某ベテラン生保レディV.S早乙女師匠 ~まとめ~
前書き
あるベテラン生保の人と早乙女師匠のやりとりがとうとう完結しました。
いろいろごっちゃになって何がなんだかわからないっていう人、多いでしょう。
いきなりこれ読んだら分けわかんないでしょうね・・・
はじめからご覧になって下さいませ。
『一体何を争っていたのか?』
ざっとまとめたいと思います。
大まかな討論の内容
○外資系の経営状況
ガン保険が国内で解禁になったら外資はやばいよというさとう氏に対して財務状況の数字で対抗する師匠。いつしか話題にならなくなった。
○保険金額がオーバーヘッジぎみ
気がついたらこれに対するさとう氏の意見はうやむやになっていた。話題は定期付き終身へ。
○定期付き終身のよし悪し
主力がこれだと言い切るさとう氏に対し、人それぞれだという師匠。考え方の違いということで締めくくられた。
○定期付き終身VS医療保険(若者)
さとう氏
若いうちに病気になったら保障に入れないから定期付終身。結婚前は受け取り人は親で。
師匠
若いうちは医療で充分。保障は結婚後に。
○担当者に対する意見(解約)
担当者のペナルティを訴えるさとう氏に対し、会社対個人だからそれは知らんという師匠。まとまる事なく以下へ移行していった。
○担当者(保険営業マン)のあり方
担当者によってサービスが違うのはおかしいと訴える師匠。会社組織・教育という問題へ移行していった。
なんかこういう風に箇条書きにすると身もふたもないですねぇ。。。
気がついたら話が移行していって、うやむやのまま終了というのが目につきました。
まとめ
そもそも保険ってなんでしょう?
何かあった時の金銭的不足を補うものと理解しています。
病気・死亡・老後etc…
全てカバーできますね。
では、もし貯蓄がたくさんある人の場合はどうでしょうか? もし自分に5000万の貯蓄があったとしたら保険は加入しないでしょう。
そう、金銭にかかわるものなんですよね、保険は。
で、保険屋の仕事はリスク(必要資金)より適性保障金額を割り出し、提示していく。
財布と相談しながら。マクロで考えるかミクロで考えるか大まかに2種類の内容になります。
ただ、ここまでもっていくのは大変。なかなか話を聞いてくれない。そう、保険に入っていない人に保険を理解してもらうのは大変なのです。
『めんどくさいから』
『健康だから』
『必要ないから』
なかなかこちらを振り向いてくれない。どうやったらこっちを振り向いてくれるか? ここまでは他の営業と大差はないでしょう。
ニーズ換気から興味をひいてからどうするか? 難しいですねぇ、答えは1つではないのですから。
『数学がわからない』
『数学の微分・積分の○○がわからない』
お客をどのレベルまで持っていくか? ずばり、ここに営業マンの手腕がかかっているかと思います。どのレベルなのか把握し、どう教育していくか。なんか学校の先生みたいですね。
ゼロからの営業より、他社切換えのが圧倒的に多いですね、自分は。話しが速いし、ある程度のニーズを持っているのですから。
必要保障額=3000~5000万
なんか数学の公式みたいですね。
(x+y)(x+y)=x2+2xy+y2
いやぁ、懐かしいですねぇ。
なんでこの数値がでるかというかはうやむやで、ただ公式をたたき込む、日本教育からくるとこなんでしょうねぇ。で、ここに誤りの公式を入れ込んでいるのが国内生保の現状。
(x+y)3=x3+3xy+y3
みたいに。
計算のしかたが分からなかったら間違いだとは気付かないからそのまま理解してしまう。上手いですよねぇ。全てが誤りだったら気付くけど、正しいものの中に誤りが入れ込んであるのだからさらにタチが悪い。
ここまでの公式で頭がこんがらがっちゃう人、多いかと思います。これが狙いの様な気がします。
『まぁよ~わからんから任せるよ』
っていう具合に。
保険が理解されていないのは以上の様な理由ではないでしょうか?
次々に公式を押し付ける保険会社。
養老保険→終身保険→定期付終身→生前給付付定期付き終身・・・
最近では生活保障特約付きとか一時払終身移行型とかまででてきてまぁわけわからんぐらい複雑化してきてます。
お客のニーズ?いや、会社のニーズでしょうね。相互扶助の考えの元やっているのか疑問です。
『保障は掛捨てで当然』
いつからこの公式ができてしまったのでしょう?
『保険はいっていたおかげで老後は満期金がはいってきて助かった』
今後聞くことができる会話ではないでしょう。定期付き終身がはびこる国内では。
個人的な考えでは保険は金融商品の一つだと思っています。万が一の保障よりも訪れる可能性が圧倒的に高い老後の資金を重視します。
だってこれだけ医療が発達している世の中ですから。
基本ベースは単体終身+医療。
理想は単終2本。(老後資金用と老後死亡用)
で、不足部分を定期で補う。
定期は結婚してからで充分。
それまでに病気等で加入できなくなってしまうおそれがあるが、全ての安心を得るのは金銭面的に不可能だから、これは2の次にする。
そう、単終・年金は積み立てなので、比較的若いうちから始めないと充分な資金をためることができないのです。
どちらを優先させるか?
これは結婚している人でも同じですね。
こんな感じで自分は保険に加入し、勧めています。書いててやっぱり会社向き(国内)ではないなぁと思います。。。
ビッグに仕事をしている人って、<保険って「その人」に入るんですよ>< 「その人!」 だから入るんです>
ビッグかどうかはわかりませんが、これらの人の契約をひっくり返す事は案外容易いという印象を持っています。全てとはいいませんが、これらの人の契約って無駄が多かったりしますからねぇ。
この当たりの感覚は、言葉では言い表せません。初めに、次元が低いといった感覚に通じています。
次元は低くて結構。
『洗脳』『魔法をかける』のは宗教と同じ。これを解くのは意外に簡単だったりします。
各社の優績に仕事をしている方の話を、直に見たり聞いたりして、自分の目で確認してみてください。 とても感動するものがあります。
現実的ではなかったですね。
よく優績者の人たちと話す機会があったりしますが、抽象的な話が多く、差別が激しいという印象でしたね。
『選ばれた人』とかいう『自負』???
どんどん複雑化する保険の公式のなかで自分達営業マンができる事、常に正しい公式の解き方を学び伝えることの様な気がします。アフター等はこれが出来てから。
そう、我々は会社からお金をもらっているのではなくお客様からお金をもらっっているのであるから。
う~~ん・・・
なんかうまくまとまりませんでした・・・
皆様からの御意見お伺いしたいです。
たくみ
2002.8現在のたくみの意見
いや、これを書かないと今の自分が誤解されそうでしたので(笑)
HPの改装(?)にて、外装をちょいと変更している際、このバトルものを改めて読んでみました。はい…このバトルものは…自分が保険屋時代に書かれたものです。
…今だと…突っ込み所満載の内容ですね、早乙女氏もさとうさんも、そして、自分も。
現時点での意見として…
- 終身なんて、論外。
- 医療保険? その保険料分貯金してた方がマシじゃ!
となってしまいますから(笑)
はい…この時点で、自分を含めて「金融には保険しかない」という前提の元、論議していた…のですよね。。
終身自体…実質利回りに直したら…クソみたいな利回りにしかなりませんし、当然年金も。今じゃ…いつ保険会社が既契約の予定利率引き下げするか分かったものじゃない…なんて事になってます。。超長期という金融商品として…会社の、業界の信用度は…最低ですからねぇ。。。
この後…はい、自分は日生を退社、、メルマガ自体はどこぞかからの圧力により廃刊とさせられてしまう訳ですが…
気がついたら自分は完全独立系のFP(?)となっています。はい…当時からは到底想像つきませんでしたね。。。
早乙女氏も…医療保険をこれだけ(??)勧めていたのが一点、統計資料・保険手数料あたりを調べあげ、、今じゃ医療保険不要論となっています。これは自分も同じ意見なのですが…
対象分野も、、、投資分野あたり、保険以外の商品と総合して考えた場合…
・必要最小限の掛捨て定期
・如何に運用していくか?
と、、、こちらのが有利という事が分かってきて…
保険は…保険屋という立場から離れたからいえる意見だと思うのですが…「絶対必須とはいい難い」もの…なんですよね。極端な例でいうと…「食費を削って、保険料を払う」という事…はい、、、おかしいですよね?
必要保障額において、子どもの学費を考慮にいれる…まぁごく当たり前の事、ありますね。
ただ…冷静に考えてみると…
「実際に自分が生きていた場合、死亡保障上乗せとして考えていたお金を用意できるのか??」
子ども3人、3人とも私立大学、学費合計は3000万!なんていう理由にて、3000万以上の保障を考える人いますが…
「3000万、生きていたら用意できるの??」
案外…絶望的な額だったりします。。
はい、、、「生きていて準備可能な金額分を保険でヘッジする」というのが…保険設定額といえるのでは???
等等。。
公式ウンヌン、決められた常識ウンヌン書いていましたね。
ただ…自分自身も…気がついたら「保険会社による決められた常識の中にいた」のかもしれません。いや、いまこう書いている自分自身も…実は何か決められた常識の中にいるのかも…
また…いずれページ改装をするでしょう。
何年後かは分かりませんが、また…今回みたく、「その時のコメント」たるもの、いれていきたいと思います。
2020.01現在のたくみの意見
気合でHPをwordpressに移行している最中、このやり取りをまた読み返しました。
・・・気が付いたら独立系FPになって18年以上経過、時の流れはホント早いものです。
やり取り自体は20年くらい前かな?
まぁ色々と若かったなぁ、と。
基本、18年前に書いた事とさほど変わらんです。
- 生きている可能性が圧倒的に高い訳だから、生きている間のお金をどうにかするのが先決
- 必要保障額は「生きているうちに達成できる額」が上限であり、場合によっては保険は妥協でもOK
- ホントに銭ない人は、最低限保険入っておかないと残された人に迷惑かかるよ
- 病気リスクはある程度下げる事が可。健康の為にお金遣った方が有意義かもね。(ジムとか)
- 老後の為、運用は覚えておかないと大半の人が詰むよ。
ざっくりこんな感じでしょうかね。
後、保険の販売手数料ってべらぼうにオイシイよね、それ前提じゃないとFP業って難しいよね、だから皆保険売るんだよね、と。。。未だにFPと呼ばれる人達が「保険ありき」になっている現状は悲しい限りです。(FPが高額保険販売の手助けみたいになっているケースが何とも腹立たしい。お前ら、FP名乗るなよ、アホ!と)
今から10年後、一体どうなっているんでしょうね?
きっと大きく変わっていないんだろうな。。
ま、5年後か10年後、また何か付け加える・・・かもです、はい。
たくみ
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