第8話:ボディガード
──外でパンツ生脱ぎ要望のお客さんの所へ行っている最中、電話にて──
「もしもし、みのりです。 あのですね、今お客さんと会って銀行の前にいるんですけど、私のパンツの写真だけとってパンツやっぱいらないってお金払わずに帰ろうとしてるんです。ちょっと来て貰っていいですか?」
「──了解。今から3分で行くから待ってて」
「はい、お願いします」
(上着を来て、さっそうと出向こうと部屋を出ようとした時、再び電話)
「もしもーし。お金払って貰えました。 とりあえず今から戻りまーす」
──5分後──
「ふぅ、ただいまー。はい、ちゃんと頂いてきました♪」
「ほぉ、どうやって? お金払わなそうだったじゃん、その人」
「いやー、初めてこういう電話したんですが、効果バッチシです。 きっと怖い人が来ると思ったんでしょうね。 慌ててATMからお金引き出して、ぱぱっと払って青ざめた顔して足早に帰って行きましたよ♪」
「んー、ヤクザさんでも来ると思ったのかね? 監禁されたりするとか?」
「ま、色々考えるんでしょうね。 正直電話だけでこんな効果あるとは思いませんでした。 これから出し渋る人、電話攻撃しますのでヨロシクです^ ^」
「ん、了解。 ボディガード役ちゃんと務め上げましょう。 って、一度ホントに顔出してみたいなぁ──なんか憧れるよ、ピンチにヒーロー参上! ってな感じに」
「ま、電話だけで殆ど解決出来そうですけどね^ ^ いい学習出来ました♪」
──その後、何度か同じようなケースがあったものの、現場に出向く事は一度もありませんでした。
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