エピローグ #8 精一杯強がって・・・
(あれ? 今意識落ちてた? どれくらい? ま、いいや。続きやらなきゃ……)
5月某日、加藤は外部と完全遮断した何とも殺風景な部屋の中で一人黙々と仕事に没頭していた。窓は完全に閉め切り、さらに暗室用遮光カーテンで完全に光をシャットアウトして灯りはPCのモニターの光のみ。いつ日が昇っていつ日が落ちたのかすら分からない時間感覚すら奪われた環境は、否応なしにも加藤の感覚を麻痺させていた。
──1日の平均推定仕事時間、20時間。
この狂気すら感じる生活スタイルは、あの日から数えて2ヶ月になろうとしていた。
(急がなきゃ。時間をショートカットさせなきゃ。全力で、一直線に……約束した9月までに……その後はどうなってもいいから……1年持たなくてもいいから……!)
時は2ヶ月前に遡る。
──3月19日
「お? 伊織さん、今日は起きてたんだ。せっかく目を覚ました時驚かせようと思ったのに」
「た、たくみちゃん……な、何で……?」
「あ、事前に連絡なしで来たのは初めてでしたね。いや~、ちょっとしたサプライズ?」
「わ、私の記憶違いでなければ……きょ、今日って例の面談の日じゃ……?」
「あ~、そういえばそうでしたっけ? すっかり忘れてましたよ。今からじゃ物理的にどうやっても間に合いませんね。ハハハッ……やらかしちゃいましたw」
「な、何やってるのよ……自分が何をしたか、理解できてる?」
「これでシンデレラストーリーはなくなったでしょうね。ま……元々なかった話と思ってきっぱり忘れますよ。これからは──」
「バカ! 今からでも向かいなさいよ! 車で飛ばせば2時間ちょっとでたどり着けるでしょ! どうにかなるかもしれないでしょ!」
「いやいや、無茶言わないで下さいよ。俺、まだスピードの向こう側は見たくありませんから。それに……伊織さん、俺が時の人になったら寂しがるんじゃないかな~って思いましてw」
「な、何を……」
「だってそうなったら暫くの間、俺、メディアに引っ張りだこになる筈ですよ? そうしたら、ロクに会えなくなるじゃないですか」
「そんなの、一時の事でしょ! 半年もすれば──」
「新婚早々、離れ離れになるのは嫌じゃないですか」
「いつ結婚したのよ! そもそもまだ付き合ってもいないじゃない!」
「wwwwww」
──1時間後
「……たくみちゃん、やっぱり後悔してるでしょ。窓の外見てそんなに黄昏ちゃって」
「あ……すいません。ちょっと想い出しちゃって……今日、美幸の命日だったな~って……あれから3年も経つんだな~って……」
「そういえば……そうだったわね……」
「後悔は……今でもしてますよ。あの時、何で美幸の身体の異変に気付けなかったんだろう、何で会社なんか行ってしまったんだろう、何で……俺じゃなかったんだろう、何で……」
「…………」
「今でもはっきり覚えてますよ。美子ちゃん、幸子ちゃんに言われた事。……人殺し、死神、疫病神……化物、悪魔……こんな俺がどの面さげて幸せになれるっていうんですか……」
「…………」
「何が……意志を継ぐ、だよ……何が……大学行かせてあげる、だよ……何が……5年間だよ……何が……」
「…………」
「知ってます? 俺……巷では業界の風雲児って言われてるみたいですよ。一部では神聖化までされて……訳……分からんですよ。ただ、贖罪の為にがむしゃらに動いていただけなのに……俺の実体は、単なる欠陥人間でバカで酷い男なのに……」
「…………」
「地位? 名誉? お金? そんなどうでもいいものばかり積み重なって……いらんですよ、そんなもの。成功者? 意味分からんですよ。……俺はただ、罰を受けたかっただけなのに……」
「…………」
「あ……ご、ごめんなさい、柄にもなくこんな話しちゃって、白けちゃいますよね」
「…………」
「って、すいません。俺の一存で勝手にドタキャンしちゃって……これで時の人になれなくなっちゃいましたし、伊織さんとの約束が──」
「────♡」
「え、えっと……今のは……?」
「ありがと♡」
「な、何がですか?」
「私を選んでくれて♡」
「……は?」
「要するに、地位や名誉やお金より私のが大事って事でしょ?」
「……は?」
「愛はお金では買えないっていう言葉あるけど、それを有言実行できる人なんてたくみちゃんくらいしかいないから。いや~、まさかこないだの話、ここまで本気だったなんて……心震えたわ~」
「い、いや……な、何か勘違いしてません? そういうつもりじゃなく──」
「けど私の事も心配だったんでしょ? 離れてる間に何かあったら~って」
「ま、まぁ……確かに俺が遠方にいってる間に伊織さんの身に何かあったらって頭をかすめたのも事実ですが──」
「ほら、やっぱり! もぅ~、ここまでしなくてもいいのに~♡」
「あ、あれ? な、何か話が明後日の方向にいってる様な……」
「で、今度はどんなワクワクする未来見せてくれるの?」
「……え?」
「こないだ言ってくれたでしょ? まだまだこれからだって。来年も再来年もずっとワクワクする未来見せてくれるって♡」
「た、確かに言いましたが……」
「今度はさ……美幸の憧れた理想の独立系FPになって見せてよ。……それこそ保険という枠を飛び越えて、日本という枠を飛び越えて、世界を股にかけるような、さ」
「……え?」
「あんな事ができたくらいだから、これくらい朝飯前でできるでしょ?」
「い、いや……軽く言ってますが、難易度クソ高いですって……しかも世界を股にかけるって……」
「それができた暁には……こないだの話、受けてあげるから♡」
「……伊織さん、かぐや姫よりドSですよね……普通、ここまで試練与えます?」
「たくみちゃんこそ何言ってるの? たったこれだけの事でこの私と一緒になれるんだよ? 出血大サービスじゃない!」
「俺、これからどれだけ無理しなくちゃいけないんですか! 道半ばで壊れますって!」
「あれ~? 私がいる限り絶対壊れないんじゃなかったっけ~? スーパーマンでい続けるんじゃなかったっけ~? 私の夢を全て叶えてくれるんじゃなかったっけ~?」
「クッ……痛いところを……分かりましたよ! やりますよ、やってやりますよ! 世界を股にかけるFPにでも何でもなってやりますよ!」
「www 約束ね? 絶対だよ?」
「男に二言はないですよ……! ホントにこの女は……(ブツブツブツ……)」
「www 半年後、楽しみにして待ってるから」
「……え? 半年後って……まさかそれまで俺と会わないつもりですか?」
「ちょっとくらい会わない方が……次、会った時燃えるでしょ?」
「け、けど──」
「私も……料理の一つや二つくらいできる様にしておくから、ね♡」
「で、でも──」
「私は……大丈夫だから。たくみちゃんが……ワクワクする未来を見せてくれる限り、私は生き続けるから。それが……今の私の……生き甲斐だから」
「…………」
「たくみちゃんが……どんどん成長して……羽ばたいていく姿を……しっかり目に焼き付けておきたいから」
「……分かりましたよ。一度言い出したら絶対聞かないのが伊織さんですからね。今度来る時は指輪も一緒に持ってきますよ。……覚悟しておいて下さいね!」
「……うん」
「料理、期待してますよ! 絶対作って下さいね!」
「……うん」
「浮気、しないで下さいよ! 俺が……絶対幸せにしますから!」
「……うん」
桜の蕾が咲き始め、春という季節が見え隠れする3月19日、人知れず2人は輝く未来を語っていた。絶対叶えられない事を知っているにも関わらず、これが永遠の別れになるかもしれないことを知っているにも関わらず……ほんの微かな奇跡なんて不確定で頼りないモノをひたすら信じて、いつも通りに、明るく、笑顔で……精一杯強がって……
限界まで全力で動いていた。プライベートを犠牲にして、心を犠牲にして、身体を犠牲にして……奇跡がまた起きる事を信じて、ただひたすら信じて……
が──
6月3日~偽悪~
「……何? 俺をこんな所に呼び出して。俺、こう見えても忙しいんだけど」
「どうして葬儀にも来なかったのよ!」
「いきなり何怒ってるんだよ……あ、昨日? やらなくちゃいけない仕事、あったからね」
「し、仕事って……何考えてるのよ! そもそも何で最期まで一緒にいてあげなかったのよ! まさかそれも仕事の為?」
「結果的に……そうなるのかな?」
「信じられない……伊織さんの事、愛してたんじゃなかったの? 一緒になりたかったんじゃなかったの?」
「ん? 聞いてない? 俺、そこそこ忙しい人だって。……無駄な時間を過ごしてる暇、俺には1秒もないから」
──バシーンッ!
「──痛ッ!」
「たくみ君……見損なったわ。まさかあなたがそんな薄情な人間だったなんて。……ちょっと人と変わったところがあるけど、情に深い、いい人だと思ってたのに……」
「フッ……俺が情に深い、いい人? バカじゃない? そんなんでビジネスの世界で成り上がれる筈ないじゃない。情なんて下らないものは、とうの昔に捨ててるって」
「……あなた、それでも血の通った人間?」
「フッ……何を今更。俺が周りからどう呼ばれたか、リサも一度は耳にした事あるでしょ? 人の皮を被った化物とか悪魔とか鬼とか……死神とか疫病神とか……」
「それでも……本当のたくみ君は違うって思ってたのに……信じてたのに……!」
「ん? 何? もしかしてリサって俺に気でもあったの? 一応今フリーだから、付き合う?」
「ふざけるんじゃないわよ! 誰があなたとなんか……」
「あ、そう。で、話はこれで終わり? じゃ、俺、やらなくちゃいけない仕事あるからもう行くわ。……リサ、またね」
「あなたなんか……もう二度と顔見たくないわよ……死ね!」
「……」
9月19日~約束~
──伊織さん、久しぶり。今日が約束の日だったから、今更かもだけど……報告に来ましたよ。
──正直、これで良かったのかどうか分からんけど、オフショア金融を日本で流通させて日本に本当の金融ビッグバンを起こそうかなって……。手始めにオフショア生保を……ね。
──ま、元々はIFAの師匠の人の受け売りなんですけど、どうやら俺経由のお客さんがオフショア生保を日本で契約した初めての人だったみたいです。日本の金融の歴史上に残る偉大なる第一歩とか言ってたけど……よく分かんないや。
──取りあえず、日本には現状ロクな金融商品がないから、海外の金融商品を流通させて刺激していけば……日本の金融も刺激受けてある程度マシな形になるんじゃないかな~ってね。
──ちなみに俺は表舞台には出ないで静かにフェードアウトしていくつもりですよ。最初の一歩さえやってしまえば、目ざとい誰かがきっと海外金融に目をつけて大々的にやるでしょうから、俺がいなくても市場は拡大していきますよ、きっと。
──将来的には海外投資が必要ないくらい日本の金融が発展すればな~って願って動いてますけど……きっと保険の時と同じ様に誤解されるんだろうな~、売国奴とか言われたり。……ま、どうでもいいですけど。
──え? 何で自分でやらないかって? やり様によっては独占市場化できるのに、勿体ないって? ま、確かに今の俺の知名度と人脈を駆使すれば、どうとでもできるかもですね。けど、興味ないですし。そもそも、それまで持つ筈ないじゃん、俺w
──で、独立系FPの話なんですけど……あれから俺なりにない頭絞って必死に考えたんですけど……FPという職種がいらない世の中になるのが一番かな~って思いまして。だって、本来いらないでしょ、第三者的相談者なんて。ある程度コンテンツがあって、情報があれば、誰だってコンサルなんてできる訳ですし。いずれ、コンサルの自動化なんて実現するんじゃないです? 音楽業界のDTMと同じ流れになりますよ、きっと。
──……以上が、あれから半年の成果の話でしたけど……どうでした? ワクワクしました? 満足してくれたらいいんですが……期待外れだったら、ごめんなさい。これでも全てを犠牲にして、限界まで全力で動いた結果ですから、これで赦して貰えたらいいんですけど……
──あ……一応指輪も持って来ましたけど、今日は不要でしたかね、やっぱり。ま、今度そっちで会った時、直接渡しますから、今日は持って帰りますね。
──そうそう、言い忘れてましたけど、リサと唯に絶交宣言されちゃいましたよ。薄情で血の通ってない人の皮を被った悪魔~だって。やっぱり葬式は出た方が良かったですかね……出ないのがそんなに非常識な事でしたかね……俺、おかしいですかね……?
──葬式出て、号泣でもした方が良かったです? そうしたら喜んでくれました? 違いますよね、望んでなかったでしょ……それだけは絶対避けたかったんでしょ? 昇り続けていく俺でいて欲しかったんですよね? ……見ていたかったんですよね?
──そもそも、仮に俺が葬式に出てたらもっと非難されたかも。多分俺、怒りまくってたと思いますし。約束破りやがって、このバカ女が! ってw いや……やっぱ葬式出た方が良かったかな~、そしたら、キレイに壊れて今頃一緒になれてたかもしれないですし……
──え? どうしてリサや唯に本音を言わなかったって? ……別にいいですよ、俺の事なんか理解して貰わなくても。……伊織さんにさえ分かって貰えば、それで十分ですから。……ま、これからの俺に関わったら絶対人生狂っちゃいますから……ね。……2人共、輝かしい未来が待っている筈ですから……
──そっち……寂しくないです? 身体はちゃんと動きます? スキー場、あります? 何か天国って春っていう印象あるから、雪自体がない気もするけど……きっとそれ以上に楽しい何か、きっとあるんでしょうね。俺がそっち逝った時、色々案内して下さいよ。
──ホントは今すぐ逝きたいけど……それは許してくれないでしょ? まだ約束果たしてないじゃんって……ホント、ドSですよね。できる限りはやりますけど、道半ばでそっち逝く事になったら……ごめんなさい。
──そっち逝った時は……ちょっとでいいですから……俺の事、褒めて下さいよ……よく……頑張ったね……凄いね……って……少しでいいから……泣かせて……下さい……よ……ホントはずっと……我慢してるんですから……伊織さんがいなくなって……一番泣きたいのは……俺に決まってるじゃ……ないですか……!
──俺がどれだけ伊織さんの事……────ッ
──……待ってて下さいよ、俺が逝くまで。そっちでもワクワクする未来、見せ続けますから。もう少しで終わりますから……約束ですよ……!
(epilogue 1 fin)
9月20日~慈愛~
Purururu……
「あ、たくみ君? 今電話しても、大丈夫?」
「……大丈夫だよ。……何?」
「結婚、おめでとー♪」
「…………」
「あれ? 確か昨日結婚式って聞いてたけど……違った?」
「良く覚えてた……ね。……そう……だよ。……あり……がと……」
「ね~ね~、教会で2人だけで式、挙げたんでしょ? どんなだった? 教えてよ」
「……良かった……よ。パイプオルガンに……司祭者さん……指輪とか……」
「ぅわ~、い~な~。伊織さん、キレイだった? ウェディングドレスも着たんでしょ?」
「……うん、凄い……キレイだった……よ」
「だろうな~、あの伊織さんだもんね~。キレイ過ぎて目のやり場に困ったんじゃない?」
「……そう……だね……」
「い~な~、私も教会で結婚式したかったな~」
「……うん……」
「どうしたの? さっきから暗い声出しちゃって。あ……もしかして伊織さんと喧嘩でもした? ダメだよ、新婚早々喧嘩なんかしちゃ~」
「……うん……そう……だね……早く……仲直り……しな……く……ちゃ」
「……たくみ君? どうしたの? 何か……あった?」
「……別に何も……ないよ。ちょっと……喧嘩しただけ……だから」
「ならいいけど……」
「あすかは……大丈夫?」
「──え?」
「何か……無理して明るく振舞っている様な……気がしたから。辛く……ない?」
「私は……大丈夫だよ。ちょっと寂しいけど……たくみ君が幸せになるなら……私も……嬉しいから」
「そ……っか。……ありがと……」
「ホント良かったね……伊織さんみたいなとびっきりの美人でいい人と……一緒になれて。伊織さんとなら……絶対幸せになれるから……私が保証するから」
「……うん……」
「私も……頑張るね。……たくみ君を見習って、幸せにならなくちゃ」
「あすかなら……大丈夫だよ」
「……ありがと。じゃ、たくみ君……またね。あ、改めて……結婚、おめでと。どうしても……これだけは伝えたかったから」
「……ありがと……あすかも、旦那さんと……仲良く……ね」
この時、九重に真実を告げたらどうなっていたであろう? きっと、何もかもかなぐり捨てて傍にいてくれた……であろう。……精一杯の強がりは、遠くで幸せになろうとしている九重への精一杯思いやりのつもりであった。今思い返せば、九重も……
慈愛の心が2人の人生を大きく狂わせようとしていた。
(…to be continue to the epilogue 2)
補足?
ちょっと最後が上手く締まらなかった気がしますが、一応エピローグ(伊織)完結です。
なるべく心情を書いたつもりですが……それでも理解不能に陥る人、きっとたくさんいるでしょう。
一応、順不同になりますが、色々補足を。
まず、シンデレラストーリーをスルーした本当の理由。
色々ごちゃごちゃ書いていますが、そんなもん、畑口と一分、一秒でも長く一緒にいたいからに決まってるじゃないですか。全てを投げうって、最期まで一緒にいるつもりでしたから。
で、仮にそうしていたら確実に後を追っていたでしょう。えぇ、これは自信あります笑
・・・そんな自分を畑口は完全に見抜いていたんでしょうね、それを阻止する為、敢えて無理難題な試練を与えたよ、と。こればかりは想像に過ぎませんが、仮に9月に再会できたとして、あれやこれやまた試練を与えていたでしょう、きっと。
・・・畑口は、そんな人でしたから。
次、葬儀について。
書いた通り、参加してません。流石に非常識極まりないかな~と、今なら思いますが・・・当の本人は絶対望まなかったでしょうからね。最期まで、自分の事を、自分に与える影響を考え続けてくれていた筈ですから。どうしたら畑口が喜ぶか、を考えると・・・夢に向かって突き進む姿を見せるのが一番だろうな~と。・・・ま、こればかりは、人に理解して貰うつもりはサラサラありません。
で、畑口の病気について。
結論から書くと、2年前から知ってました。ぶっちゃけ、ここまで生きたのは奇跡だったかな、と。自分がワクワクする未来を見せたから、それが気力になったのかな、と。見せ続ければ、奇跡は起き続けるんじゃないか、と。本気でそう思ってたんですけどね・・・
この部分に関しては、2年後から書いた弊害・・・上手く伝わりにくかったかな~っと反省しています。
ま……総じて自分の知られざる最大の黒歴史の一つですね、これも。
流石にかなり過去の話なので記憶も曖昧ですが、、、この出来事の前後から1年くらいが、うちのHPの全盛期だったんじゃないですかね。アホみたいにHPも更新しまくって、アホみたいに仕事しまくってましたし、メディアへもバンバンでてましたし。客観的には、何もかも順調で人生さぞかし楽しいだろうな、なんて思われていたんじゃないですかね?
が、内情はかな~り悲惨だったよ~っと。冒頭で書いている様な生活スタイル、そしてエピローグで書いたショッキングな出来事も相重なり、急激に、そして順調に壊れていっていました。現に、ここから1年後には「あ、もうダメだ、死ぬな、こりゃ・・・」となりましたから。。。
「何故、今こんな黒歴史的話を書いているんだ?」
こんなツッコミを入れる人、いるかもしれません。
当然、なんとなく~ではなく、目的があっての事だったりします。取りあえず自分の目の黒いうちにやらなくてはいけない事、できまして。
いずれ、「あぁ、だからこれを書いていたのか!」となるでしょう、多分。
「前振り、クソ長えよ・・・!」
こんなツッコミがあるかもですが・・・
さて、続きですがエピローグ最後で軽く触れていますが「独立系FPへの軌跡」(退職後)ではなく、エピローグ2を書く予定です。
・・・そのまま本編へと突入していってもいいですが、ここで分けて書いておかないとかなり難解になると思いまして。。。(ま、それはここまでのエピローグである程度分かって頂けたかと)
エピローグ2に関しては今回の様な死亡エンドではないので、もうちょいライトに楽しめる内容になる・・・かな?
乞うご期待を。
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