第15話：みのりちゃんの発見～フェチと喫煙率～
「ジュンさん、聞いて下さい！ 私、最近凄い発見したんです！」
「ほぉ、どんな？」
「何故か、フェチの人って異様に喫煙率高いんです。今まで3桁の人、ジュンさんのアポで相手にしたと思うんですけど、8割くらいの人、喫煙してました」
「んー、案外喫煙率の高い中年以降の人の割合とか多かったとかかな？」
「いえ、若い人も中年の方も初老の方も偏りなくいました。 今の時代からしてこの喫煙率って異常です」
「へぇ、何でだろうね？」
「タバコによって、何か脳が一部異常反応起こしてフェチになる、という事でしょうか？ この説、学会に発表したら面白いかも」
「……仮にそれが証明された所で、全く世の中の為にならないっぽいよね……」
「いえ、女性が普通の男性を探す際に有効ではないか、と。たばこ吸っている人、8割がフェチだから、喫煙者を避けるのがベターとか」
「……昭和の時代の男性は殆どフェチになるじゃん……」
「だから昔、ブルセラショップとか流行ったんじゃないですかね？」
「いや、ネットの普及で個人売買が盛んになったからじゃない？」
「あと、ギャンブルする人も喫煙者多いじゃないですか」
「確かに……禁煙パチンコ屋なんて聞いた事ないし──あっても流行らないだろうね」
「やっぱりタバコ吸うと何か脳に異常が出るんですよ！」
「んー、何の根拠もないけど、微妙に説得力あるね……」
「ジュンさんだってアホみたいに吸いますしw」
「……俺、いつから変態になったのさ？」
「喫煙とフェチの関係からいって、十分素質ありますよ～。 おしっ──」
「ケッコウです！」
──……心底どーでもいい会話を楽しむ2人でした。
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