保険会社元社員&オペレーターの独り言

保険会社元社員&オペレーターの独り言(6)

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保険会社元社員&オペレーターの独り言(6)

ガン保険について

taichiです。お久しぶりになってしまいました。(大汗)すみません。ただ遅くなったなりに思っていたのと違う結論を書けそうです。

今回はガン保険についてです。皆さんどこのガン保険も同じものだと思っていないでしょうか?
どんなガンでも支払われると思っていませんか?

答えはNOです。

カバーする範囲が会社によって異なります。また、カバーする範囲が根拠とされる資料が一緒であっても会社によって判断が違うのです。

一般的に昔のガン保険はほぼガンと分かったら生きられないというものだったのですべてのガンを対象にしていました。しかし、最近は(ア○○ックは以前からですが)上皮内ガンは対象外なのです。

上皮内ガンとは何でしょうか? 平たくいうと、体の中の粘膜上のガンです。表面上だけガンなのでガンの部分だけとってしまうとほぼ再発しないとされています。軽いものなので支払われない、ということなのですがどんなガンでも支払われると思っている方にはショックです。

支払基準の根拠となるのはWHOや厚生省の疾病分類表があって、約款では基本分類表というものがそれに該当します。その表の悪性という定義に該当しないといけないわけなんですが、この分類の判断が難しい。分類表でいう悪性とは、「既に進行しているもの」でないといけないのですが「放っておくと進行してしまう」ものは除外されてしまうのです。

また臨床医がこれは進行性のガンであると判断していたとしても、保険会社が謝絶する例があり現在訴訟になっている例もあります。

例えば同じ乳腺のガンであってもA社は支払OK、B社は謝絶というのもあります。こればかりは加入前に問い合わせて見ないと分かりません。約款で読むだけでは分からないのです。実は上皮内ガンについてはまだまだ世界で論議を呼んでいて、お医者様によって諸説違うそうです。まだ議論中と聞きました。

これはキビシイなぁというのが正直な感想です。保険会社もキビシイだろうなぁと思うのですが、直接問合せてみるしかないでしょう。複数比較することです。

※2020/01現在、上皮内癌も支払い対象のガン保険も多々出ています。

以前上皮内ガンにかかってしまい、給付金請求したら支払対象外だったので他の会社に入りたいと泣き付かれた事もあります。でもそうなってからではもう遅いのです。ガンに一度なってしまった人はガン保険に(というか保険に)入れません。理由は「今の時点では再発しない可能性は0だから」です。

また、良性の腫瘍(子宮筋腫、ポリープ等)は組織学的見地より悪性新生物(悪性腫瘍)とならないとの解釈がされています。つまり対象外ですね。

結論としては、ガン保険はガンの家族歴がある方は入ってもいいと思います。但し念入りな比較をおすすめします。

それと、医療保険でもガンは対象ですよ。ガンも病気のうちですから(^^ゞ

あ、書き忘れていましたが、ガン保険は本人がガンと知らないうちに入る可能性が高いので(大半は本人に告知しませんから)契約開始から90日間は免責になっています。

次回は「査定について」です。こういう病気なら完治して何年で入れるとかそういうのを。まだネタはあるのですが、読者の方から質問があったらそれをテーマにしてみたいです。

何か質問、ネタがあればお知らせ下さい。
では。

補足

まだまだ続く予定でしたが、この後「破綻ネタ」をメルマガで書いた所、どこぞかからチクリが入ってメルマガ発行停止となってしまいました。でもって、Taichiさんの投稿連載も自然消滅してしまったという・・・(よって、今回で終了です、このカテゴリは)

今思えば、うちのHPの中にあって希少な真面目な内容でホント惜しいな、と思わずにはいられません。

Taichiさん、もしHPをご覧になって「ん?続き書いてもいいよ」という事でしたら、是非連絡下さいませ。・・・流石に気付かないだろうな・・・

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