あとがき
たくみです。最初に一言「なんて作品を書いてしまったんだ……」と我ながら。何はともあれ最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。どこからどこまでがノンフィクションかは、皆さまの想像にお任せします。
以下、作品について少々。
正直、ラストはかなり迷いました。ある部分(病気)を省いて、それこそサザエさんの様に突っ走るのもアリかな? とか、逆に事実より未来を想像して最後は1リットルの涙の様に死亡エンドにしてしまおう、とか。(数年前、某編集長に持ち込んだのは、この死亡エンドだった)
実はこの作品は5年以上前に書いたものだったりします。(で、某所で連載していたのは1年くらい前) 何故5年以上寝かせたか? というと、万が一この作品がヒットした際にモデルの彼女に迷惑がかかる恐れがあったからです。ある程度フィクションは入れているものの、ここに書いた内容は遠からずリアルだったりするが為、万が一の特定されるリスクはありましたので。彼女が望む本質は平穏なありきたりな日々、ですからね。
何が一番ベストだったかは分からないですが、現在の史実を崩さない生存ハッピーエンド(?)を選びました。どこかで最後だけを変えた、某編集長絶賛の死亡エンドを掲載するかもですが……創作ものと違い、主人公は実在する人物なので死を書くのってかなり辛いんですよね。
この作品は、最終章を読むと読まないとではガラリと印象・評価変わるでしょう。えぇ、最終章の部分を除けば「援交裏事情コメディ」という内容ですから。最初から病気の事を前面に出して作品にする事もやろうと思えば出来ましたが、それは彼女の希望と異なりますので、あえて最後まで伏せました。
何故こんな作品を書いたんだ? と聞かれると正直答えに詰まります。強いて言うなら、この題材をこんな内容で書いた本は過去にないから、という所でしょうか。ありのままに書いていったら訳分からないものが出来た、というか何というか。
商業ベースで考えれば、援交や風俗の内容をバッサリ切って、いい子ちゃんの内容にするとか、病気ネタを前提の援交ネタがベターなのでしょうが、それだとリアルと違いますし、人物像自体が変わってしまうので、それは違うんじゃないか、と。
印税どうたら言っていますが、改めて読み直すと……これ、色んな意味で一般流通してはダメな気が。それでも、ありのままを残す事に意義がある、人の心に響くのではないか、と。
某所で連載していた時、冒頭部分が分かりにくい! という意見を多数頂きました。そもそも最初の出会いはどうなんだ? とか。何故、こんな事を手伝う気になったんだ? 心理が分からん、とか。
出会いからならここになりますが、この出会いを掘り下げるならば、
実にここまで遡らなくてはいけない。……たくみの営業暴露日記をお読みの方なら分かると思いますが、ここらいれると逆に「創作臭く」なりますからね。(あんな話、大半がリアルなんですが……ホント、自分の場合リアル程創作臭くなるという……)
なら、いっその事ばっさり切ってしまえ~、という事であんな冒頭にしました。
もし読まれていない方、「例えばこんなつきあい方」を読めば多少はスッキリするかな?(一応、出会いから組むまでの話を書いてますので)
対話体形式で殆ど書き上げたのは……「夢見る少女みのりちゃん」のエピソードそのまま、その時のやり取りをほぼそのまま文字に起こして彼女に見せたら異様に受けていたので、それを元にいっその事このまま対話体形式で描き切ってしまえ、と。
なお、最後まで読んでも誤解をする人、多いかもしれませんが、この著に関しての裏(?)テーマは「援助交際撲滅に一役買う」だったりします。
「な、何を言ってるんだ……何でそれでこんな内容になるんだ……?」
と思う方、きっと多いと思いますので解説を。
まず男性の方、この著を読んで「ぅわ~、援助交際っていいよな~、俺も……!」なんて思いますか? 現実はこんなもんですよ? AVで観るような世界線なんてまずありませんから。夢でも見たいのなら、風俗やキャバクラでも行ってた方が数倍マシでしょう。……それは夢に過ぎない、現実は悲惨ですけどね。
「需要を少なくすれば、自然とその市場は衰退する」
裏病棟、いや、大きな声では言えない生保会社の裏事情時代からの自分の持論です。
「い、いや……女性側からしたら、手口とか参考にできちゃうんじゃない?」
こういう声もあるかもですが、
「身体売るよりは数倍マシじゃん」
こう思うのは自分だけでしょうか?
でもって、供給側が「ソフトな内容しかしないよ」となれば、ますます需要は低下→援助交際という世界に恥ずべき文化というか市場の衰退になるのではないか、と。
あ、中には「ぅわ~、援助交際っていいね~、私も……!」なんて思う一部の女の子もいるかもしれせん。が、シャレで出会い系サイトに18歳という設定で募集してみたら分かると思います。ホント、気狂いますよ、男の欲望の現実に、汚さに……そしてその数に。
「これじゃ、普通に働いた方が数倍マシじゃん……!」
こうなるのがオチでしょう。(その根性・労力があるなら、何らかの営業でもやった方がよっぽどか銭になるでしょう)
ね? 確かにこの著が世に広まれば市場は衰退しそうでしょ?(……無理あるかな??)
そもそも何故こんな作品をこのHPで掲載したか……ぶっちゃけ「この続きの話を是が非でも表に出したかった」というのが本当の理由でした。(出来れば保身の為に某投稿サイトで身分を隠してやりたかったのですが、繰り返しアカウント停止処分受けてしまい……他でやっても似た様な結果になったら手間かかるだけ、ならいっその事、自分のHPで掲載してしまえ、と)
えぇ、まさかの続編。これは書く日が来ない事を祈っていますが……現状でもかなり衝撃的でして……(続編は援交? 何それ? おいしいの? と、全く違う内容になります)
「病気による差別、及び安楽死の現実」
ま、この一文だけで「何だ、そのクソ重いテーマは……!」となるでしょう笑
さて、去年から続く「小説の連載」はこれで一旦区切ります。続編は……書くとしても暫く間をあけてから(もしかしたら年単位かもしれない)書くと思います。(現段階でもラストまで書こうと思ったら書けるでしょうが、中途半端な内容では書きたくないので)
暫くは「金融ネタ」を書いていく事になると思います。(とかいいながら、既に書き切った「何だこれ?」の小説をアップするかもですが。ま、比較的短編なのでこれをアップしてから「本業ネタ」を書くのもアリ?)
以上、これでいいのかどうか分からんですが、あとがきでした。
何はともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。
では。
たくみ
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