、、、恐らく自己破産する事はないでしょう。 高度医療制度、傷病手当て等、日本には制度でありますから。 って、ホントに中々入院させてくれないもんですよ。 自分自身、経験してまっす(笑)

精神病以外での長期入院について、参考までに書いておきます。 一番可能性があるのは…実は脳卒中でしょうね。 脳卒中の…発見が遅れた場合、処置が遅れた場合…といった方がいいでしょうか? でもって、一番最悪パターンは、半身不髄にて一生治らない…ではなく、例えば1年くらいして完治してしまうケースなんですね。

ずっと半身不髄というのでしたら、障害者年金等、ゲットできますし、いろんな制度がらみでそこそこな生活が出来る程度の銭は入ってきます。 が…当然治ってしまったら障害者年金も手帳も貰えないわけでして… 1年も職を休んだら…ほぼ確実にクビになっているでしょうし。。

その際、再就職をするのは…今の時代、、、苦労するかも。。

これが、、自分が知り得る最悪パターンですね。 って…「じゃぁ、やっぱ医療保険必須やん」と思うかもしれませんが…残念ながら病院自体、なかなか入院をずっとさせてくれないものでして… 3ヶ月以上の入院は不可能と思っていいでしょう。 (床不足の為、リハビリという状態になった時点にて追い出される)

当然…リハビリとなった場合…保険は出ないわけでして……

正直、この最悪パターンをヘッジする事は……保険ではできないです。 はい…100%とまではいかなくても、、現金をナンボその時に持っているか?でしか、回避できないんですよね。。

リスクヘッジ

保険を含め、全ての出来事に対しリスク回避を出来るか?といったら…残念ながら出来ません。 もっと極端な例でいったら…戦争にて北朝鮮あたりが責めてきて、銃でうたれて死亡……このケースでは保険金は出ませんし。。

「このケースが起きたら、運が悪かったと諦める」

時には、こういう諦めも必要でしょうね。 はい、競馬で例えると…全部の馬の券を購入しておけば確実にあたりますが…例えあたってもマイナスになってしまうのと同じ………って、こんな例えでいい…のかな??

リスクを減らす

なんか話が飛んでいる気もしますが、続けます。 はい、、しょっちゅう実生活でも横道にそれる傾向あります、自分(笑)

「病気になったら不安じゃん」
「●●のケースになったら嫌じゃん」

はい、ごもっとも。
実際、自分もあと一歩で最悪パターンになり得る所までいきましたから(笑) (2000年に狭心症をやらかしてます)

ただ、自分自身が病気をやらかした経験からいって、、「病気になったら」の対策よりも、「病気にならないように努力する」という事の方が重要視すべき点ではないのか?と身を持って経験しました。

一番身近な例えでいうと…虫歯でしょうか。 虫歯を防ぐには…はい、いうまでもなく「歯を磨く」事ですよね? 当然、歯磨きをしなくても虫歯にならない人もいれば、歯磨きをしていても虫歯になる人もいますが、当然「歯磨き」をしている人の方が虫歯になる確率は低いですよね?

これと同じで…「ある程度の予防が出来る」病気、案外あります。 そうですねぇ、心筋梗塞・脳卒中はいわば「血液の汚れからくる病気」です。 これらの病気は…食生活や運動等に気を付けていれば、ある程度の予防は可能です。

自分自身、体験したからこその意見かもしれませんが、「病気になった時の為の保険に銭をかけるより、病気にならないよう、予防する事(健康維持)の為に銭遣った方がよっぽどか有意義では?」と思ったりもします。

いかがなものでしょう?

また、「長期入院」というのは…大抵が「病状が重くなった」状態にて起こり得る事です。 いうまでもなく、初期段階のが早く治るというのは当たり前ですよね。 虫歯でも…早期の段階にて治療した方が楽ですし。。

よって、

・定期検診を受ける(人間ドッグ等)
・身体に異常を感じたら、放っておかずに病院にすぐいく

という事は鉄則でしょう。
リスクに対して対策を取る事、もちろん大切ですが、リスクを減らす事についても考えてみる事、大事です。

はい、誰しもリスクは起きないに越した事ないわけですから。

あとがき

これ、10年くらい前に書いた内容かな?今見るとちょっと拙い文章に「かなり強引じゃね?」という内容もあって少々恥ずかしいものがありますが、ま、そのまま手直しせず掲載しています。

色々な縁があって某地域包括センター等の活動の手伝いやらごにょごにょやらせて貰ったりして何故か介護系にそこそこ詳しくなった自分が改めて思う事。

「日本って予防医学に関して全くという程無関心だよな」

日本で自然と子供の頃から身についている予防医療はせいぜい「歯磨き」くらいではないでしょうかね。(細かく言えば手洗いやお風呂に入るという習慣も予防と言えるでしょうが、それでもその程度)

アスリートの観点からいうなら、予防体操・ストレッチの重要性を無視していきなりトレーニングを始めるのが如何にリスキーか?と。。

国の政策で「ジム通い無料、1カ月で15日以上行ったら還付金差し上げます」とでもやったらさぞかし国の医療費負担や介護費負担が減るだろうに、と思うのは自分だけでしょうかね。還付金はともかく、こういう政策を打ち立てる政党、出てこないかな??

一応、上記あたりに軽く書いていますのでついでに一読を。

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