第14話:仕事着♪
──7月某日(平日)──
「おはようございます。今日はどーですか?」
「ん~、今日は苦戦かも。キャンセルが今までで一番多かったから……」
「え~、今日は最低でも52,800円欲しいです!」
「まーた具体的だねぇ。何か買いたいものあるの?」
「はい、ネカフェで注文する気満々です!」
「まぁ、何とかなるかな? 即アポ次第だね」
「是非お願いします!!」
──入店、10分後──
「そろそろ1人目のお客さん来そうだけど──ん? しまった! みのりちゃん、今日ズボンじゃん……どうしよう、ミニスカ履いて行きますって言っちゃった──」
「あ、大丈夫です。ちゃーんと着替え持って来てます。その人に白いブラウスにグレーのスカートって伝えておいて下さい」
「ん? その上下セットいっつも見てる気するけど、実は服それしか持ってないの?」
「チョッ!! し、失礼な……この服は仕事用って決めているんです!」
「ほぉ、一種の制服みたいなものかぁ」
「服装伝えるのラクなんです。定型文にしてありますし♪」
「なるほどね。 ──ん? ごめん、とんでもないミスした!」
「え、何ですか?」
「おしっこ希望の人、30分で3人入れてる……」
「あ、大丈夫です。 10分あれば次出ますから♪ 伊達におしっこ得意じゃないですよ♪」
「そ、そう……じゃ、早速おしっこ来たよ」
「えーっと、37番の部屋ですね。行ってきま──」
「ちょ、ちょっと待って。もう一人来たから、ついでに行ってきて」
「え? ま、いいですけど……もしかして連続おしっこですか?」
「そ、そうだね……どうする? 時間稼いでおく??」
「んー、大丈夫です。今から仕込んでおけば終わった頃にまた出ると思います」
「そういうものなの??」
「はい、私の身体はそうなってますから♪ あ、その次がまたおしっこでしたよね? リアルゴールド2杯分いれておいて下さい。じゃ、今度こそ行ってきまーす」
──30分でおしっこ3回という神業(?)を敢行したみのりちゃんでした。
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