第8話:みのりちゃん、嘔吐……
──昼食中、みのりちゃんの前に定番メニューのカルボナーラとからあげクン
「(もぐもぐもぐ……) ──ん! ゴホッゴホッ……」
「──! どうした? 大丈夫??」
「(顔を真っ赤にして涙目で大丈夫というジェスチャー)」
「まぁ今日は時間たっぷりあるからゆっくーーり食べよ、ね」
「(コクリ)……ゴホッ! ゴホッ……」
「ちょっ、全然大丈夫じゃないじゃん! とりあえず吐こ、ね」(背中をさする図)
「……オェ~!」(原形を微妙に留めてたからあげクンだったと思われる物体登場)
「(みのりちゃんの口をタオルで拭いて、そのタオルで嘔吐物を拭き取りビニール袋に捨てる図)」
「(ハァハァ)すいません、最近飲み込む作業が苦手でして……」
「あ、別に気にしなくていーよ。ま、もっと噛んで飲み込むようにした方がいいね」
「えぇ、分かってはいるんですけど、あまり噛みすぎると今度は気持ち悪くなってしまって、また吐いちゃうんです」
「ん~~、じゃぁからあげクン食べるのやめて、もっと柔らかい食べ物とかにするとか──」
「いーえ! からあげクンは私の生き甲斐です! 例え吐いてでも気合で食べ続けます!!」
「そ、そう……ま、頑張って」
「あーあ、私も真の変態なら良かったのに~」
「え? 何訳わからん事を……」
「変態で咀嚼したもの平気で食べられたら、ジュンさんが十分咀嚼したからあげクン食べられるのに~」
「ぅわ……俺が咀嚼したものペッてするのも嫌だし、それを喜んで食べてるみのりちゃんは流石に見たくないなぁ……」
「えぇ、流石の私もそれは無理です。想像したらまた吐きそうになりました。──あっ!!!!」
「ん? どうした??」
「ジュンさ~ん、とうとう私の咀嚼に嘔吐を見ましたね~。どうでした? 興奮しました??」
「……これ見て喜んで興奮する人、絶対頭のネジが数本抜けてると改めて思ったよ」
「あれ? おっかしーな~。てっきりこれがきっかけでジュンさん目覚めたと思ったのに。……この私の嘔吐物入ったビニール袋、持ち帰って一人で楽しんでもいいですよ。大サービスで5,000円──」
「アホ! こんなん家に持ち帰ったら嫁に頭おかしくなったと思われて病院連れていかれるわ!」
「wwwwww」
「wwwwww」
コメント