生命保険の実態三大疾病

三大疾病について~実際は殆ど出ない!~

生命保険の実態
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三大疾病について~実際は殆ど出ない!~

これは生命保険のおばちゃん自体も勘違いしている人が多い点です。

結論から言うと、三大疾病をはじめとする生前給付の保険金はすぐには貰えないし、中々出ないという事です。

よく売り文句として「三大疾病になったらまとまったお金が必要だからこの保険はおトクだよ」というのが使われていますが、実際に保険金が出るのは病気が治って退院もしくはかなり後という事になります。

非常に細かい文字で書いてあるので見ていないという人も多いでしょうが、実際に以下の様に書いてあります。

三大疾病の生前給付の条件
悪性新生物(癌)被保険者が責任開始事前を含めて初めて悪性新生物になったと医師によって診断確定されたとき。
◯上皮内がん、皮膚がん以外の悪性新生物
※但し、責任開始日よりその日を含めて90日以内の乳がんは除きます。
急性心筋梗塞 被保険者が責任開始時以後の疾病を原因として発病し、初めて医師の診断を受けた日から60日以上、労働制限を必要とする状態(軽い家事等の軽労働や事務等の座業はできるが、それ以上の活動では制限を必要とする状態)が継続したと医師によって診断されたとき。~以下略~
脳卒中 同上

少し難しいかもしれませんが、簡単に要約すると、ガンの場合は早期発見で見つかるものに対しては出ないよ、心筋梗塞・脳卒中の場合はよほど末期状態か運が悪くリハビリが長引く以外のケースでは出ないよという事です。

自分の親父のケースもそうでしたが、殆どの場合は一ヶ月以内で退院となると担当の医師の方は言っていました。

逆に60日以上労働制限を受けるというのはどういうケースか聞きたいくらいです。そう、滅多な事では生前給付は出ないのです。

仮に出ると仮定します。しかし保険金が出るのはかなり後となります。「60日以上の労働制限と医師が診断した時」という事は少なくとも保険会社に請求できるのは60日後、という事になります。

そして保険会社による査定が最低2週間はかかりますので、実際に保険金が支給されるのは74日後(最短で)という事になります。

その間に病院の診断費の請求はあります。(もちろん多少の考慮はしてくれるが)

よって、治療費を補うという意味では全く役にたちません。

ちまたで非常に人気の三大疾病をはじめとする生前給付。いざ蓋を開けてみたら、そんな話聞いてなかった、という事にならないようにちゃんと理解した後にこれらの保険を考えましょう。

生前給付、本当に必要ですか?

補足

この記事は2000年7月頃に書いたものになります。2020年2月現在では、労働制限60日という条件が事実上なくなった保険会社が多いです。

うちのHPがきっかけで各社で条件緩和がされていった……かどうかは定かではありませんが、少しくらいは影響与える事ができたかな?

ただ、条件緩和が行われる前までに労働制限でひかかって支払われなかったという人達、一体どれくらいいたんだろう・・・消費者金融の過払い金返還の如く弁護士さん、動いてくれないかな・・・(カルテの保管の関係上、5年以内じゃないと無理なので過去の案件は無理か)

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